変速機の微調整について
 変速機は、工場出荷段階では調整済みとなっていますが、運送途中の衝撃等で調整がずれてしまうこともありますし、また、普段のご乗車においても定期的にチェックしていただければと思います。
 もし、乗車中やチェック時におかしなところがございましたら、下の手順を参考に変速機の微調整をお願いいたします。
 出荷時のブレーキや変速機の調整は、ハンドル部分のワイヤーがねじれていない状態で行われています。そのため、組み立ての際にハンドル部分のワイヤーがねじれてしまうと、調整が狂うことがあります。また、泥よけなどにワイヤーが引っかかった状態でも調整が狂うことがありますのでご注意下さい。
 ブレーキと変速機の調子がおかしいという原因の一つとして、ハンドル部分のワイヤーがねじれた状態 で乗られているお客様が多数おられましたので、微調整に入る前にワイヤーがねじれていないか、どこかに引っかかっていないかの確認をお願い致します。


←正しくハンドルを挿した状態

よく見ると、ワイヤーが一回ねじれている状態

ワイヤーが極端にねじれている状態
 変速機の形状を確認します。一番内側の大きなギヤが「1」速、一番外側の小さなギヤが「6」速です。
内から外に向かって、ギヤが大きい順に1→2→3→4→5→6と並んでいます。
 次に後輪を浮かせた状態でペダルを動かし、チェーンと変速機の動作確認をします。
【事例1】 変速時、もしくは変速していないにじょうたいで、チェーンが矢印の方向へ(外側へ)ずれそうになる場合。(1→2、4→5など) 【事例2】 5→4、2→1など、小さい数字のギヤに変速しにくい場合。
【事例3】 グリップシフトを「1」にしても、チェーンが一番内側の大きなギヤに入らない場合。 【事例4】 グリップシフトを「6」にすると、チェーンが一番外側の大きなギヤを乗り越えようとする(乗り越えてしまう)場合。

【対処法】
 【事例1〜4】の場合、原因はプーリー(変速の下にぶら下がってる部分)が外側に寄っていることが多いです。プーリーを内側に寄せてあげましょう。
 変速機のワイヤーの付け根部分がつまんで回せるようになっています。この部分を反時計回りに1/4回転だけ回して下さい。調整が済みましたら、再びチェーンの動きを確認して下さい。
 まだ上記のような現象が見られる場合は、もう一度ワイヤーの付け根部分を反時計回りに1/4回転だけ回して下さい。以後、現象が見られなくなるまで調整を繰り返してください。
ワイヤーの付け根部分を一度にたくさん回さないようご注意下さい。
*付け根部分を回すだけでは調整できない場合(特に【事例3】【事例4】)、以下の方法をお試し下さい。

【事例3】の現象が直らない場合
 グリップシフトを「1」にしても、チェーンが一番内側の大きなギヤに入らない場合、いったんグリップシフトを「3」か「4」に戻し、上の右画像を参考に、「SHIMANO」という文字に向かって左側のネジを反時計回りに1/4回転だけ回して下さい。調整が済みましたら、再び後輪を回し、チェーンの動きを確認して下さい。
 チェーンが一番内側の大きなギヤに入るようになるまで調整を繰り返して下さい。ネジを回し過ぎるとチェーンが一番内側の大きなギヤを乗り越えてしまう場合があります。 ネジを一度にたくさん回さないように注意して下さい。

【事例4】の現象が直らない場合
 グリップシフトを「76」にすると、チェーンが一番外側の大きなギヤを乗り越えようとする(乗り越えてしまう)場合、いったんグリップシフトを「3」か「4」に戻し、上の右画像を参考に、「SHIMANO」という文字に向かって 右側のネジを時計回りに1/4回転だけ回して下さい。調整が済みましたら、再び後輪を回し、チェーンの動きを確認して下さい。
 チェーンが一番外側の小さなギヤを乗り越えようとしなくなる(乗り越えなくなる)まで調整を繰り返してください。ネジを回し過ぎますと、チェーンが一番内側の大きなギヤに入らなくなってしまう場合があります。
ネジを一度にたくさん回さないようご注意下さい。
【事例5】 変速時、もしくは変速していないにもかかわらず、チェーンが矢印のほうへ(内側へ)ずれそうになる場合。(5→4、2→1など) 【事例6】 1→2、4→5など、大きい数字のギヤに変速しにくい場合。
【事例7】 グリップシフトを「1」にすると、チェーンが一番内側の大きなギヤを乗り越えようとする(乗り越えてしまう)場合。 【事例8】 グリップシフトを「6」にしても、チェーンが一番外側の大きなギヤに入らない場合。

【対処法】
 【事例5〜8】の場合、原因はプーリー(変速の下にぶら下がってる部分)が内側に寄っていることが多いです。プーリーを外側に寄せてあげましょう。
 変速機のワイヤーの付け根部分がつまんで回せるようになっています。この部分を時計回りに1/4回転だけ回して下さい。調整が済みましたら、再びチェーンの動きを確認して下さい。
 まだ上記のような現象が見られる場合は、もう一度ワイヤーの付け根部分を時計回りに1/4回転だけ回して下さい。以後、現象が見られなくなるまで調整を繰り返してください。
ワイヤーの付け根部分を一度にたくさん回さないようご注意下さい。
*付け根部分を回すだけでは調整できない場合(特に【事例7】【事例8】)、以下の方法をお試し下さい。

【事例7】の現象が直らない場合
 グリップシフトを「1」にすると、チェーンが一番内側の大きなギヤを乗り越えようとする(乗り越えてしまう)場合、いったんグリップシフトを「3」か「4」に戻し、上の右画像を参考に、「SHIMANO」という文字に向かって左側のネジを時計回りに1/4回転だけ回して下さい。調整が済みましたら、再び後輪を回し、チェーンの動きを確認して下さい。
 チェーンが一番内側の大きなギヤを乗り越えようとしなくなる(乗り越えなく)まで調整を繰り返してください。ネジを回し過ぎますと、チェーンが一番内側の大きなギヤに入らなくなってしまう場合があります。 ネジを一度にたくさん回してしまわないようご注意下さい。

【事例8】の現象が直らない場合
 グリップシフトを「7」にしても、チェーンが一番外側の大きなギヤに入らない場合、いったんグリップシフトを「3」か「4」に戻し、後輪の回転を止めて、上の右画像を参考に、「SHIMANO」という文字に向かって右側のネジを反時計回りに1/4回転だけ回して下さい。調整が済みましたら、再び後輪を回し、チェーンの動きを確認して下さい。
 チェーンが一番外側の小さなギヤに入るまで調整を繰り返してください。ネジを回し過ぎますと、チェーンが一番内側の大きなギヤを乗り越えてしまう場合があります。 ネジを一度にたくさん回してしまわないようご注意下さい。
Vブレーキの微調整について
自転車保証規定