カランカラーン (ドアの開く音・・・)


『ようこそ BAR 文房具カクテル へ』

本日もようこそお越し下さいました。

さて、そろそろ文房具好きの皆様が揃ったところで
今宵も文房具の話に花を咲かせ美味しいお酒の肴にして下さい。


18drink 川口さんとの思い出


もう何年になるでしょうか?川口さんとお会いしてから・・・
川口さんの万年筆への愛情は以前教えて頂いた
『万年筆は書きやすい筆記具だと皆様に知って頂きたい。気持ちよく書けないから敬遠
されるじゃ・・・』
確かにそうだと思います。気持ち良く書ける万年筆に出会うと本当に何か無性に文字を
書きたくなるものです。川口さんは、そんな思いをいつも持ち続けお客様や私達、販売員
にも同じように万年筆の事を教えて頂いています。さて、今回の川口さんの思い出ですが
やはり今年、呉の工場にお伺いして研修を受けさせていただいた事が一番の思い出とし
て残っています。このお話は、6話と7話で書かせていただきましたので今回は、他の話を
させて頂きます。

2005年の年末に東京のセーラー万年筆様の本社工場をお尋ねさせて頂いた時の
お話です。今回の出張は、石丸さんへINK工房の開催のお願いと川口さんへPEN軸の
素材の研究に伺わさせて頂きました。本社に到着すると応接室へ案内して頂きそこには
川口さんと石丸さんが座っておられました。最初に、石丸さんへ”INK工房”開催にあたり
どのような準備が必要か、また販売の方法など詳細についてお伺いいたしました。
『関西では、始めてですよ・・・』と石丸氏は、にっこりと微笑まれ
私は『そうですか、お客様も喜びますよね』
その時に今回のINK工房は成功する予感がいたしました。川口さんの提案する気持ち良く
書ける万年筆に自分だけのINKは、想像しただけでも楽しくなります。
翌年開催させて頂いたINK工房は反響も大きく、今年からオリジナルINK『Kobe INK物語』
を発売させて頂きました。勿論、INKは当店でも扱いがございますので是非お試し下さい。

その後、川口さんに連れられ浅草の本社があるパイプで有名なT社様へご案内して頂き
ました。T製作所様では、以前も銘木シリーズでお世話になり素材(元木)を保管している
本社向かいの倉庫と工房へ案内して頂きました。様々な素材が地下の倉庫にありパイプ
の元の木が所狭しとありました。その後工房内をご案内して頂きパイプになっていく工程
を拝見させて頂きました。こうしてパイプは、出来上がるのだと感動しておりました。
その後本社でT製作所の社長様より様々なお話を川口さんとご一緒に伺いました。
社長様は、『オリジナル万年筆を全て自社で開発したい』と強い意気込みをお伺いいたし
ました。素材に拘る川口さんならではのご人脈だなと思いました。
そしてその後、浅草近くの『駒形どぜう』と言う老舗でどじょうの子供を始めて頂きました。
社長様曰く『関西の百貨店のバイヤーさんは勘弁してほしいと根を上げていました。』
と笑っておられました。卵でとじたどじょうは、なんとも言えない珍味でした。同席して頂い
た専務様やM部長様よりたくさんのオリジナル商品を作るヒントを頂戴しました。
それから浅草『電気ブラン』を皆様は飲みに夜の街に繰り出されましたが私自身は、まだ
用事が残っていて銀座に向かいました。後で伺うと『電気ブラン』は電気で痺れる程の強
いお酒だと知りご一緒させて頂いていたら次の日は大変な事になってなっていた事で
しょうね。

11月2日・3日 セーラー万年筆 川口さんをお迎えし クリニックを開催させて頂きます。 
今年還暦を迎える川口さんのオリジナルコレクションが関西では初めてご覧頂けますので
ご期待下さい。


   
ナガサワ文具センター センター店にて開催!
Penstyle オリジナルインク
Kobe INK物語
Nagasawaオリジナル
プロフィット万年筆




・2007.11.01 18drink 〜川口さんとの思い出〜