こころとからだの健康タイム・対談編17-2

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 このコーナーでは、エヌ・ピュア社長・鳴海周平が各界を代表する人生の達人との対談を通して、「こころとからだの健幸」に役立つ様々な情報をご紹介しています。毎日の健幸にお役立ていただけましたら幸いです。

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Vol.17 ゲスト:帯津良一先生・山梨浩利先生【2】

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鳴海 昔から「身土不二(しんとふじ)」といって、人間の身体と住んでいる土地は分けて考えることは出来ない、と言われています。確かに季節や気候などはその土地によって違いますし、その地域の条件に合ったものが昔から食べられてきたわけですからね。だからなるべくその土地でとれた物、旬の物を食べることを薦めてきたということでしょうか。

帯津 そういうことでしょうね。この「身土不二(しんとふじ)」も「場」の考え方そのものです。
私が「場」ということについて考えるようになったのはかなり前でして、ある手術の時に人間の身体の中というのは隙間だらけだな、と思ったことがきっかけなんです。
でもこの隙間のおかげで手術がとてもスムーズにいくんですね。臓器と臓器の間に手を入れるわけですから。ところが癒着が起こっていたりすると隙間がない。そうすると隙間を確保することから始まるわけです。これは大変な作業なんです。臓器と臓器の間、さらに臓器の中、肺の中は空気ですし、血管の中は血液です。どこもかしこも隙間だらけなんですね。
しかも、もっとミクロで考えてみると原子という私たちの肉体を形成している「場」でも同じことが言えるんです。あらゆる物質はこの原子から出来ていますが、構造はすべて原子核の周りを電子がグルグルと廻っている状態です。あまりにも小さいレベルなので、中心にある原子核をリンゴの大きさに例えると、電子はその周りを直径10キロメートルくらい離れて回転していることになります。そう考えると、すでに原子レベルから99%が隙間なんですね。
ですからもし仮に私たちの体内にある隙間を原子レベルから圧縮してしまうと、計算上では針の先くらいにしかならない。そのくらい隙間だらけなのが私たちの身体なんです。そして皮膚も常に呼吸をしている、ということは隙間だらけの皮膚から絶えず外界と交流している、ということになります。言い換えると外界からの影響を常に受けている、つまり自然の一部である、ということがこうしたことからも説明が出来ることになります。

17-5.jpg鳴海 なるほど、隙間ということで考えると、とてもわかりやすいですね。山梨先生も波動測定という技術をとおして、様々な実践経験が有ることと思いますが「場」という考えを意識されたことはありますか?

山梨 先ほど帯津先生がおっしゃったように、私たちの身体は隙間だらけですが、この隙間の意味というものを現代の西洋医学ではよく説明出来ていないように思います。
中国医学ではこの隙間に「気」という生命エネルギーが流れているというふうに考えていますね。そしてこの「気」という生命エネルギーが根本的な健康状態そのものだといいます。
波動測定は、体内の臓器の状態や、食べ物の良し悪し、それぞれの相性などを調べることが可能な技術ですが、それぞれ測定しようとする対象物の「気(生命エネルギー)」の状態を見ているということも出来ます。つまり「場」の考え方そのものが、波動測定に繋がっていると言えますね。波動測定というのは「生体が共鳴・共振を起こす作用を情報として感じる」ということなんです。
わかりやすく言うと「美味しい」とか「不味い」、「心地よい」とか「不快だ」などの感じ方は、そもそも私たち人間の身体が、生体としてある情報を感じているから、そう思うのです。人間の身体にとって良いものであったり、良い状態であったりした場合、それは拒絶ではなく共鳴という情報で感じられるわけです。逆に身体に悪い影響を及ぼすものや状態は、拒絶という情報で感じられます。

鳴海 物の良し悪しを判断する方法としてOーリングテストというのがありますね。このテストも生体への影響の良し悪しを、自らの心身が受け入れるか拒絶するか(指の力が強くなるか、弱くなるか)で、判断するというものですよね。
波動測定というのは、このOーリングテストを数値化したもの、といっても良いのでしょうか?

山梨 わかりやすく言うと、Oーリングテストの数値化ですね。人間は本来、物の良し悪しくらいは瞬間的にわかるはずなんです。
犬に水道水と天然水の入ったそれぞれの容器を置いておくと、天然水に集まってくるそうです。これは本能的に良し悪しを判断しているんですね。私たち人間にもそういった本能はありますが、気の遠くなるような長い期間、この本能を使わなくても良い時代を過ごしてきてしまっているために、忘れかけているのです。私の波動測定中の脳波を測ってもらったことがあるのですが、まさしくこの本能にあたる部分で判断、測定をしていることが脳波検査からも明らかになっています。
つまり波動測定とは、本能部分が判断する共鳴、拒絶の数値化だともいえますね。