成長ホルモンの分泌を促進する物質
筋肉の超回復の原理は、@運動、A栄養、B休息といわれていることは皆さんにとっては既に周知の事実になっていると思います。@の運動により筋線維を破壊し、破壊した筋線維を修復するためにAの栄養とBの休息が必要になります。筋肉の栄養といえばたんぱく質(アミノ酸)で、中でもBCAAがその主原料になることもご存知だと思います。
Bの休息も筋肉を超回復させるためには欠かせないものです。これは筋肉に修復するための時間を与えることと、休むことにより成長ホルモンが分泌されるからです。
成長ホルモンは脳下垂体から分泌されるホルモンで、血液中を経由してあらゆる代謝に影響を及ぼします。特に血中のアミノ酸のたんぱく合成を高める効果があるため、筋肉の修復が速やかに起こります。しかしこの成長ホルモンはハイティーンのころをピークに分泌が低下していきます。分泌のピークを過ぎたアスリートはこの成長ホルモンの分泌を促す物質が欲しくて、場合によってはプロホルモンなどを利用するケースも見受けられます。このプロホルモンはホルモンの前駆物質で成長ホルモンのレベルやテストステロンレベルの上昇が見られます。
しかし同時に女性ホルモンであるエストロゲンレベルも上昇させるため乳房の肥大化などの副作用もあります。そのほかにもホルモン代謝の異常が起こる可能性もありますので、日本ではもっぱら医療目的にのみ使用され、サプリメントとしての販売は禁止されています。
そこで注目されるようになったのがホルモンそのものではなく、ホルモンの分泌を促すような食品です。その中でも特に注目されているのがアミノ酸です。アミノ酸にはいろいろな機能がありますが、ある種のアミノ酸には成長ホルモンや男性ホルモンの分泌を促すような効果があるものがあります。代表的なものは、リジン、オルニチン、アルギニン、グルタミンといったアミノ酸です。これらのアミノ酸は単体では1回に数g〜数十g摂取することにより、成長ホルモンの血中濃度が数倍に上昇したという科学的データがこれまでにも多数発表されています。例えばBucci Lら(1)の実験では、運動をしている成人にオルニチンを170mg/kg(70kgの人で12g)与えたところ成長ホルモンの濃度が4倍になったとの報告があります。ただしこの量を一度にとった場合、一過性の下痢を起こした事が同時に報告されていました。
そこでこの様に大量にアミノ酸を摂らなくても成長ホルモンが分泌されるようにいろいろな組み合わせを検討した結果、リジン、アルギニン、オルニチンを特定の比率でブレンドし、更にビタミンB6、亜鉛、アシュワガンダと呼ばれるハーブを組み合わせると少量でも成長ホルモン分泌作用があることがわかってきました。
アシュワガンダは、インドの伝統的民間療法であるアーユルベーダにも記載されているナス科のハーブの1つで、インドジンセン(インドの朝鮮人参)とも呼ばれています。このハーブにもたんぱく質同化作用が確認されており、男性ホルモンの分泌促進や成長ホルモンの分泌を促進する効果があるといわれています。
また亜鉛にも精巣や前立腺で男性ホルモンの合成を助ける働きがあるといわれています。ビタミンB6はビタミンの中でもたんぱく質の合成を助けるビタミンです。
実際にこの組み合わせで摂取すると、おおよそ90分後に成長ホルモンの分泌がピークになることがわかりました。従って、運動後や就寝中の成長ホルモンが多く分泌されるタイミングに合わせて摂取すると、より効果が上がると推測されます。
実際に私がそのサプリメントを就寝前に摂取して、週3〜4回のウエイトトレーニングをしたところ、1ヶ月で1.4kgの体重増が見られました。そのうち実に1.0kgが筋量の増加として表れました。体重増分に対し71.43%を筋肉に変換することができました。これは摂取しなかった1ヶ月前(トレーングの内容と摂取するサプリメントは同じ)が体重増0.8kgで筋肉増0.47kg(筋肉増加率58.75%)に比較すると非常に効果があったと考えています。現在、もう少し様々なデータを収集中ですので、また追加で報告させていただきます。
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