− 豆福おやじがそら豆の産地を見学にいってきました −

 ■食品の安全性と信頼が問われるニュースが続く中、豆福でもお客様の口に入る菓子を製造し、お届けするメーカーとしての責任を改めて強く感じておりました。一度この目で、そら豆の栽培状況を確認したいと思い、今回、同業のかやもと商店のかやもと社長と、2007年8月に河北省張家口市のそら豆畑を見学してきました。

(写真は左より、かやもと氏、豆福おやじ、趙氏、趙氏の息子さん)

 ■8月14日、張家口産そら豆を扱う中国側の商社、中粮河北国際貿易有限公司の李平文氏の案内で北京を出発し、北京五輪のメインスタジアム「鳥の巣」を右に、万里の長城を抜け、北上。約4時間余で張家口市に到着しました。

 ■そこで私達を出迎えてくださったのは、この道36年、そら豆の集荷、選別を行う河北張家口市祥和特産品公司の経理(社長)の趙祥氏。「現地視察をしたメーカーはあなた達が初めてです」と歓迎を受けました。

 ■李氏から、「趙さんは僕が入社してから15年のつきあいで、張家口のそら豆をここまで育ててきた方です。彼の仕事は信用がおけます」「張家口のそら豆は年産4〜5万トン。日本へはその1割が輸出され、残りは国内消費です。最近は国内消費が増え、国内価格は日本への卸価格より高いです」と、お話を聞きました。

(写真は趙氏の工場)

 ■張家口市街から、さらに車で1時間。主産地の崇礼県に入り、趙氏の選別工場を見学。広い工場には豆の選別機が4台ぽつんとあるのみ。別棟には豆を手選りする机が10台。

 ■「崇礼県では10月、収穫が終わると雪が降り始め、冬の間にこの部屋で選別作業をします。部屋の温度は零下20度にもなるが、暖房をしても10度までに抑えます。それ以上暖かくすると、豆の色が変わってしまうから。」

 ■日本のそら豆は、秋に種を蒔いて、春に収穫をするが、張家口では収穫は10月初め。11〜12ミリ選別の豆が一番甘みがあり、豆福では専らこの手をつかっていましたが、冬の寒い中の手選り、豆の色が変わらないよう、室温管理の徹底など、こんなに品質管理をしていたなんて、やはり現地に来てみないとわからないことばかりです。

 ■工場見学後、待ちに待ったそら豆畑へ向かいました。 選別工場からは小1時間。標高1500米になり、人家もなくなり、道の舗装も途切れた頃、やっとそら豆畑に着きました。

 ■遙か彼方に、なだらかな山が伸び、その谷間にそら豆や麦の畑が広がっていました。ところどころに花畑がありました。気温は25度くらいでしょうか。実にさわやかな気候ですが、夜は10度以下に冷え込むそうです。ここまで気温の差が激しいとは。日本でいうならば、上高地みたいな場所が近いのではないでしょうか。

 ■張家口のそら豆は、「農薬を使わなくても病害虫の発生は少ない」、と以前より聞いてはいましたが、たしかに病害虫は全くみられませんでした。これなら信用してもいいのではと思いました。

 ■趙氏 「ここでは5月初めころ種まきをします。いま、1米程の背丈。例年なら1.5米になるのですが、開花期に雨が少なかったから。さや数も例年10ヶのところが、今年は5、6ヶです。生育はいいのですが、収量は落ちそうです。ご覧の通り、灌漑設備もありませんから、雨がないといって水をやることもない。まったく自然任せの栽培です」「肥料は堆肥を使います」

 ■李氏 「そら豆の産地は貧しいところです。この辺の農家の平均的な耕地面積は10ムー(1ムーは約200坪)で、収量が1.5〜2トンとすると、年収6〜8万円です。これでは農薬や化学肥料はとても買えません。トラクターなどの機械もない。種まき、刈り取り、農作業は全部、人の手でやります」

 ■さやを割ってみると、中の豆はもう大きくなっていました。生のままで、かじってみましたが、甘みがあってとても美味しかったです。

 ■今回の見学を通して、やっぱり思い切って、生産地の現地視察に訪れてみてよかったと思いました。

 ■中国の各省のそら豆生産量は、雲南省、江蘇省、四川省、湖北省、湖南省の順となっていますが、日本市場での評価は、河北省張家口市産と青海省産が高いです。いずれの産地もその安全性が評価されている結果なのでしょう。

 ■名古屋の城下町の小さな豆菓子屋ですが、これからも大切なお客様に召し上がっていただく豆菓子を扱う、豆福だからこそ、ひとつひとつの素材にこだわり、また正直でありたいと思っております。出来ることから一歩ずつ、豆福を応援してくださる皆様に、「美味しい」と喜んでいただける製品作りに努めて参りたいと思いますので、今後ともよろしくお願い申し上げます。


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