元祖　鮨蒲は、上質にこだわる 手作りにこだわり続ける河内屋。機械で画一的に作る方が効率がよく、衛生面の管理も楽になるのはわかっていますが、老舗の伝統と秘伝の職人技は頑固に守り続けていきたいと思っています。そんな河内屋を支えるのは、鉄人と呼ばれる職人達です。 鮨蒲はこうして誕生した 「鮨蒲」は「すしかま」と呼びます。鮨蒲がこの世で初めて北陸・魚津から誕生したのは1981年でした。当時、富山県には66軒の蒲鉾屋があり、すべての蒲鉾屋が富山県伝統の「昆布巻」や富山の結婚式で伝統的に使われる鯛や鶴亀などの「細工蒲鉾」を作っていたのです。その頃、2代目店主河内一雄は悩んでいました。河内屋にしかない蒲鉾、魚津から全国に発信できる蒲鉾はないかと･･･。ある日家族で夕食を食べに行った所が市内のお寿司屋さんでした。食べている時に「シャリ」の代わりが蒲鉾だったら･･･！鮨蒲誕生の瞬間でした。 真似されるほど有名に…。 伝統的な蒲鉾を作っている富山県内の蒲鉾業界の中で、鮨蒲の登場は常識を覆すものでした。県内の蒲鉾屋からは注目されませんでしたが、雑誌やテレビなどで紹介されるとともに、有名百貨店で販売されるに従って、知名度は全国に広がりました。今では富山県内だけでも類似品が多く出回っています。いつのまにか蒲鉾の上に具がのっている蒲鉾の総称が、「すしかま」というようなイメージになりましたが、鮨蒲は河内屋だけにある逸品なのです。 【細工祝い鯛の製造工程】 丹念に練られた上質のすり身が材料。昔ながらの木枠を使います。 空気が入らないように丁寧に身を詰めます。 詰め終えたら、木枠に沿って鯛を切り取ります。 型からはずすとこんな感じ。これを蒸篭に入れて蒸し器で蒸します。 蒸しあがった蒲鉾の表面を化粧して行きます。 エラから頭にかけての赤い部分を作ります。 だんだんと鯛らしくなってきました。 職人が考えた道具を使ってウロコ模様を付けます。 絞り出し技術で口を描きます。 細工部分はほぼ完成。 最後に入魂の目玉入れ！ 再び蒸して完成です。 【豆鯛の製造工程】 丹念に練られた上質のすり身が材料です。 豆鯛は金型を使います。鯛焼ではありません。 職人技で空気が入らないように金型にすり身を詰めます。 型からはずすとこんな感じ 蒸篭に入れて蒸し器で蒸します。 はけで色付け、豆鯛の雰囲気が出てきました。 【鮨蒲の製造工程】 丹念に練り上げた上質のすり身 鮨蒲の具を貼るのはすべて手作業です。 きれいに貼るのも職人技 蒸します。 熱が通ったか温度計でチェック。 蒸しあがったものを切り分けます。   美味しそうな鮨蒲 真空袋に入れて真空。この後ボイル殺菌をします。   【巻きかまぼこの製造工程】 丹念に練った上質のすり身。 昆布巻用の昆布はすべて手で繋げます。熟練技の必要な大変な作業です。 赤巻用の皮。これもすべて蒲鉾で作ります。 巻くのはすべて手です。まさに手作り。 包丁を使って巻いたりもします。 包丁技は職人の見せどころ。   慎重に蒸しあげます。 出来立ての蒲鉾。この後真空されます。   【磯くずしの製造工程】 丹念に練りこんだ上質のすり身。 たっぷり野菜を入れます。 手で混ぜ合わせる。   蒸しあげます。 温度をチェック出来上がり！