UVランプと日焼けについて


最近、ジェルネイルをしていて日焼けが気になると言われる方がいらっしゃいますので、ジェルネイル(UVランプ)と日焼けについてご説明させていただきます。

紫外線とは
ジェルネイルは、UV-Aと可視光線の中間の域、"近紫外光(360〜405nm)"を照射し、硬化する"紫外線硬化樹脂"です。
近紫外光(約360〜405nm)に照射することで、光重合開始剤が反応してジェルが硬化します。
光重合開始剤にはいくつか種類があり、反応するのに最も適した光の波長がそれぞれ異なります。
現在、市場に出回っているほとんどのジェルネイルは、365〜380nm(UV-A)が硬化に最も適した波長となっております。

スパイラルUVランプ(CCFL)の波長は『約350〜400nm』となっております。
それに対して、LEDランプは波長域が狭いため、対応するジェルの種類が少なくなります。

UV-Aとは
紫外線は更に波長の短いものから順に『C波』、『B波』、『A波』に分かれます。
波長が短いほどエネルギーが強く、人体に悪影響があります。
B波はA波の1000倍有害と言われております。UVランプに使用されているUVはA波となります。

紫外線を大量に浴びると、皮膚の真皮層を守るためメラニン色素が生成され、表皮にばら撒かれて肌が褐色になります。これをサンタンといいます。
表皮(基底層)で作られたメラニン色素は、新しく作られた細胞により押し上げられ、表皮が角化する直前には褐色の色素が抜け、透明になり、 やがて垢と一緒に剥がれ落ち、肌の色は日焼けする前の状態に戻ります。
また、透明になったメラニンは、UV-Aに当たるとすばやく元の黒さを取り戻し紫外線の進入を防ぎますが、この黒さは数時間後には消え、元の色に戻ります。
そのため、ランプの照射後すぐに黒く感じることがあっても、数時間後には元に戻ります。

●UV-C(100〜280nm)・・・皮膚がんの原因となる。オゾン層で吸収され地表には届いていない。
●UV-B(280〜315nm)・・・サンバーン:肌が赤くなる(炎症を起こす)
●UV-A(315〜400nm)・・・サンタン:肌が黒くなる

UV-Aは、生活紫外線と言われているように、ガラスを透過してしまいますので、室内に居ても日中は年中日常的に浴びております。
そのUV-Aを1日に10時間以上毎日照射すれば、徐々に黒くなるかもしれませんが、ジェルネイルで使用する時間(月に1〜2回、仮硬化を含めて1時間程度)の照射では日焼けは起こりません。

どうしてもUV-Aが気になるようであれば、ジェルネイル用の手袋(UVグローブ)などを装着して施術して下さい。