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Yamaoka Mokuzai Kogyo

山岡木材工業

素材から加工まで
一貫した独自のスタイルで熟成。

木材の乾燥プロセスによって、無垢家具の割れ反りを極限まで抑える事は可能です。山岡木材工業は、丸太から製材した材料を約3年程度外に寝かせて天然乾燥をします。3年という長い長い時間をかけてじっくりと熟成させる事で材料の良し悪しも決まってきます。材は、丸太の段階では含水率といわれる木に含まれる水分の割合が70%以上あります。真っ二つにした時、噴水の様に水が噴き出す程。この状態の木材を業界用語で「生材」といいます。生材を空気が乾いた北海道の大自然の中で、含水率18%前後まで落とす。恵まれた大地、北海道特有の気候によって可能となるのです。もちろん、旭川の家具材も天然乾燥を経て、人工乾燥(機械釜)をします。最終的には約5~6%の含水率にして、家具の加工へと進みます。

製材会社ならではのこだわり。
家具職人へとつなぐ、材料の配慮。

「カットバーカー」という機械中央のローラー上に丸太を移します。そのタイヤが丸太を回転させ剥いてき、剥き終った丸太は奥に落としていきます。 木の皮は人の服と同じで、中を隠してしまうため、皮の中にある小石・針金や釘などを見落とす事になります。異物が付いたまま製材すると、製材木の鋸を傷める可能性があるそうです。 木の皮を剥ぐ重要な理由は木のくせを見分けるため。樹木には真直ぐ成長するのもあれば、ねじれながら成長するものもあり、また木肌には傷・節・割れなどがあり、家具を製作していくうえで致命傷になり得ます。慎重に行わなければならない長年の知識と経験が必要な作業です。

旭川家具の歴史と共に歩んだ、
木型という財産。

工場の2階へ上ると、天井から膨大な数の木材が所狭しとぶら下がっています。こちらは今まで何百種類と製作してきた椅子の「型」。山岡木材工業の歴史の痕跡です。工場長も何本あるか分からないくらいという型は、よく見ると1本1本形が違っており、シンプルなものから個性的なものまで時代の流れを感じます。その培った経験と技術から身に付いた家具は、どれも安定感に優れていて、細かいところまで目の行き届いた家具が多いのも特徴です。加工技術については、過去にスキー・ボーリングピンなど特殊な技術もあり、その幅広い技術が今日の家具づくりに通じているといっても過言ではありません。

山岡木材工業 株式会社

〒079-8411
北海道旭川市永山1条18丁目1番43号
旭川デザインセンターに一部展示

電話番号 0166-48-1286

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