第59回:讃岐弁講座

「さらえる


 つい先日(第57回)で「さら」をご紹介しましたが、
 讃岐弁と言うより西日本全域では?というお声もありました。
 正直店長は、えっ?これ方言?って感じです。
 今回はどうでしょう。
 それとは違う「さらえる」です。


   「このおかず、もうちょっとやけん、さらえとってなー」


 訳しますと、


   「このおかず、もう少しだから、全部平らげてね」


 です。



   訳:平らげる



 語源は不明ですが、ネットで検索すると近県の方言で、
 「くまで」(ほうきのような掃除道具)を「さらえ」と言うそうです。
 憶測ですが、その「さらえ(くまで)」でかき集める様と、
 平らげる様が似ているので、そう言うようになったんではないかと。
 掃除するという意味でも共通しますし。(強引?)

 もし、そうだとすると意外に進んでますね、讃岐弁って。

 だって考えようによれば「お茶する」と似たような感覚ですよね。(笑)
 名詞を動詞にしてるわけですから。

 逆も考えられますね。
 さらえる事の得意な道具が「さらえ」なのかも知れません。

 「さらえる」は、香川含めた近県で今も違和感無く使われています。




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