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□各書体について

 「印鑑」は文字のデザインが命です。
当店の印章作家はその文字を書道により約半世紀にわたり研究を重ね、あらゆる書体の字形、筆意に対応できる希少な存在となります。作品に少しでも多くの芸術性を加味すべく尚現在も日夜研鑽を続けております。

 下記の書体見本はすべて印章作家の手彫りのサンプルとなり、お客様が比較検討しやすいように「長島茂男」で彫刻してあります。

 
お名前の字形によって、マッチする書体とどちらかというと不向きな書体がございますので、あらかじめメールにてお問い合わせくださいますようお願い申し上げます。

 お名前がひらがなの場合は篆書体ではデザインできません。ですので、書体は古印体・楷書体・行書体・草書体・隷書体からお選びください。例えば、苗字が漢字でお名前がひらがなのケースは苗字を篆書体1・2・3のデザインをお選びくだされば漢字の篆書体とバランスがよいようにアレンジさせていただきます。お名前がカタカナの場合は少し篆書体風にアレンジが可能です。


篆書体(てんしょたい)


 書体見本の中で最も古い書体が篆書です。約2300年前に中国を統一した秦の始皇帝の命により、それまでにつくられた多くの漢字を整理してまとめられたのがこの書体といわれています。

 書画作品に捺印されている落款には、必ずといっていいほど篆書が用いられていますので美術ファンにはおなじみだと思います。実印や会社の代表者印、そして、角印など重要な役割を持つ多くの印鑑に篆書が使われることからも印鑑を代表する書体といえます。


■篆書体1〓輪郭を少し太めにし篆書の字形や筆意を取り入れて文
      字を細めに芸術的表現を特に加味した書体となってお
      ります。品格のあるあか抜けた作品です。この書体は
      おもに実印や銀行印に適しております。
■篆書体2〓篆書の字形や筆意をできる限り残しながら実用印とし
      て円形のスペ−スに調和するようにアレンジした書体
      となります。
一般的な実印の書体はこのデザインが主
      流で、おもに実印や銀行印に適しております。
■篆書体3〓篆書をより大きく力強く表現した書体であり、他の書
      体と比べて印影が大きく見えるのが特徴です。
この書
      体はおもに実印や銀行印に適しております。
■楽篆体 〓篆書体1のデザインを基本として、文字の芸術性をよ
      り表現する落款を意識して、文字の形態に楽しさや遊
      び心を加味した当店オリジナルの書体です。
独身の女
      性に実印や銀行印として人気があります。


鳥虫篆書体(ちょうちゅうてんしょたい)

 中国の秦、漢時代のデザイン文字ですが、現在では中国の篆刻家が少し使う程度で日本の実用印には大変めずらしい書体です。書体見本にありますように文字の線がとても細く緻密に彫刻いたしますので、耐久性が高くきめ細かな表現が可能な象牙の印材のみとなります。

 また、鳥虫篆は殳篆(シュテン)または繆篆(ビュウテン)とも呼ばれ、古代中国の皇帝や王侯諸侯が主に使用することを許可され、国民に対して権威と威光を示す為に意匠された特別な篆書体です。文字の字形が空中を飛ぶ鳥の形や動線そして地上を這い回る虫やその動線もしくは魚などをヒントにして意匠したことで陸空海すべてを支配する威厳と格調美に満ちている叡智ある見事な文字芸術となります。

 当初は、字形によって選んでおりましたが、研究と研鑽により現在ではどのようなお名前でも対応可能となっております。


■鳥虫篆書体〓書体見本の名前は「八木」と彫刻してあります。
       産を守るかなめとしての印鑑の役割を満たす上で最
       も同形印ができにくい書体となりますので銀行印を
       お奨めしております。

古印体(こいんたい)

 ル−ツは大和古印と呼ばれている奈良時代の寺社印です。古くな
って欠けたり、摩耗して太くなった感じの風情を新しい印鑑に取り
入れて、風雅な趣を出しますのでなかなか奥深い書体となります。

■古印体〓書体見本のようにすり切れた味と摩耗してすみずみが丸
     みをおびた墨だまりで古意や雅味をかもしだします。こ
     の書体はおもに認め印に適しています。

隷書体(れいしょたい)

 中国の漢時代に生まれ育った書体で終筆の波磔(はたく)、つまはねに伸びやかさと力強さを表現するのが特徴です。紙幣の中の『壱万円』という文字も隷書です。中国の古い石碑の題字にも多く使われているほどに落ち着いた品格のある書体になります。

 余談となりますが、大阪市西区靫公園にあります石碑で【大塩平八郎終焉の地】の題字は平成9年に当店の彫刻作家が書きました文字を石に彫刻したものです。

■隷書体〓最近、テレビでこの書体を多く見かけるようになりまし
     たが、書道家にとってもはんことしてデザインするのは
     難しい書体となっております。この書体はおもに認め印
     に適しております。

楷書体(かいしょたい)

 楷書の「楷」には、「てほん」の意があり、楷書のことを真書または正書とも呼ぶこともあります。最もポピュラ−な書体でありながら楷書としての個性が出しにくく実際の実印には不向きでほとんど使われておりません。

■楷書体〓この書体は認め印にはよく使われますが誰でも評価でき
     るのでむずかしい書体でもあります。おもに認め印とし
     てやや適しております。

行書体(ぎょうしょたい)

■行書体〓楷書の文字としての分かりやすさと草書のリズム感も
     兼ね備えており、書道を学んだ者の印鑑は特に美術性
     も加わります。書体の特徴として、柔らかさが表現で
     きるので独身の女性の実印として人気があります。

草書体(そうしょたい)

 文字のくずし方が様々にあり、歴史的にも楷書より古く、リズム感もあり、太細や空間の粗密の割合に変化をつけ、独自の個性も表現しやすい書体となります。

■草書体〓女性の方の認めや銀行印に、特に、未婚の方のお名前を
     彫刻するのに適した書体となります。書体の形が持つ柔
     らかな曲線や筆法が女性らしさを表現いたします。


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