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■生産者の富田さんとビオレソリエス |
ビオレソリエスと富田さんの出会いは数十年前。
みかん栽培での不作を経験したり、普通のいちじくの栽培をしても関東へ出荷するための飛行機代などが高額になり
採算があわず、佐賀県の田舎まちで普通の品種を作っていては駄目だという思いがつのっていました。
そんな折、めずらしい品種をたくさん育てている近所の人に教えてもらったのがビオレソリエスです。 |
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最初の1年はビオレソリエスの観察をし、成長を見守り続けました。
3年たっても実が付かずに、すべて引き抜いて植えなおしたりもしました。
今は、1本、1本、注意深く様子を見ながらそれぞれの木にあった手入れをしています。
ビオレソリエスの世話をするには、観察力が必要不可欠で、
「今はまだ他の人には任せられないんですよ」と富田さんは言います。
長い間、苦労しながらも我慢強くビオレソリエスの世話を続け、2010年には1本の木から1500個の実を着けるものもありました。それでも、「思い通りに実をつけてくれるのは全体の3分の1程度です。あとの残り3分の2には、好き勝手してみろいうてね、いちじくの木にもてあそばれております。でもですね、その木を一本一本味方につけていけばいいんです。」富田さんはまるでビオレソリエスの木と会話をしているかのよう。 |
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■こだわりの黒いダイヤ |
日本で食べられているイチジクのほとんどは桝井ドーフィンか蓬莱柿(ほうらいし)という品種です。
このビオレソリエスは、フランスではメジャーな高級イチジクですが、もともと傷みがはやいフルーツなので輸入されることはほとんどなく、日本でもまだあまり栽培されていません。
佐賀県で栽培しているのは富田さんと、富田さんが栽培を指導している農家をあわせて4戸。
とてもめずらしい、まぼろしのイチジクなんです。富田さんにとってビオレソリエスは『黒いダイヤ』なんだとおっしゃっていました。
現在、日本の青果市場に出ているそのほとんどを出荷しているのが富田さんです。
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他の品種よりも雨の影響を受けやすいビオレソリエス。晴天が1週間以上続いてからでないと収穫しません。これには、富田さんのこだわりが感じられますね。
熟した実を半分に割ってみると、蜜が”じゅわっ”と見えるくらいたっぷりです。収穫が遅れると、イチジクの目の部分から蜜が流れでてきてしまうほどだとか。1日で熟すことから「イチジュク」が転じて「いちじく」となったともいわれますが、ビオレソリエスはたった半日で熟してしまいます。これには、他の農家さんも驚きを隠せません。富田さんは朝夕2回とこまめに収穫を行います。
果肉は、まるで蜜そのもの!糖度が高いもので20度にも及ぶ実もあるのその甘い蜜には、自然とスズメバチが寄ってきます。ビオレソリエスは濃厚な甘みでありながら、この後を引かない上品な甘さが魅力です。
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■ビオレソリエスでCokking! |
甘いビオレソリエスはそのまま生食でも美味しく召し上がっていただけますが、シンプルにオリーブオイルをかけて食べたり、塩気の強い生ハムと一緒にサラダへ添えたりしても美味しそう。
原産地フランスの家庭では、ワイン煮にして食べるのだそうですよ。
日本のイチジクは煮込むと煮崩れしてしまうので、このビオレソリエスで本場フランスの味にご家庭でチャレンジしてみてもいいですね。
もちろん、フレンチレストランなどのお店で本格的なフランス料理にお使いただく際にも自信をもってお届けできます。 |
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◆ レシピ ◆ ビオレソリエスのコンポート … ◆ ◆ ◆
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◆材料◆ |
ビオレソリエス |
2パック |
赤ワイン |
2カップ |
水 |
2カップ |
グラニュー糖 |
200g |
バニラビーンズ |
1本(ない時はバニラエッセンス) |
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◆作り方◆ |
@ |
ビオレソリエスの皮をむく
・・・
ビオレソリエスの場合は湯むきをせずにそのままむけます |
A |
鍋に赤ワイン・水・グラニュー糖・バニラを入れ沸騰させる |
B |
Aに@とレモン汁を入れ、弱火で15分煮る |
C |
Bを汁ごと冷ます |
D |
器に盛りミントを添えるアイスクリームをそえてもgood!!です。 |
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◆ご協力◆ |
今回のレシピは、
福岡県朝倉郡にある『レストラン南』の
南シェフにご協力をいただきました。
おうちでも簡単にできるレシピですので、
ぜひトライしてみてください♪ |
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