[07’5月] 密室ビールレス事件勃発!

 まだまだ寒い日は寒いのです!


 先日、東京で暮らすボクの大学の後輩がやってきました。
「どこかグルリと『コレぞ北海道!』ってな場所へ案内してください。」とのことだったので、ナラバとばかり張り切って、網走〜知床〜別海〜屈斜路湖〜阿寒〜釧路と、実に約1000キログルリと走り抜ける、3日間の強行軍日程を組んでしまいました。

 

 

 知床峠の上でのダラしないボク。知床横断道路はまだ開通したばかり。山頂はご覧の雪景色。
 気温4℃の中、決死の撮影(?)

 

 こう寒くては・・・美味いもん食べるくらいしかないでしょ。
 

 

 ポカポカ陽気だった先週とは打って変わり、今週(5月12日)は寒いの何の、平野部でも最高気温6℃、夜には0℃まで冷え込む大寒波!「アンタ、ずいぶんとまあ天気を崩してくれたねえ〜」「いやあ、北海道らしい寒さに出会えてうれしいッス!」な〜んて会話も、真っ白な息で交わす乱気流。

 オホーツクの海はシケにシケ、楽しみにしていたカヌーや釣りも、強行すればまさに自殺行為。となると・・・。残されたオモテナシといえば、そうです、『美味いもん』以外にはありません!

 この商売をやっていますと、皆さんから「店長はい〜ね〜、毎日美味いもん食べてるんでしょ!?」とよく言われますが、トンデモございません、日ごろは、外食産業もほとんどない、しがない田舎でひもじい自炊生活。もちろん、商品の試食(という名の名目)で、最高の魚貝類にありつけることも確かに多いのですが、北海道にいるからといって、毎日エビカニホタテ三昧というワケでは決してございません。(ホントです!)

 ということもあってか、この日は当店加工場にて、食べました食べました、海の幸テンコ盛
 
   「母さん、東京から友人を連れてくるから、なんか美味いもん食べさせてね。」
   「ありゃりゃ〜、何しようかなあ。あ、そうだ、釣り立てのサクラマスがあるからチャンチャン焼きにして、あとはシマエビと毛ガニとタラバとホタテとアサリとツブと・・・。」

 ウチの義母さん(製造・発送担当の、カミさんの母-弘子さん)は、まさに田舎の浜の母を絵に描いたような人でして、まあ張り切る張り切る。サービス精神がありすぎるという。。。

 (ちなみにこのサービス精神は、当店で定期的に行う『福袋』などの企画にて本領発揮します。利益がなくなるまで詰め込んでしまう、そんな母です。)

 

 マスの最高峰!釣り立てサクラマスを豪快にチャンチャン焼き♪いかにも田舎の漁師といった義父さん義母さんの笑顔がいいんです!

 

 

 考えうる最悪の状況
 

 
  すっかり太鼓腹の我が後輩を、満足そうに眺める義母。食べも食べたり、いったいおいくら分の夕食を食べたことでしょう。。。

 翌日こそは天候回復を!との願いもむなしく、朝から晩までシトシト雨のヒエヒエ天気。晴れた日にはすこぶる美しい屈斜路湖も、なんだか単なる”うっそうとした湖”にしか見えないのが残念。

 「ホントはこの屈斜路湖、最高にきれいな眺めなんだけどね〜。」

すっかり地元意識が定着してしまったボクも、やはり東京の友人には最高の北海道を見せたかった!妻などはすっかり覇気を失い、早々に貸しコテージに収まり昼寝。後輩はといえば・・・。せっかくの北海道、野外で過ごしたいんでしょう、イジでも釣りに出かける様子。

 一人で活かせるワケにも行かず、戦意喪失のボクもガイド役として一緒に川へ入釣。降り続けた雨で増水した暴れん坊の川の中、突風を背中に浴びての”やけ釣り”。

 コレで釣れればまだしも・・・。入川から2時間。魚影ゼロ

 このままだと、魚をチャッチするどころか、風邪を頂いちゃうなあ。ヤル気満々の後輩をなんとか説得してコテージへと引き返しましたよ。コテージには露天風呂が付いていて、芯まで冷え切った体を温め、さあ夜はジンギスカン!

 「アレレ?ビールは?」

 「な、ない!1本もない!?」

 考えうる最悪の状況。@久々に親友と出会い、A朝からロングドライブ。B釣りで体を動かし、C露天風呂で温まり、Dジンギスカンを食べる Eそのとき・・・ビールがない!

 近くにはコンビニもスーパーも、いや、ちっちゃな商店から、はてはホテルの自販機なんてものも一切なし--つまりは、完全に密室ビールレス事件勃発なのであります!

 で、どうしたか。

 残された道は、もはやマインドコントロールしかないのです。

 つまりは、かろうじてあった”麦飲料”、麦茶をビールと思い込むのです。口の中でよくよくかみ締めれば・・・う〜ん、なんとなく香ばしくて、なんとなくホロ苦い♪確か古代エジプトで飲まれたビールは、ほとんど炭酸がなかったというし。。。うん、しかも少し酔ってきちゃったみた〜い、ウフン♪などとふざけあう、寂しき34歳、2人のオジサンなのであった。

 

 

 ビールをあきらめ、寒空の下線香花火で盛り上がる(盛り下がる)ご一行。
  こうして"密室ビールレス事件”の夜は静かにふけていくのであった。

 

 

   
 
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