鎌倉清雅堂

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鎚起を一言で説明するならば、
冷たい金属があたたかくなっていくという感じです。

人間のタッチが伝わっていくよさがあります。
一枚の金属の板を鎚で叩いて、それで次第に形ができてくる…。それがが鎚起の器の良さなのだとつくづく思います。
それが今度、道具として使われるわけですが、そうするとまた器の表情が変わってきます。


ちろりをつくる際に注意を払っている点は、持ったときの使いよさということです。あとは、材質的にそれぞれ特徴があるので、そのよさをうまく引き出すことです。


銅のとき、錫のとき、銀のとき、とそれぞれの活かされ方に違いがあります。たとえば錫であれば、純錫の柔らかい触感や質感が愉しめ、イオン効果でお酒が美味しくなるといわれてます。銅の酒器には、昔からの手法で錫を手びきで被せていますが、強度があるので、業務用などにも使いやすいかもしれません。



日本酒なんかでも、吟醸だとか大吟醸だとかいろんな種類があります。
また、人それぞれのこだわりの呑み方とかもあります。
そうしたことによって、酒器もいろんな活かされ方が出てくると思います。
お店ですと、お酒の温度管理の仕方などによっても、活躍できる形が違ってくるような気がします。

鎚起の酒器は、目方もちょうどよくて丈夫ですから、案外生活のなかに入りやすいようです。
長持ちし、修理でできたりという利点があるうえに、使い心地を楽しめます。

今は、地球環境の問題が大きくなっているので、ものを大事にしなくてはいけないという意識が
見直されているように思います。スローライフといったこともいわれる様になってきました。
その延長線上で、手でコツコツつくっていく部分、生活のなかで愉しみながら、ずっと使っていってもらえるという部分、
が評価されるようになってきた気がします。
そうした意味で、伝統的な仕事ながら、今の時代に呼応できたら嬉しいですね。


ちろり製作から完成までの工程




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