≪初心者のためのコネクターのつけ方≫

現在では、コネクター付のモービル・固定用の同軸ケーブルが
各メーカーからいろいろな種類が販売されています。
アマチュア無線を始めたら、「まずはコネクターのつけ方を覚える」というのは、
遠い昔の話になってしまいました。


自分でコネクター付けに挑戦してみたいけど、付け方がわからない。
同軸ケーブルが長すぎるので、短くしたい。
と、思っていてもなかなか教えてくれる人が少なくなりました。
そこで、各コネクターの取り付け方を写真でご紹介します。

ご不明な点やお問い合わせは、メールまたはお電話(0558-72-2961)でお気軽にご相談ください。
◆ ご注意 ◆
ハンダ付けの仕方によってSWRが無限大になってしまいます。
SWRの値が高いと電波の飛びが悪くなるだけではなく、 電波障害の原因のひとつとなります。
また、無線機に負担がかかり、故障してしまうこともありますので、
コネクターをつけた同軸は、必ずSWR計で測り、1.1に近い(マッチングがいい)にしてください。
◆ MP型コネクターのつけ方 ◆
MP型コネクターのMP-3/MP-5は、矢印の部分を回すと、2つに分割されます。
MP-8/MP-10は、コネクターの後ろ側、矢印の部分を逆ネジで回すと3分割されます。
MP-3/MP-5のコネクターと違い、(1)を先に同軸に入れておきます。
後は、MP-3/MP-5のコネクターと同じです。
5D-2Vの同軸ケーブルに、
MP-5のコネクターを付けます。
外側(シェル)の部分を先に同軸ケーブルに入れます。
MP-8/10の場合は、ネジの部分を先に入れます。
コネクターは、ニッケルメッキの場合は、ハンダ付けをする穴をあらかじめリーマーなどで磨いておきます。
(ハンダがのりやすくなります)
リーマーがない場合は、ラジペンで代用できます(右の写真)。
同軸の先端とコネクターの先端を矢印(1)のように揃え、矢印(2)の部分に合せてカッターで印をつけておきます。
カッターで印をつけた部分と縦に1本に切り込みを入れます。
(こうして二箇所に切り込みを入れておくと、同軸ケーブルの外側の被覆を綺麗にむくことができます。)
同軸ケーブルの外側の被覆を剥きます。 穴より少し右寄り、1mm位のところで
網線に切り込みを入れます。
切り込みを入れた部分をカッターで切ります。
絶縁部分も網線から1mm程空けて切り、芯線だけにし、コネクターの内側部分を差し込みます。

まず、芯線部分のハンダ付けをします。ハンダごては、60W以上のものを使い、
ハンダ付けをする前にハンダをする部分を少し暖めておくと、ハンダののりがよく、綺麗に仕上がります。
次に、横の穴の部分のハンダ付けをします。
あまり長くハンダごてを当て過ぎると、中の絶縁の部分が解けてしまう場合があります。
先に同軸ケーブルに入れておいたシェルをねじ込んだら出来上がりです。
◆ NP型・BNCP型コネクターのつけ方 ◆
NP型とBNCP型のコネクターのつけ方は基本的にいっしょです。
MP型に比べて部品点数が多いので、入れる順番を覚えましょう!
外側のネジ部分(1) 、ワッシャー(2)、ゴム(3)の順番にを同軸ケーブルに入れます。
芯(6)の長さより少し短めの約13mm位の部分に切り込みを入れ、同軸ケーブルの外側の被覆を剥きます。
(M型コネクターと同じ方法です)
網線を千枚通しなど先の細いもので丁寧にほぐします。(ここがポイントです)
網線が乱れないように金具(4)を入れて、千枚通しなど先の細いもので網線を折り返します。
折り返した網線が金具(4)より少し短めにニッパーやハサミなどで網線を切ります。
(5)の金具を入れます(NP型の場合)。
(5)の金具に合せて絶縁の部分を切り、芯線にコネクター芯(6)を刺します。
芯のハンダ付けをします。 コネクターのへこみの部分にモンキーやペンチなどを
あてて、固定します。
(1)のネジ部分をモンキーやペンチなどで締めます。
この時、網線が乱れてしまいますので
小さいモンキーの方は回さないでください。
N型コネクター付けができたら、
必ず芯が矢印の部分(内側の円)と
面いちになっているか確認してください。
少しは、ご参考になったでしょうか?
店主の作業の様子を文字で表現することが難しく、うまく表現できてない部分は、
写真を見てご理解ください。
コネクターには、このほかM-DL/N-DL、MJ/NJなど色々ありますが、
MP型・NP型の基本を覚えれば応用できますので、
是非チャレンジしてみてください。

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