

ほうじ茶の原料は産地を限定していません。茶葉は、天候・作り手により茶の強さが毎年違うからです。全国から取り寄せ、一つ一つ焙煎前の茶葉・焙煎後の茶葉を吟味し約八種類〜十種類を選定します。


配合する理由は、香り、深み、とろみ、厚みを全て兼ね備える茶葉が無い為です。バランス良く仕上げる為に茶葉の特徴を吟味し、配合率を決めます。その為に五種類の茶葉を一g単位まで計量します。
一回の配合は四kgです。その中にスパイスのように百五十gしか入っていない茶葉もあります。ほうじ茶も美味しい料理と一緒で調理することで味に深みが出ます。


五種類の茶葉を丁寧に混ぜ合わせます。
一回の焙煎で、ほうじ茶、百七十五gが約二十本しか出来ません。


混ぜ合わせた茶葉を、四回に分けて焙煎機に投入します。一回目の焙煎は、弱火で炒りあげます。焙煎機から出てきた茶葉の色を見定め、ミリ単位で火力を調整します。この作業が一番難しく、目視と感覚により温度を調整します。
創業当初から変わらない焙煎方法です。目で見ても分からないくらいの火力調整により焙煎の出来が大きく変わります。



一度、低温で焙煎するのは、火を通して香ばしさと茶葉の強さを見定める為です。風味が出ていない茶葉を取り除きます。出てきた茶葉を再配合して、茶葉同士を馴染ませ、再度焙煎機に投入します。


焦げる手前まで炒り上げ、焙煎機に空気を送り込み、茶の苦味を無くします。二回目の焙煎は、強火で炒りあげます。
火力は分度器のメモリを機軸に数ミリ単位で調整します。火力の強弱は茶葉の色味で調整します。その日の気温・湿度で茶葉の炒り上がりが変わるからです。



冷ました茶葉を再配合します。
茶葉の開き、光沢、香り、味を精査します。


粉を取り除いた後、袋詰めして完成です。これが極上ほうじ茶の製造過程です。
