ひな人形の種類 立雛飾り
雛人形と言ったら雛段のある段飾り!!
雛人形の大きな特徴は、なんといっても段ごとに飾られているというその形状。 15人もの人形を、餅、道具を備えて飾るというのは、海外の人から見るとかなり珍しいようすなんだそうです。 こちらの項目では、雛人形における雛段の役割と歴史について振り返ってみましょう。
雛人形はやっぱり段飾り!?
最初は雛段がなかった、雛人形
雛人形やひな祭りが季節の儀式とされていた江戸時代中期、雛人形は床上、もしくは一段の台の上に飾られていました。 それが江戸時代後半には、8段に飾るのが風習となったそうで、雛人形や道具類も現在と同じように整ったのです。
陰陽道と関係がある「段数」のヒミツ
現在、雛人形の段数は、3段飾り、5段飾り、7段飾りの3種類が多く見られます。 なかに置くお人形の数は15人と、すべてが奇数になっています。 実はこの数字には、古代中国で生まれた陰陽道が深く関係しているのです。
陰陽道では、奇数を「陽の数」、偶数を「陰の数」としてきました。 実は、「五節供」も陰陽道の考えを反映したもので、1月7日=人日の節供(七草の節句)、3月3日=上巳の節供(ひな祭り、桃の節句、草もちの節句)、5月5日=端午の節供(菖蒲の節句)、7月7日=七夕(しちせき)の節供(笹の節句)、9月9日=重陽の節供(菊の節句)と、奇数の同じ数字が重なる日をめでたい日として定めているのです。
これらの事から、雛人形の段数もこの陰陽道の数字の考え方に従って、3、5、7の段飾りが多く見られるのです。 3、5、7は、並べ替えると七五三。 七五三の御祝いも実は陰陽道に関係しています。 さらにこれらの数字を合計すると15になり、「陽を重ねためでたい日」ということで、この数字も縁起がよいとされます。
とはいえ、お内裏さま(男雛)とお雛様(女雛)、三人官女、五人囃子を加えた10人飾りや、五人囃子が七楽団になり17人飾りになっている場合もあり、一概に3、5、7の数字で決めつけることはできません。 「陰陽道では、こんな考え方で雛人形を構成していたんだなぁ~」と、ひとつの情報として考えてもらえたらと思います。
沢山の種類の段飾り達
雛人形の段飾りと言えば、皆さんはスチール製の七段飾りに赤色の緋毛氈(ひもうせん)を敷いた物を思い浮かべるのではないでしょうか? 今人気のある3段飾りは、デザインされた美しい木製の雛段を用い、中には段飾りの中に収納スペースを設けた段飾りなどもでてきました。 ピンク色の可愛らしい雛段に、漆黒の重厚なデザインの雛段。 木目が美しいナチュラルな雛段。 七段飾りの豪華な雛人形に、美しい赤が映えるスチール段など。 住宅事情にそった新しい様式やデザイン、伝統文化だからこその、時代合った移り変わりを雛段にも見ることができますね。
段(台)のみを購入したい
最近では、段や台があらかじめ人形とセットになって販売する事が基本となっており、基本的にはお雛様にあった雛段をセレクトしていますので、お人形と台を別々に揃えるという事はなくなりました。 7段用のスチール台などは単品でのご用意が可能ですが、木製の段飾りのみの購入は中々難しいのが実情です。 ご相談いただきましたら、可能な限りご対応はさせていただきますが、お人形を購入する際に台屏風を含めてしっかりと選びたいものですね。
段飾りのお雛様のご紹介!
当店の段飾りのお雛様ラインナップは下記の通りになっています! MDFなどを使用した優れた耐久性の木製段や、定番のスチール7段飾りなど、しっかりとした素材の雛段を使用しています。
ひな人形の豆知識!
3月3日 桃の節句にお飾りする雛人形。 ひな人形の由来から飾り方や片付け方まで、ひな人形に関する疑問や豆知識をぷりふあ人形がご紹介します!
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