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【ワックスは何故必要か?】

ワックス=パラフィン=炭化水素(ハイドロカーボン)は水を弾く性質を持っているため、滑走面に塗る事により滑走中に発生した水分をより早く取り除いてくれる。」と言う事になるますが、その前に、「何故スキーの板は滑るか」ということに対する理解が必要です。
重力の法則に従い板が滑っていくとスノーボードの滑走面が雪面と擦れあい摩擦がおき、熱エネルギーが生じます。熱エネルギーは雪を溶かして雪の結晶は水滴となります。
水滴を捌くには、滑走面に刻みいれるストラクチャーで解決されるますが、如何に早く雪の結晶を水滴にするかにワックスが関わってきます。
水滴が滑走面に粘りついてしまう前に弾いてしまわなくてはならないからです。 水滴が滑走面に居座る形になると、いわゆる濡れ落ち葉亭主状態。 滑走性を鈍らせる大元凶となってしまいます。

【板が滑らない理由 その訳は?】

スノーボードが滑っている間には、キネティックエネルギーというエネルギーがおこっています。
そのエネルギーが発生すればするほど動きはより速くなりますが、その一部は、摩擦によって失われたり、熱に変わったり、
スノーボードの振動で失われたりしています。
またこのエネルギーは、雪が圧縮されたり、スキーの動きで押しよけられた時にも消費され、滑っているスノーボードには、
ある一定のエネルギー容量が決まっており、ずらし、振動等によって消費されるエネルギーが少ないほど、キネティックエネルギーが保たれ、その結果としてスピードも保たれる結果になります。
エネルギーを妨げる最も大きなものは摩擦になると思いますが、これら摩擦の徹底解明がワックス開発の大きな部分となっています。

(1)乾燥摩擦:乾燥した雪の結晶が滑走面に突き刺さり擦れあって起きる摩擦

解決方法:

ワックスの硬さを調合雪の結晶がワックスに入り込むと滑走面が雪面をグリップしてしまう事から、ワックスは常に雪よりも少し硬めにする必要があります。
このワックスと雪の硬度釣合が、ワックス選択の中では最も大切な要素です。
ではなぜ常に一番硬いワックスを塗らないのか?
硬度の釣り合いを保つワックス選択と、摩擦防止を求めるワックス選択は、互いに反発作用を起こすからです。
ワックスは耐久性があり、雪結晶や汚れの浸透を阻止するだけの硬さが必要ですが、硬いワックスは柔らかいものに比べて摩擦発生が大きいです。
摩擦はできるだけ少ない方が好ましい為、雪よりも硬くかつできるだけ柔らかいものを選ぶことが大切となります。
雪温もワックス選択で無視出来ないです。
冷温の雪は常に暖かい雪よりも固い為固めのワックスが必要となり、暖かい雪は結晶が鈍っている為柔らかいワックスの方が馴染みやすいです。
通常は柔らかい雪は黄色いワックス、中間の固さはピンク、冷たい雪用は青色で、最も冷たい雪用ワックスは白色というのが一般的です。
雪温に応じて雪の硬さを見極めこれらのワックスをミックスすることにより、ベースの硬さが雪の条件に最適になります。
必要以上のフッ素を使用すると、滑走面を一時的に乾燥させてしまい摩擦が生じしまうので、何事も程よくが大切です。

(2)水分摩擦:

水滴が滑走面に張り付いた状態になると吸引効果をもたらす摩擦
水とは、46億年前から地球上に蔓延る物質であり、その総質量は46億年前と変わらない!
地球の 70%は水であり、水分はお互いを引き付け合う能力を持ち、非常に怖い存在です。
ストローの側面に張り付く水や、表面張力がその一例ですが、滑走面に張り付いた水も同じ様に
へばりついて離れてくれません。

【解決方法】

フッ素を使用することにより、溶かした水滴を丸くさせ、滑走面を転がすようにして捌いてしまう事が出来ます。
但し、フッ素は一時的な効果しかないためにパウダーを用いる時はその効力は長くても4時間程度しかありません。
雪面をチェックし、水分が接地面に浮いてきている状態(雪面がテカっている状態)であればフッ素は必要です。
ワックスに配合されるフッ素は滑走面と雪面の摩擦で生じる水分を捌けるのに十分ですが、
スタート後、加速されるまでの間雪に水が浮いている状態であればスタート用のフッ素パウダーを使用すると即時性があります。 雪の結晶がワックスに入り込むと滑走面が雪面をグリップしてしまう事から、ワックスは常に雪よりも少し硬めにする必要があります。
このワックスと雪の硬度釣合が、ワックス選択の中では最も大切な要素です。
ではなぜ常に一番硬いワックスを塗らないのか?
硬度の釣り合いを保つワックス選択と、摩擦防止を求めるワックス選択は、互いに反発作用を起こすからです。
ワックスは耐久性があり、雪結晶や汚れの浸透を阻止するだけの硬さが必要ですが、硬いワックスは柔らかいものに比べて
摩擦発生が大きいのです。
摩擦はできるだけ少ない方が好ましい為、雪よりも硬くかつできるだけ柔らかいものを選ぶことが大切です。
雪温もワックス選択で無視出来ません。
冷温の雪は常に暖かい雪よりも固い為、固めのワックスが必要となり、暖かい雪は結晶が鈍っている為柔らかいワックスの方が馴染みやすいのです。
通常は柔らかい雪は黄色いワックス、中間の固さはピンク、冷たい雪用は青色で、最も冷たい雪用ワックスは白色というのが
一般的です。
雪温に応じて雪の硬さを見極めこれらのワックスをミックスすることにより、ベースの硬さが雪の条件に最適になります。
必要以上にフッ素を使用すると、滑走面を一時的に乾燥させてしまい摩擦が生じしまうので、何事も程よくが大切です。

(3)静電気摩擦:滑走面やエッジと雪面により生じる静電気摩擦

1. 静電気は滑走面とエッジの起す摩擦係数を50%近く増加させます。
2. 静電気は汚れを誘引します。
3. 静電気は雪質、湿度に関わらず発生します。
4. 静電気の値は加速度に比例し、増加します。
5. グラファイトワックスはハイドロカーボンワックスに比べ静電気コントロールに有効です。

ではなぜ常にグラファイトワックスを使用しないのですか? 

グラファイトは静電気を減少させる役目を持ちますが、乾燥摩擦を高める可能性があり
結果グラファイトを使用していない場合よりも摩擦が多くなる場合もあります。
新雪と古い雪は静電気の発生条件が異なり、使用する静電気防止作用物もそれに応じて変化させる必要があります。

【ワックスがけについて】

ワックスは常に溶かした状態で塗った方がベターです。
電気ワックサーのない時は、空き缶か小さなポットにワックスを入れ、溶かしてから刷毛で塗ってください。
上記が時間的に無理な場合は、簡略方法としてワックスの表面をアイロンで溶かし、
溶けた部分を直接滑走面にこすり付けるか、アイロン上で溶けたワックスを滑走面にタラシテ行く方法があります。
いずれの場合も、ワックスを塗布した後すぐに加熱したアイロン(摂氏60℃から120℃)をかけて滑走面上に
平らに暖めながら伸ばします。
この作業は、深部までワックスが浸透接着し、ワックスの耐久性を高めます。
その時の注意として、ポリエチレン滑走面は摂氏150℃以上加熱すると損傷しやすくなるので温度に気をくばり
絶えずアイロンを動かし、その間は、煙らないよう気をつける事。
そして、滑走面に沿って十分時間をかけてスキーとワックスを暖めるようにします。
目安は、アイロンがけをやめた時、加熱されたワックス層が液状を呈する位の感じです。
又、ワックスは加熱したアイロンが直接滑走面に触れないように十分な量を使用するのもコツです。
ワックスのない滑走面に熱いアイロンが触れると損傷するおそれがありますのでなるべく直接はふれないように十分に注意の上、作業を行なってください。

【スクレーパーの使い方(WAX剥がし)】

ワックスを熱で溶かし 滑走面に馴染ませたあとは、余分なワックスを取り除きます。
この作業は通常プラスチック・スクレパーで行ないます。スクレパーの角がしっかりと立っていて、「バリ」と呼ばれるギザギザがない事を確認します。
左右両サイドに指を添え、スクレパーの中央の面を両親指で押しながら、軽く滑走面に押し当ててワックスのみを削りとって行きます。
スノーボードのトップからテールへ向かって力を入れすぎずに なるべく長いストロークで削りましょう。
特に気をつけるのは、はりきり過ぎて力強く押してしまい、滑走面の表層部を削ってしまわない事、せっかくワックスが馴染んだ部分を自ら削り取ってしまう事になってしまうので、、、、
後一点、角が丸くなったスクレパーはこまめに「目立て」して置くのを忘れずにして下さい。
角が丸くなって「削りにくい」状態のスクレパーを使い続けると、気づかぬうちに余分な力を入れてしまいます。
これは、すぐに疲れてしまうばかりか、不意に滑走面上でスクレパーを止めてしまって、横キズや削りキズを作る原因になります。思いを込めて作り上げたせっかくの「滑る滑走面」自らのケアレス・ミスでの「小さな失望」は避けたいものです。

スクレパーも使い続ければ丸くなってしまいます。
その場合は「目立て」をしましょう。市販されているスクレパー砥ぎ用のマテリアルを使うのも一つの手ですが、我々がお薦めするのは「リーマー」と呼ばれる波目の大きいヤスリを使った方法です。
先ず最初に、リーマーを作業台の上に動かないように固定します。 リーマーに角材等の直角(垂直面)面が作れる物を当ててこの垂直面にスクレパーの面を当てながら、スクレパーをリーマーで削って行きます。
しっかりと角が立ったのを確認したら、サンドペーパーを作業台に置き 同じ要領で角材を使いながら直角に近くなるように
スクレパーを当ててこすり、バリを消し去ります。
一方向からのみではなく、「面」と「側面」の両側からサンドペーパーで仕上げるとよりスムーズな「角」を作る事が出来ます。
スクレパーは「刃物」と捉え、よく切れるもので「効率的」に作業をして下さい。
さて、果たしてどこまでワックスを削っていけばいいのか?
人それぞれの感覚やワックスのブランド、温度帯、種類によっても微妙な違いがあるので「○○ミリワックスを残しましょう。」とは言えませんが、「滑走面素材を削り取らず、楽にブラシで綺麗に仕上げやすくできるところ」まで取り除いてください。

【ホットワックスで滑走面がきれいになるのか?】

どうしてホットワックスをかけると滑走面がきれいになるのか?
滑走面を簡単に説明すると、一本一本の繊維の集合体といえます。
ナイロンブラシをイメージして見ましょう。
もしナイロンブラシにアイロンでワックスを溶かして塗りこんだとしたら、繊維一本一本を伝わって中へ入く事が
想像できると思います。
これと同じように滑走面の中へ暖かい液状になったワックスが浸透していきます。
 そして滑走面の底辺に沈殿していた古いワックスや、ゴミ等を滑走面上部へ押し上げるのです。
押し上げられたワックスが白く固まりかけたところで、古いワックスやゴミごとスクレーパーで削り取ります。
この事を繰り返すことにより、滑走面の中が新しいワックスと循環され、滑走面内部がきれいになります。

ワックスの固形が液体になる時は、固形の周りから液体になっていき、液体が固形になる時も周りから固まっていきます。
最後に中心が窪みかたまると言う事は、ワックスが動き出す時は全て周りから動き出すと言う事です。
したがって、滑走面の中へ浸透していく時も、繊維一本一本を伝わって浸透していきます。
これにより古いワックスと新しいワックスが循環され、ホットワックスクリーニングによって滑走面内部をきれいにすることができるのです。

【フッ素入りワックスの使用は控えた方が良い理由 】

フッ素という素材は、物質をコーティングするだけで、浸透性のない素材だからです。
例えば、防水スプレーは吹きかけた繊維一本一本を保護するように膜を作り、水分やゴミ等から守りコーティングをしますが、その繊維一本一本に浸透する事はありません。
それは、滑走面においても同じ現象がおきるので当然浸透することはありません。
したがって、新しいスノーボード及び、Tune-up後のスノーボードにそれを使用していると、滑走面の表面が硬くなり、ワックスの浸透性の悪い滑走面になってしまいます。
ですから新しいスノーボード及び、Tune-up後のスノーボードには出来るだけフッ素無しのワックスを塗り込んで、ワックスの浸透性の良い滑走面になるまでフッ素入りワックスは控えた方が良いのです。
そうすることにより、持久性の高い、滑走性の良いスノーボードになって行きます。
浸透性の良い、滑走性の良い滑走面に近づくと、ワキシングごとに滑走面に光沢が出てきます。
そうなると、剥がれやすいフッ素ワックスを塗っても剥れにくくなり、持久性のある滑走面に変身します。

【WAXの吸収について】

暖められたワックスは、滑走面の上層部に浸透(拡散)する性質を持っており、十分なワックスがけをした後(アイロンを2〜3分間かける)では、ワックスは通常、滑走面に約0.1〜0.2ミリ浸透します。
アイロンが滑走面上をスムーズに動くためには、ワックスを十分に使い、滑走面の滑走特性を壊さないためにアイロンを暖め過ぎないことが大切です。
ワックスをよく浸透させるには、加熱させることにより暖められ液状になったワックス層が滑走面上に長時間とどまっていれば浸透の度合いもそれだけ多くなります。
それらの現象を有効にするためにスノーボード本体を加熱と同時にワックスも加熱して、十分な時間をかけてスノーボードとワックスを暖めるサーモシンク加工はベストと言えます。

【ワックスがけを左右する要因とは?】

気温が氷点以下の場合、ワックスがけは次の条件に左右されます。
雪温、雪の構造、空気中の湿度、滑走速度などです。また逆に気温が氷点より高い場合、次の条件に左右されます。
雪の構造、雪の湿気含有量(含水量)、滑走速度などですが、その他に、雪の温度と気温の関係もワックスがけに
影響を与えます。

【ワックスのチャート】

スノーボードの滑走性を得るために、特定の温度と雪の条件下で的確に混合組合せを示したものがワックスのチャートです。
但し、ひとつの目安と考えてください。
つまり、雪の状態、空気中の湿度、雪温は、多様な組合せを発生させますが、すべてをチャートに組み込むのは困難、最も必要なのは経験です。
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