十勝の大豆畑からのレポート


「北日本の雨 平年2倍強」の新聞の見出しに、
豆福が使う「袖振大豆」の故郷、北海道の十勝は大丈夫だろうか?


豆福おやじは心配でならない。8月5日、セントレア朝一のANAで新千歳空港へ。
南千歳10時31分発の「とかち3号」で帯広へ向かいました。

列車が川端駅を過ぎた辺で急停車。車掌さんが先頭車両に飛んでいきました。程なくアナウンス。

「只今、鹿と列車が衝突しました。点検しますので、しばらくお待ち下さい」

車両も線路も異常なしとのことで、8分遅れで発車。こんなことは北海道では珍しいことではない。

翌日、帯広を発つ時も車内のアナウンスは「これから列車はエゾシカの多い所を通ります。
事故防止のためやむを得ず、急停車することがありますので、ご注意下さい」

帯広ではレンタカーを借りましたが、店には「エゾシカと衝突しないために」というパンフレットがあるんです。

「エゾシカの体重はオスの成獣で100キロを超えます。
快適なドライブ中に衝突しないよう、十分にスピードを抑えた運転を!」




さて帯広に着くと、抜けるような青空! 案内のTさんの話を聞きながら音更町の大豆畑へ。

7月の10日頃から例年の2〜4倍の雨量、私も経験したことがありません。
昨日からこんなに天気が良くなり、車にエアコン入れるのも何日ぶりのことか。

長雨ですべての作物に生育の遅れ。

豆類で一番悪いのは金時、手亡。金時は草丈伸びないうちに花になっちゃった。
小豆は遅れているが、開花時期が長いからこれからの天気次第」


大豆も心配。7月は曇天続きで、草丈が伸びていません。

今から開花時期だから低温だと、受粉しなくなりますから。3、4日こんな天気が続いてくれると」



いつもお世話になる田守さんの「袖振大豆」の畑に着きました。

草丈は平年の90%。やっとつぼみがつき始め、紫色の花がまばらに見える程。
例年なら小さいさやが見られるのに。でもこの日の大豆畑は暑かった。この暑さを期待
しましょう。

豆畑の写真もしっかり撮ってきました。





翌、6日は芽室町の北海道立十勝農業試験場で開催された「十勝農試公開デー」を見学に行きました。

この日も「十勝晴れ」。雲一つない好天。
大豆の原種「ツルマメ」や「袖振大豆」など大豆の各品種、
小豆、インゲンマメ、ヒコマメ、落花生などが、試験栽培されている畑を歩くと汗が止まらない程の暑さ。

この暑さが豆にはいいんですね。参考までに帯広の気候をグラフでご覧下さい。



夏、日中は暑くても、夜は涼しくなる、この寒暖の差が作物の甘みを増します。



十勝の大豆の生育はその後、どうかな?

8月18日午前6時半、十勝の音更町の「袖振大豆」の生産農家の田守文則さんの携帯を呼んでみました。
トラクターの運転音が聞こえます。




「田守さん、いまどこ?」

「イモ(ジャガイモ)の畑だよ」

「もう収穫ですか。やっぱり朝早いね。ところで、『袖振』はその後、どう?

もう、花は終わって、今、やっと小さいさやがつき始めたところ

「この二週間、お天気はどうでした?」

「まあ、まあだったね」

「じゃあ、大事な開花の時期は天気でよかったね」

「少しは遅れを取り戻したね」

「仕事の邪魔してごめんね。有難う」




そして8月20日、発表の北海道立十勝農業試験場の「定期作況報告」が発表されました。

それによりますと、7月の長雨で開花は平年に比べ5〜7遅かったものの、
8月上旬は高温・多照に経過したため、茎の長さはほぼ平年並に回復。
開花の遅れにともない、さやの肥大が遅れ、現在の作況は「やや不良」である、とのこと。
6月、7月の報告では「不良」だったことから、少し持ち直したことになります。


このまま実りの秋になれば、今年もお客様にうまい「福豆」や「山海豆」を食べていただける、肩の荷が下りた感じです。



以上、豆福メールマガジン「サンデー豆福おやじ」より、”十勝の「袖振大豆」の畑を見に行きました行きました”より抜粋。