■矢筈(やはず)とは何か 矢筈とは一般的に、矢の一端の弦にかける部分(矢尻の反対側)の事を指す名称である。しかし革靴において【矢筈】と言った時には、それは本底のコバ(革の断面)の仕上げの事を指す。 本底のコバを、その語源でもある矢の一端の弦にかける部分と同じように、三角形の尖った形に仕上げるスタイルが【矢筈】である。この仕上げによって、グッドイヤーウェルテッドにおいて特徴的な厚みのある本底(ソール)を華奢でエレガントに見せる事ができる。元々日本が発祥といわれている技術である。