京友禅の産地証明証紙について


 古来日本の衣服でありました和装も現代では西欧文化の影響、生活様式の変化により時代とともに需要が激減、その影響で京都の友禅職人さんたちが転職に迫られ又高齢の為、後継者もなく廃業される方々が相次いでいます。
もちろん業界自体の施策にも多々誤りがあったことも事実です。時代の流れや環境のせいばかりにするわけには当然いきません。今、この事態を背景に日本のきものが海外で生産されるようになりました。ただ自動車や家電のように世界のマーケットを相手にするわけではなく、あくまで需要は国内に限るわけですから、人件費を抑えることのみが目的であり、この現象はますます国内の職人さんの仕事を減らす結果となっております。

 日本のきものは、日本で作ってこそ意義があり又伝統的工芸品に指定されるほど日本人にとって 継承していかなければならないものです。そのためにも生産者である私たちは責任を持ってさらなる努力をしていく必要があると痛感しております。海外産の手描き友禅は大変良く出来ており素人さん、いやプロでも見分けがつかないくらいの商品が昨今上ってきています。問題は各小売店も知らずに海外産友禅を日本の友禅に混ぜられてメーカーから売られていることです。各メーカーは衿を正し小売店や消費者の方が一目でわかる産地証明をするべきと私たちは思います。そのことが呉服業界の信頼を取り戻し伝統的工芸品の継承につながると考えます。

 今、他の業界も含め産地偽装が大きな問題となり表示に対する法律、また世間の目も厳しくなってまいりましたので今後は少しづつ改善されていくだろうと期待しています。 京都の地場産業の一つでもある京友禅(職人さん)を守るべく数年前から京都産のマークを各組合が発行しております。京都工芸染匠組合及び京都産のものには京友禅を守る為上記の証紙を発行しています。又、工芸染匠発行の証紙は国産の生地による京都での手描き友禅の証であり優れた手描き友禅であることの証明でもあります。(京手描き友禅を表示する産地団体としての唯一の証紙) 弊社ではより高い基準を課して、伝統的工芸品の証紙は最低5工程以上の手加工(下絵、糸目、彩色(友禅)、 伏せ、地染め、金加工、刺繍、仕上(描き仕上)等をクリアーしていないと貼れない事になっております。この証紙をお見知りおき頂き貼られたものをお買い上げいただけましたら京友禅の継承と 伝統的工芸品の継承にもつながります。

 伝統を伝えていくのは当然それに従事する私たちの責務であるとともに皆様のご理解やご支援あっての賜物だと思います。主旨に共感いただき今後も応援賜りますよう心よりお願いいたします。
又、西陣織や日本の絹、各地名産織物等の産地の証明も同様にご認知いただけますようあわせてお願い申し上げます。
 

・・・手描友禅についての説明・・・

 一般的に手描友禅と呼ばれる加工の技術にもたくさんの種類があります。
弊社ではそれら加工技術についてもよりご理解を深めていただくために以下 のように分類し表示いたしておりますのでご参考にしていただければ幸いです。

 ●糊糸目:古来からの真糊を使った手糸目の友禅。
 ●手描友禅:手糸目を引き手彩色していく加工法。
 ●手差し友禅:型糸目を使用し手彩色していく加工法。
 ●素描友禅:糸目を引かずに直接、布に描いていく加工法。無線友禅。

  その他、蝋纈、ダンマル、一珍染など防染料や加工法、また特徴の違う様々な技術が ございますので、できるだけコメントの中でもご紹介していけるように心がけて参ります。
従来、商品ページにて表示しておりましたが、糊糸目等でないものまで商品検索 で検索されてしまうため、誤解のなきようこちらに表示を移動しております。