
徳島の木工業の特色は洋家具・銘木家具・鏡台・建具・仏壇・住設家具などの企業が集まった複合家具産地であることです。 それら各々の企業がCAD・CAMや3次元CG(コンピューターグラフィックス)等先端技術も積極的に導入し、時代に対応する一方伝統的職人技術も継承しており、新旧一体となった徳島独自の技術を確立しています。そして、個々の企業力が結集すれば、徳島全体が様々な技術を持った一つの企業といえる独自の産地を形成しているのです。

徳島の家具では,従来のラッカー塗装に加え、全国に先がけて,高級感のあるポリエステル塗装や乾燥が早く傷がつきにくいUV塗装などに取り組み、その仕上げの美しさは高い評価を得ています。また、下地に徳島伝統の阿波和紙を使ったり、特殊合板に仔山羊の皮を貼り染色後、樹脂塗装を仕上げをほどこし独特の光沢と深みのある高級感を出す技術など、阿波の名工たちの洗練された技術も光ります。


成型合板は曲線の美しいデザインが可能で、軽くて丈夫しかもコンパクトなサイズも可能と多くの利点があり、徳島の最も得意とする技術で、一般向けだけでなくコントラクトの需要も高い製品となっています。
丸太をわずか0.2〜2mmにスライスしたものを杢と言います。 これを木地に張って、木を有効利用するとともに、木目の美しさを生かすのが杢張りです。 徳島では早くからこの技術の開発に取り組み、これを応用した革張り家具など高級感あふれるオリジナルな製品も生み出されています。


徳島伝統の唐木仏壇では銘木である黒檀・紫檀・鉄刀木・ケヤキ・黒柿などムク板を使用する以外に、芯材に銘木を接着させる工法が発達しました。厚さ5〜7mmもある厚いムク材を貼り合わせる方法を「練り」といい、薄いツキ板を貼る工法に比べてはるかに高級感が得られます。
