1.牡蠣との対面 |
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各地で過去最速の夏日を迎えたこの日、念願のツアーは始まりました。
以前大型クルーズ船に乗って以来、
将来の夢は「船の運転手」を豪語する5歳になったばかりの息子にとって、
少し遅めの誕生日プレゼントとなるような体験でした。
午後2時、初対面の森さんとのご挨拶もそこそこに船は出港。
漁船に乗るのはもちろん皆初めて。
牡蠣漁獲量日本一の広島に住んでいても牡蠣筏を近くで見ることなんて出来ることではありません。
風と水しぶきを受けながら目的のポイントまで5分少々。
穏やかな海と四方を山に囲まれる風景はまるで湖のよう。
小豆島も近くに見えます。
船を牡蠣筏の傍らにつけると、手際良く、作業を開始。
サッと筏に飛び移り、クレーンの操作をしながら牡蠣を引き上げていきます。
平成20年度はこのエリアの牡蠣の出来は最高だったそうです。
確かに家に届いた牡蠣もとっても大粒で立派でした。
この日もほとんど収穫は済んでいる時期にも関わらず、
牡蠣筏が少し沈みかけているほどずっしりとした牡蠣がぶらさがっていました。
我が家は3月に発送をお願いしたので、しっかり育った状態で、
身はぷくぷくで食べ応え満点という印象でしたが、
森さんいわく、トロッとした食感が好みであれば、
シーズン始めの小ぶりな頃に発送依頼をすると良いそうです。
どちらも選べないので2口申し込むか・・・。
「船の運転手になるにはどうしたらいいですか」
この質問を来る前から漁師さんにするつもりだった息子は、
手際よく作業を進める漁師さんに
「お父さんとお母さんのいうことを良くきいて、しっかり勉強することだな」と
いわれしっかりとうなづいていました。
「これはしばらく使える♪」と心の中でつぶやいた悪い母。
そんな息子にやはり同じ年くらいの息子を持つ漁師のとっちゃんサンは、
次のポイントへ移る時に息子を操縦席へ呼んでくれたのでした。
息子は大喜びで、操縦席に立ち、「船長、右ですよ!」といわれると「了解!」
と敬礼しながら舵を右へ。
今回の旅で何が一番楽しかったって、この時だっただろうなぁと母は思います。
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2.岡山いこいの村 |
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実は公共の宿フリークな我が一家。
これまでにも各地の公共の宿にお世話になってきました。
公共の宿の良い所は手頃な値段もさる事ながら、
なんといっても地元の食材や気候風土を生かしたサービスが楽しいと思います。
森さんの手配してくださった特別室は、いわゆる和洋室で窓からは海が見えます。
朝は日本の朝日100選にも選ばれた朝日が拝めます。
お食事タイムに再び森さん登場。
「とっておきの牡蠣を調理場に届けておきましたからね」
という森さんの言葉通り、牡蠣・かき・カキのオンパレード!
中でも息子のお気に入りは、土鍋に塩を入れて殻付き牡蠣を蒸焼きにしたもの。
やっぱり素材が良いとシンプルな食べ方が一番ですよね。
他にも定番の「すがき」「カキフライ」「カキグラタン」など牡蠣尽くし。
もちろん他にも地魚のお刺身や煮付けなど地元の食材を中心とした献立となっていました。
塩釜焼きのお世話をして下さりながら、
森さんは色々なお話をしてくださいました。
お忙しい中、本当にありがとうございます。
お客様を大事にする森さんの姿勢に両親も感動。
父は「本当に感じのいい人だ。すばらしい。」と数え切れないほど言っていました。
私も見習って明日からも仕事がんばりますよ、お父さん。
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3.コッコちゃんとのふれあい |
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朝風呂でさっぱりした後、7:30からたまごひろいに参加しました。
前日に鶏舎を下見して士気を高めていたので、早足で元気に出かけていきました。
まずは、桜並木の階段を降りながら担当のおじさんから注意事項などの説明を受けました。
100羽もの鶏が放し飼いとなっていて、
そこへ餌の入ったバケツと卵を入れるバスケットをもって入っていきます。
少し腰が引き気味ではあるものの、せっせと餌をまいてまわる息子と記録班の私。
鶏に慣れた頃に産みたてのホカホカ卵を
「コッコさんごめんねー」といいながら隙をみて収穫。
水できれいに洗ってから好きなのを選びます。
もちろん私も初めての経験でしたが、
こういう体験って子供連れでないと参加しにくいですよね。
今回の旅は息子がいてくれて楽しさが倍増しているなあと感じます。
プランに組み入れてくださった森さんはさすが、4人の子の父ですね、
ツボをおさえてマス。
今日の朝食は普段食べられないホカホカ卵と眼下に広がる朝日に照らされた
「かきいかだ」の浮かぶ虫明の海のコラボにより、皆いつもより食が進みました。
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4.日生名物「カキオコ」 |
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広島と大阪の間にある岡山のお好み焼きとはいかなるものか。
という私の個人的な興味もあり、お好み焼きが焼きあがるまで鉄板前で立ち見して、
お店の方を質問攻めにしてしまいました。
私の質問に丁寧に応えていただきありがとうございました。
カキオコは 生地→キャベツ→ネギ→天かす→豚肉→
あらかじめ鉄板で軽く焼いた牡蠣をびっしり→生地→卵
という広島風と同様の重ねていく工程でした。
岡山ではモヤシは入らず、小口ねぎがはいるのが基本で、
そばが入ると「モダン焼き」と呼ばれるそうです。
これにへえーっと思うのは広島市民だけでしょうか。
ソースは辛めで広島のものより液状です。
朝食をしっかりいただいたので、食べる前は食べきれるかな。
と心配していたものの一行はペロリと完食。
これだけ新鮮で良質な牡蠣がたっぷり入っているのですからお味の方は想像どおり、
とても満足でした。
来シーズンは定番の牡蠣料理に加えて、自宅でもカキオコ、作ってみたいと思います。
(もちろんモリ旬さんの牡蠣で。)
日生の町のあちらこちらに「カキオコ」の看板をだしたお好み焼き店がありましたが、
実はシーズンは1・2月のみで、3月中旬には提供できなくなってしまうそうで、
今回は特別に森さん持参の牡蠣で作っていただいたのです。
私たちの食事中にもありましたが、
4月に入ってからもカキオコの問い合わせの電話が尽きないそうです。
自宅で、五月人形を飾りながら(遅い・・・。)待っていた夫の夕食となりました。
息子が興奮気味に牡蠣いかだに乗ったことやわかめを採ったこと、
船の操縦席に立たせていただいたことなど
話すのを楽しそうに聞きながらいただいていました。
今度は家族皆で遊びに行きたいと思います。
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5.今回のツアーを終えて |
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瀬戸内っていいなと再認識。
おだやかな海と山があって、どの季節でもおいしいものや遊べる所がある。
なかなか岡山東部に行く機会がなかったのですが、
またおいしいもの目指してドライブがてら訪れたいと思います。
森さんにお会いして、他の商品にも興味がどんどん沸いてきました。
森さんが勧めるのなら良い物に違いないと確信をもちました。
本当は頻繁に行きたいけれど忙しい日常はネットで注文しますので、
今後とも森さんよろしくお願いします。
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