カランカラーン (ドアの開く音・・・)


『ようこそ BAR 文房具カクテル へ』

本日もようこそお越し下さいました。たいぶ当店の趣向を感じとって頂けたようですね。
ありがとうございます。

さて、そろそろ文房具好きの皆様が揃ったところで
今宵も文房具の話に花を咲かせ美味しいお酒の肴にして下さい。


6drink 広島天応工場研修とPen Style Memo 第1話


5月25日(金)125周年記念モデルの発売を長原幸夫氏をお招きしてセンター街でペンクリニックの開催に合わせて全店で一斉発売させて頂きました。

今回のマスターの大切な任務として、125周年モデルが出来上がっているのをこの目で確かめる事とセーラー万年筆 PENドクターの川口氏にペン先調整をお教え頂く事と2つの大切な任務を会社から授かり5月14日私は、新大阪からまた新神戸からはセンター店 N君が乗り込んできて一路広島へと向かう事になりました。

午前9時頃広島駅に到着し呉線に乗り換えセーラー万年筆 天応工場へ到着いたしました。
先に応接に通され工場長や川口氏に挨拶を済ませ、まずは天応工場の見学がスタートいたしました。ボールペンの工程やプリントをして別注に対応しているライン等見学をして、今回の目的のひとつである、無事にオリジナル万年筆が出来上がっている所を見学できるか?
でしたが私の運の良さ?いやいや、セーラー万年筆の天応工場のやさしさなんでしょう。
ちょうど125周年のMEMOの組み立てを実際に行っているラインを拝見する事が出来ました。まさに『感激です』見るとかわいくて子供のように愛くるしい思いで見ていました。親ばかですよね。横でN君は『ふんふん』と頷いていました。

いつもお世話になっているセーラー万年筆の敏腕営業マンのS氏も今回の工場見学を同行して頂き『これ売れそうやな?』と言って頂き少しホッといたしました。そうこうしていると長原先生がお元気にPEN先を調整しておられ『お元気そうですね』とお伝えするといつも目をグリッとさせ『お陰様で・・・』と
横に幸夫氏がおられたので25日からのクリニックをお願いし午前中は工場見学で終わりました。工場長様 ご案内ありがとうございました。(親切に丁寧にご案内して頂きました。)

お昼ごはんを頂き1時からペン先調整の『初歩の初歩』をお教え頂きました。生徒は、私とN君そして敏腕営業マンのS氏の3名です。筆圧を測定する事から始まりました。3名とも『永』の字を所定の位置に記入して筆圧を測定して頂き現在の筆圧がいかに高いか?ボールペンなどで慣れ親しんでいるというのもあるらしいのですが万年筆は筆圧を掛けないと掛けないと言う事が無意識の内に染み付いていたようです。すぐに川口氏に調整して頂くとみるみる下がるではありませんか?魔法をかけられたような気分になりました。

紙とペン先を強く押すことで書いていたみたいです。調整されたペン先は引っ掛かりがなくスムーズにかけるようになりました。良く考えると目の前におられるのは万年筆のファンの方々が口を揃えて『川口先生』と敬う方です。当然の結果でした。毛細管現象のお話を頂いたりしてあっと言う間に2時間がたっていました。

川口氏より『呉の大和ミュージアムにいったらどうか?』と言って頂き内心では是非行ってみたいと思っていたところに川口氏の優しい助け舟でした。工場から呉駅近くの大和ミュージアムまで川口氏の車で送って頂き大和ミュージアムを見学させて頂きました。最初は、好奇心でしたが戦死者の方の遺品などを見ていると少し胸が締め付けられる思いがいたしました。
当時260Mの戦艦大和を見られた人々はどのような思いでご覧になったのでしょうか?館内に置かれた10分の1スケールモデルを見て感動していたのですから10倍の大和はさぞ大きかった事だと思います。大和ミュージアムを後にして一旦ホテルへチェックインを済ませて呉駅の近くの綺麗な料亭?へ一行は向かいその夜は楽しい万年筆話で盛り上がった事は申し上げるまでもありません。呉の研修初日は、こうして終わりました。

Pen Style Memo
「戦艦大和1/10スケールモデル」




・2007.06.21 6drink 〜広島天応工場研修とPen Style Memo 第1話〜