遠州綿紬物語
>製造工程


■遠州綿紬8つの製造工程を紹介
@かせ上げ  A精錬  B染色  C糊(のり)付け  D干す  E管巻き  F整経  G機(はた)織り


遠州綿紬(めんつむぎ)の製造工程をちょっぴり紹介

真剣かつ繊細な作業をしている工房内。
なかなか見ることのできない工房内の様子をどうぞご覧下さい。


 @かせ上げ
遠州綿紬 かせ上げ
綿紬の原料となる綿糸を「かせ」の状態に巻き取っている光景。

かせの状態にしてから、精錬・染め・糊付けなどを行います。

たくさんの糸を一気に巻き上げていきます。

▲綿花


 A精錬
遠州綿紬 精錬
 綿糸を熱湯で洗う事で、植物としての
 脂分やアクを落とします。

 それにより糸に染めが入り易くなります。


 B染色
遠州綿紬 染色  釜の中で染料を溶かした熱湯をかけ染めていきます。

 蒸気のこもった工場内で、糸が変幻自在に
 染められていくのです。

 裏手には、大きいボイラーが!
 多くの熱湯を使うので、ここもフル稼働。
 縁の下の力持ち。
遠州綿紬 染色

こんな小さな釜も活躍しています!
携帯電話を並べて撮ってみました。
主に試験染めに使う小さな釜です。
遠州綿紬 染色


  C糊付け
遠州綿紬 糊付け


 布を織りやすくする為、
 糸の毛羽たちをおさえるための
 工程の一つです。

 作った糊が温かいうちに、
 糸の色ごとに糸量の割合を見て分け、
 それぞれに付け込みます。









▼糊
遠州綿紬 糊付け
遠州綿紬 糊付け
 糊をよく糸に馴染ませ、
 均一に糊を付けるために、
 突くようにして糸に染み込ませます。

 糊をつけたあと、かせ糸の糸目を
 整える為、機械でバタバタと少し仰ぎます。

遠州綿紬 糊付け 遠州綿紬 糊付け
 糊付けし、機械で糸目を整えた後の
 かせ糸です。
 ここから手作業でさらに整えながら
 干していきます


手作業でかせ糸を整える おばあちゃんに聞いてみました!
※クリックすると大きな画像でご覧になれます。
遠州綿紬 糊付け 遠州綿紬 糊付け 遠州綿紬 糊付け 遠州綿紬 糊付け
▲「おばあちゃんが
 気をつけてることって
 なんですか?」
▲「そうだねぇとにかく
 均等にやることかいねー」
▲私と話しながらも手は
 止まりません。
▲きちっと揃って完成。



遠州綿紬 糊付け
 糊付けが終わったかせ糸を蒸します。
 糊を定着させます。

        →
温度計の針は
60度近くを
指していました。
遠州綿紬 糊付け



 D干す
遠州綿紬 干し 遠州綿紬 干し
かせの状態になった糸を天日干ししているところです。
遠州地方に吹く「からっ風」を大いに利用してます。日によっていろいろな光景になります。


  E管巻き
遠州綿紬 管巻き
染め・糊付けが終わったかせ糸を「いもくだ」に巻きとっています。
糸が絡まないよう、切れないよう目を光らせて…。


  F整経
遠州綿紬 整経

「いもくだ」に巻かれた糸たち→。

この糸を縞の柄になるよう並べ一気に巻き取ります。
一つでも配置が間違うと、柄がおかしくなってしまうので
慎重に…。
遠州綿紬 整経

遠州綿紬 整経 遠州綿紬 整経
いもくだを縞柄の順にセットが終わると次は「おさ通し」。
1本1本を並べた順に「おさ」と呼ばれる穴の中に糸を通していきます。
とっても根気のいる作業です。

遠州綿紬 整経 遠州綿紬 整経
おさ通しが終わったら一斉に糸を巻き上げます。
1,100本もの糸が同時に巻き取られていく光景は芸術的です。

遠州綿紬 整経
巻き上がった糸たち。
この段階で縞の柄が見て取れます。
遠州綿紬 整経
こちらは当店のリネンの整経作業です。
リネンの糸を一度に綺麗に巻き取ります。


  G機織り
遠州綿紬 機織り

整経の終わったタテ糸を機にのせ、
織り上げていきます。

緯(よこ)に何色の糸を使うか、
このセレクトで随分とイメージが変わってしまいます。

ヨコ糸の目利きが非常に 大事になってきます。
職人の池沼友市さん→
▽工房内の光景を特別に公開。
遠州綿紬 機織り
1つの織機で1日に約3〜5反、ゆっくりと織り上げて行きます。
この機械が、ガシャンガシャンと音を立て、しばし工房内が賑やかに。


  縞紬
遠州綿紬 縞紬
伝統的なものから、現代的なものまで。100種類以上の縞を揃えています。
着物、洋服にはもちろん、小物やインテリアにも活躍します!

遠州綿紬(縞紬) 反物はこちら
遠州綿紬(縞紬) 10cm単位の販売はこちら

※無料サンプルございます。


  なないろ紬
遠州綿紬 なないろ紬
タテ糸に6色、ヨコ糸に1色、計7色の糸を使った「なないろ紬」。
スラブ糸を使用し、特別な質感と色合いの生地になりました。
全24色のお届けです。
着物、洋服にはもちろん、小物やインテリアにも活躍します!

なないろ紬 反物はこちら
なないろ紬 10cm単位の販売はこちら

※無料サンプルございます。


  無地紬/絣紬
遠州綿紬 無地紬/絣紬
■無地紬
タテ糸に深い色合いの黒茶を、ヨコ糸にカラーのネップ糸を使用することで、
無地の中に光と影が出ているかのような奥行のある発色を実現しました。
全14色のお届けです。
着物、洋服にはもちろん、小物やインテリアにも活躍します!

無地紬 反物はこちら
無地紬 10cm単位の販売はこちら

※無料サンプルございます。


■絣紬
上質な絣糸を使用することで、生地に表情が出ました。
独特な凹凸感のある質感になりました。全17色のお届けです。

絣紬 反物はこちら
絣紬 10cm単位の販売はこちら

※無料サンプルございます。


  伝・遠州縞/無地もめん
遠州綿紬 伝・遠州縞/無地もめん
■伝・遠州縞
黒地に近い紺色地に、細い絣をタテに配したストライプ柄が主な柄になります。
くっきりと太い親縞の横に、絣糸による細い子縞を揃え、
親子が寄り添うようにデザインされています。全5色のお届けです。

伝・遠州縞 反物はこちら
伝・遠州縞 10cm単位の販売はこちら

※無料サンプルございます。


■無地もめん
平織りの木綿生地。裏地に使用されます。
ベーシックな質感。全16色のラインナップです。

無地もめん 反物はこちら
無地もめん 10cm単位の販売はこちら

※無料サンプルございます。


1ページ>2ページ