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油絵具の層構造の一例
 顔料ってなに?
顔料とは色を出す成分で、小さな粒子の色素です。顔料は水や油に溶けませんので、展色剤(画面に定着させる為の接着剤)と練って絵具を作ることができます。
顔料を大きく分けると、無機顔料と有機顔料とに分けることができます。
昔から使われてきた無機顔料(土、鉱物、合成の金属化合物などからつくられる)は、強い隠ぺい力と耐久性があります。天然のものからつくられる顔料は高価です。(日本画の岩絵具やコバルト、カドニウムなど)
土系のものは顔料の中では最も安価なものになります。
有機顔料は、石油化学合成からつくられる、種類、量ともに現在の顔料の大半を占めます。
 展色剤ってなに?
絵具は色素(顔料・染料)を展色材で練り作られます。展色剤は画面(紙やキャンバス)に色素を固着させる成分で接着剤のような役割を持ちます。展色剤は、絵具の性質を決定づけします。
 油絵具の歴史
6世紀ギリシャ
金箔の表面保護にくるみ油を使用
1100年頃
テオフィルス(ドイツ)が著書のなかで顔料を亜麻仁油で溶く利点を述べています。
13、14世紀
北ヨーロッパでは壁画などに油が用いられていました。
14世紀以降
14世紀のはじめ、メディウムの油に使われる乾燥性のある油の研究がすすみ発達しました。当時は板絵にテンペラ、壁画にフレスコが普通用いられましたが、油の発達にともないテンペラの下描きの上に油彩をうすくかけたり、一部分を油彩のみで描ききる技法が生まれます。しだいに下描きをせずに直接描く画法にまで発展していきます。
油絵具の発明者
油絵具の発明者はヤン・ヴァン・エイクという説があります。ヴァン・エイクは、亜麻仁油と芥子油が乾燥の早い油だと気づき、油を煮詰めて酸化度を高めたり、樹脂を混合し艶を増したり、今日の油絵具とその技法の基礎を築きました。その後1460年ごろイタリアに伝えられ、キャンバスの使用と相まってテンペラに代わる描画材料となりました。
現在
科学の進歩による新しい顔料、メディウムの発明、チューブの使用などで油彩画は様々な技法に発展しています。
油絵具は『顔料(色を出す成分)』を展色剤(画面に定着させる為の接着剤)としての『植物乾性油』で練った絵具のことです。顔料は油分につつまれた層の中にあり、光が油膜の表面、顔料、下地などに反射することにより油絵特有の深い色味がでます。また、油絵独特の光沢は油の層が光を反射、屈折させることによりうまれます。
植物乾性油は酸化重合型と呼ばれるタイプの展色剤で、空気とふれることにより酸化することで固まります。酸化重合は単なる蒸発と違いかなり時間がかかります。これが油絵具が長い時間、未乾燥で描き続けられるという特徴の秘密です。
絵具に溶剤成分が含まれないため、乾燥による体積の減少がなく、重厚な表現ができます。
一般的に油絵具はチューブ入りとなりますが、スティック状の油絵具である「オイルバ−」と呼ばれる画材も市販されております。
このオイルバーはクレヨン感覚で描くことができ、用具をあまり必要としないことから手軽に扱える油絵具となります。表面が乾燥しフィルム状となっており、そのフィルム状の表面を剥がし中の柔らかい油絵具を支持体に押し当て描いていきます。また、油絵具の部分をパレットにおき、画用液で溶いて筆で描くこともできます。チューブ入りの油絵具に比べ乾燥が速いです。
 ■油絵具のホワイトについて
ジンクホワイト
顔料は亜鉛華で、特色は混色制限がないのと無毒なところです。透明感のあるホワイトなので、混色しても他の色の持ち味を壊さずに薄めることができます。また、どのような色と混色しても変色を起こしません。しかし、重ね塗りや厚塗りをしますと乾燥の過程で、亀裂や剥離を起こすので、下塗りには不向きです。(亜鉛華顔料が絵具の中の乾性油が酸化する過程において、亜鉛華が乾性油と反応して金属セッケンを生成します。この過程が塗膜の形成を害し、亀裂を起こします。また、金属セッケンに変化するため絵具の付着力を弱めるためです。)色をきれいに薄めるのと、上描き、ハイライト部のみに使用するのがベストなホワイトです。
チタニウムホワイト
顔料はチタン白です。ホワイトの中のホワイトといっていい程の白色度の強さをもっていますので、純白の表現に向いており、ジンクホワイトのような、亀裂、剥離を起こしませんので、下塗りから上塗りまでどの時期でも使えます。隠蔽力の強さや着色力が大きいという長所は、他の色をころしてしまう【狼色】という現象を起こしてしまうので、使いすぎないよう注意が必要です。混色の場合はパレットの上で少しづつ混ぜましょう。
シルバーホワイト
顔料は鉛白で、この顔料自体は青味ですが絵具はホワイトの中でも最も黄味のあるホワイトです。乾燥の速さ、塗膜の強さが抜群で地塗りや下描きに適しています。シルバーホワイトのみで最後まで描画しますと、室内の暗いところで黄変したり空気中の工業ガス、排気ガスなどで黒変したりすることがありますので、制作後は明るい所で清潔な空気の中で乾燥させ、その後タブローなどで保護塗膜をつくらないといけません。顔料に使用されている鉛は人体に有害ですので、シルバーホワイトの扱いには注意しましょう。
パーマネントホワイト
顔料はチタニウムホワイトと同じチタン白です。チタニウムホワイトの隠ぺい力、着色力をおさえたホワイトで、チタニウムホワイト同様、混色制限がなく、亀裂、剥離を起こさず、下描きから上描き、ハイライト部にまで使えます。毒性もなく安心で自由に使えるので、初心者の方におすすめできるホワイトです。
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 乾性油
乾性油は空気にふれると酸化し固まる植物性の油で、顔料を固着させるため油絵具に含まれています。
乾性油を画用液として多く使用すると絵具の透明感と光沢が増し、絵具ののびが良くなります。
乾性油には植物の実や種子から採れる生油と生油に手を加える加工油の2種類あります。生油には『あまに油(リンシードオイル)』、『けし油(ポピーオイル)』、『べにばな油(サンフラワオイル)』、『くるみ油(ウォルナットオイル)』があり、種類によって乾燥速度などが違います。加工油には、様々な加工方法あり、空気を遮断し加熱するスタンド、空気をとりいれながら加熱するボイルド、日にさらして酸化させていくサンブリーチドなどがあります。これにより、乾燥速度や黄変度、耐久性などがかわります。
生油−リンシードオイル(あまに油)
亜麻の種から採れる淡黄色の乾性油で酸化重合により透明で強靭な皮膜を形成します。やや黄変しやすい性質です。油絵具の展色剤として使用されており代表的な油です。
生油−ポピーオイル(けし油)
芥子の種から採れる淡黄色の乾性油で、最も透明でホワイト用の展色剤として使われます。黄変しにくい性質ですが乾燥が遅く皮膜の強度は弱く補助的な役割の乾性油として使われます。
生油−サンフラワーオイル(べにばな油)
紅花から採れる淡黄色の乾性油で、乾燥の速度と皮膜の強度の点でリンシード(あまに油)に劣りますが、黄変しにく性質から薄い色の油絵具や劣化版のホワイトに使われます。
生油−ウォルナットオイル(くるみ油)
胡桃から採れる淡黄色の乾性油。サンフラワーに似た性質を持ち西洋では古くから使われていましたが、現在ではあまり使用しない油です。
加工油−スタンドリンシードオイル
リンシードオイルを真空の中で約200℃で加熱して作ります。油絵具や画用液に混ぜると透明性と輝きが高まります。
加工油−ボイルドリンシードオイル
リンシードオイルに乾燥剤を加え、約130℃で加熱して作られます。乾燥がとても早いのが特徴ですが、油絵具に混ぜると黄変が強くあまり使われません。
加工油−サンブリーチドオイル
リンシードオイルを天日に晒し精製された油で、生油中の色素が分解され、絵具の色に影響が少ないです。
 揮発性油
乾性油と異なり、固化せず揮発してなくなります。絵具に混ぜると粘りが弱くなり、絵具ののびが良くなり描きやすくなりますが、多く使用しすぎますと定着性が失い、油絵具本来の特長がなくなりますので、注意しましょう。溶解性があるため樹脂などの溶剤としても用いられます。
揮発性油には植物性鉱物性の2種類あります。植物性は『テレピン』『アルファピネン』などがあり、光や温度、湿度により黄変、樹脂化したりするので冷暗所に保管し、常に無色透明であるものを使用しましょう。
鉱物性には『ペトロール』があります。樹脂分を含みませんので光や温度、湿度の影響受けず、保存性に優れています。粘度がなく絵具に大量に使用すると固着力を弱めてしまいます。揮発性油を大量に使用する際は、空気中の常温で気化しますので換気が必要です。
 樹脂(ニス)
樹脂を揮発性油で溶解したものです。主成分である樹脂には、『ダンマル』『マスチック』『コーパル』など樹木から採れるものや『アンバー』など化石化した樹脂である天然樹脂と、科学的につくられた『アルキッド樹脂』などの合成樹脂の2種類があります。
樹脂と揮発性油のみで精製されたものを精油ニスといい、ダンマル樹脂をペトロール・αピネンなどで溶解した『タブロー』『ルツーセ』があります。
ルツーセはダンマル樹脂の成分が少ないため加筆することができ、仮引きワニスとして用います。タビローはダンマルの成分が多いため仕上げ用ニスとして用います。
精油ニスに乾性油を調合したものは油性ニスになり、描画用として使われます。(ペンチングオイル)
画用液とは絵画に用いられる液体の事を言います。油絵に使われるものは油性で、油絵具ののびを良くしたり、絵具の発色、固着を良くします。乾燥を速める画用液や画面を保護するワニスなどもあります。油絵具の画用液として用いられるものには、乾性油揮発性油樹脂(ニス)などがあります。
 用途別に分類(ホルベイン画用液:ホルベイン画用液解説書参)
 描画中に使用する
 絵具と混ぜる
 絵具の粘度を調整する
 揮発性油
■ポピーオイル
 …サラサラしたタッチに、下絵用
■ターペタイン(テレピン)
 …油絵具をサラっとした状態にする
■スパイクラベンダーオイル
 …芳香性に富み、ボカシ、グレーズ用
 溶き油(乾性油)
■ペトロール
 …中描用、明色での仕上げに
■リンシードオイル
 …中描用、暗色での仕上げに
■サンシックドリンシードオイル
 …筆のび良、速乾性、光沢・強靭な塗膜
■サンシックドポピーオイル
 …筆のび良、速乾性、光沢・強靭な塗膜
■スタンドドリンシードオイル
 …筆のび良、柔軟・強靭な塗膜
 溶き油(調合油)
■ペンチングオイル
 …下〜上描き用、調合油の普及品
■ルソルバン
 …下〜上描き用、調合油の決定版
 絵具状画用液
■透明メディウム
 …上描き用、透明の油絵具に、速乾性
■ストロングメディウム
 …亀裂、剥離防止、強化用、速乾性
 絵具のつやを整える
 描画用ワニス
■パンドル
 …中描き用、とき油と混合して艶をだす
■ベネシャンターペタイン
 …上描用、陶器状のマチエールをつくる
 液状乾燥促進剤
■シッカチフクルトレ
 …少量加えることで、乾燥を速める
■シッカチフブラン
 …乾燥を速める、ホワイト・淡色用
 絵具状乾燥促進剤
■バートシッカチフ
 …ペースト状、厚塗り用
 絵具と混ぜない
 画面修正用ワニス
■ルツーセ
 …艶のひいた画面に艶を復元させる
 作品完成後に使用する
 画面保護用ワニス
■タブロー
 …画面を保護し、艶をだすワニス
■スプレーマットタブロー
 …つや消しのスプレータイプタブロー
■ブランマットリキード
 …つやの無い均質な画面をつくる
 その他
 剥離剤
■ネオホルベックス
 …固まった絵具を除去する液
 洗浄液
■ブラシクリーナー
 …油絵具を使用した筆を洗う
■ハンディークリーナー
 …油絵具を使用した筆を洗う(携帯筆洗器入り)
■固形ブラシクリーナー
 …画筆の洗浄と保護に
 定着液
■フィキサチフ
 …木炭、鉛筆を画面にしっかり定着させる
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 その他の筆
ファン
穂先を扇形にすることにより、絵具の含みを極度に少なくして、グラッシュ画法(色のグラデーションを段階なく仕上る)に適するように作られています。また、なにもつけずに筆だけで絵の表面をなでるように使いボカシの効果も出せます。
刷毛
キャンバスなどへの地塗りする時やかなり広い面を塗る時に便利です。
ペンチングナイフ
ペンチングナイフの歴史は画筆に比べ新しく、18世紀後半に登場したのではと推測されています。
以来、数多くの画家たちの手を経て、弾力のある様々な形のナイフが生み出されました。
絵具を厚く盛り上げたり、ひっかいたり、絵具を削りとったりと筆とは違うタッチで描くことができます。
パレットナイフ
絵具の混色やパレットの掃除道具、キャンバスの地塗りに使用します。
スクレパー
スクレパーは、パレットナイフでは取れない固着した絵具を削り落とすものです。
油絵具には独特の粘りがあるため、弾力が強く、耐久性のある『豚毛』(硬毛)の筆が代表されます。また、作品や制作過程において溶き油などでサラサラにした絵具も使いますので、軟毛の筆も必要となります。軟毛には『コリンスキー』『マングース』の毛など数種類あり、種類により弾力、描画感、価格が変わります。
油彩画の場合、まず初めに豚毛の4、6、8、10号ほどの平筆とマングースなどの軟毛の丸筆8号をそろえると良いでしょう。
筆は洗い次の色を塗るという手間を省くため複数本持っておくのが良いです。
→画筆について
 ■穂先の種類
<フラット>
平筆の基本の形で、下描きや面塗り、線描に便利です。平らな面は塗りこみ、エッジを利用しシャープな線描にも使える応用のきく筆です。
<フィルバート>
フラットを使い込んだ形で、平筆のカドが磨り減って穂先がとがっています。面塗り、描きこみに便利で、やわらかい表現の線描にも用いられます。はじめての方でも扱いやすい筆です。
<ブライト>
先薄平筆の短峰型。腕の力がそのままタッチにでます。力強い表現の描きこみに適しています。
<アングル>
穂先が斜めの形状をしていているので、斜めに持っても画面に対して平行になり、大号数などで手が届きにくいところを描くのに便利です。また鋭く尖っているのでエッジを生かした線などの表現に適しています。
<ラウンド>
線を描いたり、細部の描写に用います。下描きから仕上げまで使えます。
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キャンバスのサイズ(mm)
  F号 P号 M号 S号
180x140 - - 180
SM 227x158 - - 227
273x220 - - 273
333x242 - - 333
410x318 410x273 410x242 410
455x379 455x333 455x273 455
10 530x455 530x409 530x333 530
12 606x500 606x455 606x409 606
15 652x530 652x500 652x455 652
20 727x606 727x530 727x500 727
25 803x652 803x606 803x530 803
30 909x727 909x652 909x606 910
40 1000x803 1000x727 1000x652 1000
50 1167x909 1167x803 1167x727 1167
60 1303x970 1303x894 1303x803 1303
80 1455x1121 1455x970 1455x894 1455
100 1621x1303 1621x1121 1621x970 1620
120 1939x1303 1939x1121 1939x970 1940
150 2273x1818 2273x1621 2273x1455 2273
 
 
 
 
油彩画を描くのにもっとも多くの方が使われるのが、木綿、大麻または亜麻で作られた織布であるキャンバスです。
西洋ではルネサンス時に多くの作品が板に描かれていましたが、次第に大きいサイズの作品を描く要求が大きくなります。そして18世紀の産業革命により機械織の織布が普及しだし、キャンバスは広く多くの方に使われることになりました。
キャンバスを使用し描く場合には、木枠に張らなければなりません。(すでに木枠に張ってある商品もあります)キャンバスは湿度の影響を受けやすく、湿度の高い場所では弛んでしまい、逆に低い場所ではピンと張ります。湿度差の激しいところに描いたあとのキャンバスを置いておくと、キャンバスの収縮により表面の絵具層にひびが入ったり、はがれてしまう可能性がありますので注意が必要です。
木枠のサイズですが、号数と呼ばれ一般的に0号から数字が大きくなるにつれサイズが大きくなります。
号数の頭にはFやM、Pといった文字が入ります。FはFigure(人物)の頭文字で人物を描くのに適した縦横の比率になっています。PはPaysage(風景)の頭文字で細長い形になります。MはMarine(海景)の頭文字でPよりも細長い形になります。
はじめての方には6号〜10号ぐらいのサイズで中目のものが描きやすいでしょう。
また、F、M、Pの他にS(Square:正方形)というサイズもあります。これは名前の通り正方形の形の木枠になります。
 ■キャンバスの張り方
用意する道具
■キャンバス張り器(プライヤー)
■タックス(キャンバス用釘)
■金づち
@木枠を組み立てる。この時、三角定規や角材などを隅にあて直角になっているかを見ます。
A木枠をキャンバスの上に置き、各辺の余分な部分が均等になるように配置します。
Bまず最初に四辺の中心にタックス(釘)を打ち止めます。
C中心から四隅へ等間隔でタックスを打ちます。左図のように順番にタックスを打ち、最後に四隅を止めて終わります。
 ■キャンバスの目について
キャンバスには大きく分けて3種類の木地目があります。目の種類によって表現の効果が異なってきます。
細目
精密な描写に適しています。またフラットな画面の作品にも向いています。豚毛筆で描くとタッチがよく目立ち、軟毛筆で描くと滑らかな表現が可能です。
中目
最も一般的で扱いやすい目になります。絵具がのりやすく木地目もあまり目立ちません。はじめての方におすすめです。
荒目
木地目を活かしたダイナミックなタッチの描画に向いています。
キャンバス各種のページを別ウィンドウで開く
キャンバスの張り方はこちら
プロセス 画用液 画筆
木炭で下描きしフィキサチーフで画面に定着させます。木炭は柳のものが柔らかく使いやすいです。
下地にイエローオーカーなどで有色下地にしたり、盛り上げたり、砂を混ぜた下地作りなどマチエールを作ると表現も広がります。
油絵具はチューブから出した状態でも描くことができますが、画用液で溶くことにより絵具の発色や艶、透明感、乾燥速度などを調節することができます。
地塗り剤である「ジェッソ」をキャンバスなどの支持体の表面に塗ります。
ジェッソは絵具ののり、発色を良くします。
筆は描く箇所により、硬さ、形、太さなどを使い分ける必要があります。
下描きでは、地塗り剤を塗るのに刷毛を、筆とは違いますが、下描きに木炭を使用します。
構図と配色が決まると、多目の揮発生油で絵具を薄く溶き、細部にとらわれずおおまかに画面全体に色を塗ります。
下塗りの段階では、絵具ののびが良い方が描きやすいので、多目の揮発性油で溶きます。揮発生油のみで描いていくと光沢のない画面になり、絵具の固着力も弱まり剥げ落ちる原因になりますので、塗りこみの段階では単独の使用は避けましょう。
弾力のある豚毛筆を使います。
フラットやフィルバードなどの穂先の筆で面の方向に沿って刷り込むようにタッチをつけて描きます。
広い面には刷毛を使うと便利です。
ここからは本格的に塗りこんでいく作業となります。筆のタッチや絵具の厚みなどで立体感や遠近感をだして描きます。
揮発性油に乾性油を加えた溶き油で絵具を溶き、細部はあまり気にせずどんどん描いていきましょう。
揮発生油に粘りのある乾性油を混ぜた溶き油で立体感や遠近感をだしていきます。
少しの量を絵具に混ぜて絵具を伸びやすくします。画面にさらに艶をだしたい時は、パンドル等のワニスなどを混ぜるのが効果的です。
タッチを活かせる豚毛の筆と画用液で溶いた絵具で質感を出し軟毛の筆で、描く箇所に合わせて筆を選びます。平面にはフラットやフィルバート、ラインなどはラウンドが適しています。描き始めは豚毛で描きこみには軟毛が良いです。
大きな組み立てが出来ますと、質感を整える作業と細部を描きこんでいく作業になります。
細部は軟毛の筆で描きこみます。
完成間近になるにつれ乾性油の比率を高くし画面にコクをだします。細部の描きこみには少し多い目の絵具に混ぜ、伸びを良くし絵肌を整えていきます。
完成間近になると質感に気を配り、細部を描きこんでいきます。ラウンド等でアウトラインをはっきりとさせ、ファンでこすり色の諧調を整えたりして描きこみます。
全体が仕上がりますと、最後にご自身のサインを軟毛の筆で描きます。
完成後は作品がきれいな状態を保つよう、作品完成後6〜12ヵ月後の油絵具が完全乾燥してから、画面保護ワニスのタブローを画面全体に塗ります。
空気中の有害なガスやホコリから作品を守ります。
タブローは作品の表面を傷つけないよう柔らかい刷毛で画面に均一に塗っていきます。
スプレータイプのタブローもあります。
大正9年の6月に
大阪に店を構え,創業90年。
時代は変わっても
関西の美術活動を
様々な形で支え、
お客様本位に徹する気風は
変わりません。

伝統を守りつつ、
いつも新しい。
それがカワチ画材の願いです。
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