スキンケアにとって「清潔にする」とは、「メークや肌に付着した汚れを取りつつ、肌バリアを保つ」こと。
つまり、バイ菌の侵入を防いでいる<善玉常在菌>が働くための環境を保つことが大切なのです。この<善玉常在菌>は外部から侵入するバイ菌をやっつけたり、分泌物で肌を弱酸性に保つという大切な役割をしているのです。
必要以上に清潔にしようとすると、肌にとって大切な皮脂分が取り去られてしまい(皮脂は善玉常在菌の栄養源です)肌のバリア機能を失ってしまいます。特に合成界面活性剤による<ケミカルウォッシュ>
*を行うと、善玉常在菌もいなくなってしまうのです。
一般的に合成界面活性剤は界面活性能力+殺菌能力があり、濃度が薄くなってもその能力が無くなることがありません。
石けんは濃度が薄くなると石けん成分が水の中のミネラル分を結合し界面活性能力が失われます。
これが、石けんが肌にも環境にも優しい理由です。
*ケミカルウォッシュとは?
ここでは合成界面活性剤を用いた洗顔の事。ジーンズの生地に使い込んだ風合いを出すために、漂白剤を使ってわざとまだら模様にする加工のこともケミカルウォッシュと呼ばれます。