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イベント・リポート
Montezuma’s Trading Fairly
モンテズマの公正な取引
背景について
Montezuma'sの考えと取引方法は下記の通りです。説明のために他社のビジネスについて触れていますが、それは必要以上に批判しているのではなく、Montezuma'sのビジネスのやり方と比較するためであることをご理解下さい。
モンティのカカオ
現在、当社のオーガニックカカオは全て、ドミニカ共和国とペルーにある共同プランテーションから仕入れています。どちらの協同組合も、カカオを主体とした農業を維持し、公正さを保ち、利益を確保することにより、地元の社会やインフラに再投資するというしっかりとした社会組織を持っています。彼らが生産力を持つためには利益が必要だということを忘れてはいけません。
進化しつつある基準
西アフリカのカカオ・プランテーションの奴隷の話が注目を集めていますが、南アメリカとカリブにあるMontezuma'sのカカオのパートナーがそのような問題を抱えたことは一度もありません。これは、Montezuma'sのカカオ農園が共同体組織であることと、その地域で最高品質のカカオを栽培しているためです。
法的に労働可能な年齢の、自由意志による労働者のみを雇用し、そして彼らに最低基準を満たす賃金を支払うことも、私たちの仕事の一部です。
残念ながら、Montezuma'sは小さい会社のため農園に従業員を常駐させることはできません。もちろん自社スタッフや監視組織による警備も時々行いますが、普段はボランティア数名に管理を依頼しており、ボランティアの組織と誠実さにある程度は頼らなければなりません。しかし、私たちは現在のやり方に十分自信を持っており、植物栽培に関する倫理的品質基準を保障できるよう、パートナーと協力できることをうれしく思います。
価格について
価格と品質に関しては、どちらも両立していると考えています。Montezuma'sのパートナーはカカオに対してオープン市場価格よりもかなり高い代価を得ており、それはフェアトレード(経済的、社会的、環境的問題のバランスをとりつつ、途上国の持続可能な経済発展と貧困解消のために重要な役割を果たす特定非営利活動法人)ブランドのカカオの価格よりも高いです。Montezuma'sは世界最高のカカオを買い、その特権(カカオのすばらしさ)に対して十分に支払っています。フェアトレードのカカオも価値のある良いものですが、その大部分はMontezuma'sの品質基準を満たさないのです。
カカオ主要産出国のカカオが必ずしも高品質であるとは限りません。カカオは、農薬に頼った栽培により年間25回の収穫が可能です。この収穫方法は、世界の大企業へ供給するためにアフリカの多くの地域で行われています。 しかし、Montezuma'sのカカオは自然農法のため年回2回しか収穫できませんが、その代わりに高品質、高価値のカカオの生産に成功しています。
最後に
私たちのパートナーの手法や体制のおかげで、つまり、彼らがカカオのトップリーグで細心の注意を払った農法によりオーガニックカカオを一生懸命に生産することにより、当社の社会的・環境的・品質的な目標が強化されるのです。この構図が上手く進めば大変うれしく思います。
フェアトレードの問題
Trading Fairly と Fairtrade ®
フェアトレードは、カカオの価格に関する問題を簡素化しすぎており、消費者に正しい情報が与えられていません。
世界の上質カカオの多くが、一流の組織から仕入れられているというのは歪曲です。実際、「フェアトレード」により生産者に支払われる価格は、現在高級オーガニックカカオや高級非オーガニックカカオを栽培して支払われている価格よりかなり低いのです。
これは必ずしもフェアトレードの過失ではありませんが、私たちはフェアトレードがカカオ生産者の支援になっているとは思いません。
フェアトレード農業の持続性について悲観的な考えの経済学者もいます。彼らの論理によると、低価格のサプライヤによる生産が急増し、フェアトレードの生産者はより価値の高い農作物を作らされ、従来の市場が生産過多になり、市場価格がますます下がります。
フェアトレードの定義によると、生産者が得る代価だけでなく、生産者から加工業者、荷送人、製造業者、卸業者、小売業者まで、全ての関係者に公平さと公正さを保たなければなりません。
しかし、イギリスや他の先進国においては、一握りの有力な小売業者によって、その公平と公正が崩されています。そのような小売業者は大手を振って市場を牛耳っていますが、サプライヤやパートナーは取引の打ち切りを恐れて主張することができないのです。
価格は常にサプライチェーンに圧迫されています。規模の大きい有力な製造業者のみが小売業者に供給することができ、そして価格面でサプライヤが圧迫されます。つまり、大規模の製造業者はより大きくなり、他の業者や生産者を圧迫するのです。
一般的な等級のカカオがなぜこれほど安いのでしょうか。原因はいくつかありますが、やはり有力な小売業者が要求してくる価格が大きな要因です。
そのような小売業者は、利益を確保しながらある一定の価格でチョコレートを入荷することが必要なので、製造業者はその圧力を受けて、カカオをさらに安い価格で仕入れなければなりません。
そのような小売業者がいる一方、それと同時に、同じ棚にフェアトレード製品が山積みになっており、上記の問題を上手く利用して利益を得ています。メガマーケットのための、お互いに利益を生む状況なのです。
これは、「公正な取引」とMontezuma'sが定義しているものとは別のものです。フェアトレード製品は、支配的立場を決して悪用せず、公正で礼儀正しい姿勢を守っている小売業者から調達すべきです。フェアトレードが必要とされる所では、確かにそれは栽培者にとって好ましい選択肢となります。
しかし、フェアトレード組織は、より幅広い原則に基づき、強い信条を持たなければならず、また英国内外で支配的かつ破壊的な小売チェーンを提供すべきではありません。
これにより、最初は彼らの市場が制限されるかもしれませんが、それは独立した小売へとバランスを回復し、「公正な取引」という、より広い意味での取引方針を守ることになるでしょう。