剣道着の選び方ナビ

いらっしゃいませ。
剣道具の専門店京都武道具の店長・坂下です。

私は小学校3年生から京都市の北のほうにある田舎町で剣道を始めました。

近所に武道具屋は無く、先輩から譲り受けた道着袴、学校に置いてある防具を使って稽古していました。
中学生になったとき、武道具屋さんが学校に御用聞きに来て下さり、その時に進められた道具を親に買ってもらいました。

お下がりやみんなが使う道具では無く、はじめての自分専用の道具。

以前より剣道がもっと楽しくなったし、自分に合った道具の使い心地の良さに感動しました。


この気持ちを全国の剣士のみなさまに伝えたい!
そんな思いから、今はこのショップの店長になりました。


しかし勤めたての頃は
「素材や種類もたくさんあるし、どの道着を勧めていいのかわからない・・・」
状態でした。

ということで、ここでは私の長年の経験より、皆さまの「剣道着選び」のお役に立てるよう、「剣道着の選び方」をご案内させていただきます。

剣道着選びで重要なのは、大きく分けて4つ

(1)剣道着の素材 (2)剣道着の厚み (3)生地の染め方 (4)仕立て方

この4つからご使用目的に合った剣道着を探していきます。

step1 剣道着の素材を選ぼう。

現在、剣道着にはいろんな種類がございます。
それぞれ特徴があり、主に使用する場面 (練習用・試合用など) に合ったものをご紹介します!

まずは、剣道着の素材から。
素材は大きく分けて、綿とポリエステルの2種類に分かれます。

綿の剣道着の特徴

一般的に使用されている素材です。
汗を良く吸収し、剣道着の多くはこの綿素材が使われています。

綿の道着は色落ちや洗い縮みがありますが、
昇段審査では綿の道着が見映えが良いのでオススメです。

ポリエステルの剣道着の特徴

最近人気の商品で、乾きが速く、色落ちしないし洗い縮みのない素材です。
ジャージ剣道着はこのポリエステル素材を使っています。

化学染料で染められた生地ですので、藍染特有の「風合い」は無く、汗もあまり吸収しません
ポリエステル剣道着は合宿や夏の稽古で好んで使われています。

つまり、
●「稽古と試合で両用できる剣道着」
●「一年中使える剣道着」
●「お世話になった先生に剣道着を贈りたい」

こういった場合は、綿の剣道着をお選びください。

●「稽古が多く、洗濯機で洗える剣道着が欲しい」
●「合宿で使うから一晩で乾く剣道着がほしい」
●「試合や審査用の道着は持っているので、稽古用にお手入れ簡単なものが欲しい」

こういった場合は、ポリエステルの剣道着をお選びください。


上記内容から綿かポリエステルかを選んで頂きます。

step2 剣道着の生地の厚みを選ぼう。

次は生地の厚みの選び方です。

生地の厚みには、
・裏地のない一重(ひとえ)剣道着
・生地が厚く丈夫で立派な二重(ふたえ)剣道着
・風通しのよいメッシュ剣道着

の3種類があり、綿のメッシュ道着やポリエステルのメッシュ道着といったように、素材と組み合わせて見ていくことになります。

一重生地の特徴

オールシーズン使える剣道着で、安価な物が多く、
幼年者から大人まで幅広く使われている生地の厚みです。

二重生地の特徴

生地が二重になっており、一重より分厚くなっています。
耐久性が高く、高級品に多く使われている生地で、審査や試合で立ち姿を美しく見せることが出来ます。

メッシュ生地の特徴

生地がメッシュ状になっているので重量が軽く風通しが抜群で夏場に人気の素材です。

つまり、
●「稽古と試合で両用できる剣道着」 ⇒ 一重か二重の綿剣道着
●「一年中使える剣道着」 ⇒ 一重の綿剣道着
●「お世話になった先生に剣道着を贈りたい」 ⇒ 二重の綿剣道着
をお選びください。

●「稽古が多く、洗濯機で洗える剣道着が欲しい」 ⇒ 一重のポリエステル剣道着
●「合宿で使うから一晩で乾く剣道着がほしい」 ⇒ メッシュのポリエステル剣道着
●「試合や審査用の道着は持っているので、稽古用にお手入れ簡単なものが欲しい」
 ⇒ 一重のポリエステル剣道着
をお選びください。



step3 剣道着の染め方を選ぼう。

次は生地の染めを選びます。

生地の染め方には、
化学染料、藍染、武州正藍染の3種類があります。

化学染料の特徴

色落ちが少なく、安価な物が多くなっています。
まだまだ成長期のお子様や、洗い替え用に選ばれています。

正藍染(しょうあいぞめ)の特徴

藍染で作られた商品で、風合いが良く立ち姿が美しく見えます。

色落ちがありますので、洗濯方法は手洗いになり、手間がかかります。

武州正藍染(ぶしゅう しょうあいぞめ)の特徴

埼玉県の伝統工芸品で、藍染の中でも更に美しい高級品です。

こちらも色落ちがありますので、洗濯方法は手洗いになり、手間がかかります。

つまり、
●「稽古と試合で両用できる剣道着」 ⇒ 一重か二重の綿剣道着(化学染料か正藍染)
●「一年中使える剣道着」 ⇒ 一重の綿剣道着(化学染料か正藍染)
●「お世話になった先生に剣道着を贈りたい」 ⇒ 二重の綿剣道着(正藍染か武州正藍染)
をお選びください。

●「稽古が多く、洗濯機で洗える剣道着が欲しい」 ⇒ 一重のポリエステル剣道着(化学染料)
●「合宿で使うから一晩で乾く剣道着がほしい」 ⇒ メッシュのポリエステル剣道着(化学染料)
●「試合や審査用の道着は持っているので、稽古用にお手入れ簡単なものが欲しい」
 ⇒ 一重のポリエステル剣道着(化学染料)
をお選びください。



step3 剣道着の仕立て方を選ぼう。

次に仕立てについて

剣道着の仕立て方には
総刺、腰下菱刺、背継、腰継
などの種類があり、仕立て方によって特徴が異なります。

総刺の特徴

剣道着の襟から裾まですべて刺し子になった剣道着です。仕立てに手間がかからないので、安価な物が多いです。

腰下菱刺(こしした ひしざし)の特徴

総刺とはことなり、腰から下部分を大きな菱型に刺した剣道着で、
腰上は刺し子でしっかりした生地で、腰から下は薄く柔らかい生地になります。

袴の中でごわつきにくく、着心地の良い仕立て方です。
総刺より製作に手間がかかりますので、少しお値段が高くなります。

背継(せつぎ)の特徴

剣道着を左右の生地に分け、中央で繋いだ仕立てになっております。
左右の生地が分かれているので、右側を引っ張っても左側は引っ張られないので、
着くずれしにくく、体の動きを邪魔しにくくなります。

仕立てに手間がかかりますので、高価な剣道着によく見られます。

腰継(こしつぎ)の特徴

剣道着を腰部分から上下に分けて繋がれている剣道着です。
上下の生地が分かれているので、上方向への引っ張りに強く、腕を大きく振り上げても着くずれしにくくなります。

こちらも仕立てに手間がかかりますので、高価な剣道着に使われている仕立て方です。

剣道着の特徴は以上になります。

選び方のコツは、どういった場面で多く使用されるかを考え、
その場面に適した剣道着を選ぶことが重要です。

まとめると、下記の表のようになります。

目的(場面) 幼年〜中学生 高校生〜成人
練習でしか使わない ポリエステルの剣道着
(化学染料)
綿かポリエステルの一重剣道着
(化学染料・正藍染)
練習をメインに使う 綿の一重剣道着
(化学染料)
綿の一重か二重剣道着
(化学染料・正藍染)
練習でも試合でも使う 綿の一重剣道着
(化学染料・正藍染) 
綿の一重か二重剣道着
(正藍染・武州正藍染)
試合・審査でしか使わない 綿の一重剣道着
(正藍染)
綿の二重剣道着
(正藍染・武州正藍染)
試合・審査をメインに使う 綿の一重剣道着
(化学染料・正藍染)
綿の一重か二重剣道着
(正藍染・武州正藍染)
目的(場面) 幼年〜中学生 高校生〜成人
オールシーズン使う 綿の一重剣道着
(化学染料)
綿かポリエステルの一重剣道着
(化学染料・正藍染)
夏をメインで使う 綿かポリエステルのメッシュ剣道着
(化学染料)
綿かポリエステルのメッシュ剣道着
(化学染料・正藍染)
冬をメインで使う 綿の一重か二重剣道着 綿の二重剣道着
試合・審査でしか使わない 綿の一重剣道着
(正藍染)
綿の二重剣道着
(正藍染・武州正藍染)
目的(場面) 幼年〜中学生 高校生〜成人
贈り物に使う 綿の一重剣道着
(正藍染)
綿の二重剣道着
(正藍染・武州正藍染)

剣道着にはいろんな特徴があり、場面に応じて一番合った物を選ぶことで、剣道がさらに楽しくなり、また上達につながると思います。
美しい着装で自分を正し、相手に失礼のないよう心がけましょう。

以上道着の選び方のコツを書かせて頂きました。
もっとも重要なこと、それは商品説明やお店のアドバイスだけに頼ることなく、自分の好みや感覚、実際にご購入頂いたお客様の声をもとに選ぶことです。

お客様どうしで情報を共有して頂くためにも、
ご購入頂きましたら、生地の質感やご使用頂いた感想をご記入頂けましたら幸いです。

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