殻の剥き方

簡単な蟹の殻の剥き方

蟹の殻剥きは面倒臭い?コツが分かれば楽しいです。

タラバ蟹セクション(脚)

01 まずは万全の準備を

蟹を解凍したら、まな板・ふきん・軍手・包丁・キッチンバサミなどを用意しましょう。

水分が出るので、ビニールや新聞紙を敷いて置いたほうがいいかも知れません。

蟹のトゲトゲやハサミ包丁などで怪我をしない様に充分にご注意下さい。


02 足を切り落とします

キッチンバサミで足をそれぞれ切り落とします。関節の少し下の部分で切り落とすとこの後がやりやすくなります。

キッチンバサミは握りやすく刃が尖っている物の方が使いやすいです。

ちなみにプロは植木の剪定バサミを油分を落として使用していますが、錆びやすいので手入れが大変です。


03 肩肉の部分を縦に半分にカット

足を落とした残りの部分=肩肉を縦に包丁またはハサミで半分に切ります。結構切りにくいのでハサミで切った方が簡単かも知れません。

食べにくそうに見えますが、身が詰まっていて味も一番美味しいとも言われています。構造上塩がたまりやすくしょっぱい場合がありますが、その場合10分ほど水にさらすと塩気が抜けます。


04 肩肉切るとこんな感じ

人気はあまりないけど実は一番美味しい肩肉の部分。

我が家では「お父さんが食べる部位」とされています(笑)。見た目に花のある足の部分は子供達に食べさせて、お父さんはこっそり一番美味しい部分を食べましょう(笑)。


05 南蛮(ナンバン)の部分を切り落とします

次にナンバンと呼ばれる部分を切り落とします。足の先端から2つ目の関節の下の部分でカットして下さい。

ちなみに先端部分から関節ごとに剣先・ナンバン・ラッキョ・棒肉と呼ばれる事が多いです。


06 棒肉の殻に切れ目を入れます

とりあえずナンバンは置いといて、棒肉のラッキョの部分を手前にして関節の少し上に切れ目を入れます。

この時、中の蟹肉をなるべく切らずに、殻だけを切る事を意識して下さい。

※写真で言うと上になってるのが足の付根(肩肉に付いていた方)となります。


07 裏返して反対側にも切れ目を入れます

コツとしては角張ってる部分に少しずつハサミを入れると、肉を切らずに殻だけを切ることが出来ます。

慣れてしまえば簡単ですが、慣れるまでは慎重に作業するのがおすすめです。


08 殻に切れ目を入れたらそーっと引きぬきます

慎重に殻に切れ目を入れたら、ラッキョの部分をそーっと引っ張ると、するっと中の蟹肉が出てきます。

条件反射でかぶりつきたくなりますが、まだ我慢です(笑)。


09 他の棒肉も同様に引きぬきます

食べたくなるのを我慢して、他の棒肉部分も同様に切れ目を入れて引きぬきます。

慣れてくるととても楽しい作業なので、必要以上に剥いてしまわないように注意しましょう。


10 今度はナンバンに切れ目を入れます

剣先の部分を手前に持って、第1関節のすぐ上に切れ目を入れます。

蟹肉に出来るだけ傷を付けないように何箇所かハサミを入れると上手に殻だけを切ることが出来ます。


11 スルッと引きぬきましょう

殻はラッパ状に先細りになっているので、蟹肉が引っ掛かりやすいですが、切れてしまわないように慎重に引きぬきましょう。

甘く見られがちなナンバンですが、きちんと殻を剥けば結構食べ応えがあります。


12 爪(ハサミ)の部分

タラバのハサミは右側が大きいです。たまに「ハサミのでかいやつを下さい」というお客様がいらっしゃいますが、申し訳ありませんがそれは選べません・・・。

大きいハサミは殻も分厚く、食べる部分が少ないという説もありますので、大きなハサミが無くてもがっかりしないで下さい。

まずは写真の部分で切り落とします。


13 殻に切れ目を入れます

写真の部分に切れ目を入れます。ハサミの部分は殻が分厚く切りにくい上に、割れやすいので慎重に作業しましょう。

先の尖ったハサミだと作業がしやすいです。


14 殻が切れたら引きぬきます

うまくいくと写真の様にプリっとした蟹肉が出てきます。爪の部分は運動量が多く蟹肉が締まっていて美味と言われています。

ちなみに食べ終わった後に、中の軟骨部分を引っ張ったり押したりするとハサミが開閉しますので、子供は大喜びです。


15 剥いた蟹を盛りつけましょう

綺麗に剥けたら写真の様に盛り付ければ「かに○楽」の気分が味わえます。

写真はMサイズ(1kgだと2〜4肩)を使用していますが、大人一人で1肩でかなり満足出来る食べ応えがあるはずです。

食べた後の殻でダシをとると、非常に美味しいお味噌汁が出来ますので、是非お試し下さい。


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