降水確率について
外出する時、傘を携行するかどうかを決める目安に天気予報の降水確率を参考にする
人が多いと思われます。
(イ)降水確率予報の開始
◎アメリカが元祖で、1966年から始められている
◎日本では、1980年(昭和55)6月から東京地方を対象に始められ、86年(昭和
61)3月から全国的に実施された。
(ロ)
◎対象期間は向こう24時間で、0〜6時、6〜12時、12〜18時、18〜24時の6時間間隔
に予報する。
◎6時間に1ミリ以上の雨(または雪等)の降る可能性を0%〜100%まで、10%き
ざみの確立で表す。
※92年(平成4)3月から週間天気予報でも降水確率予報を始めた。この場合は、
24時間間隔でする。
◎例えば、「関東南部の降水確率が30%」という予報の場合、関東南部の全域に降
るという意味ではなく、関東南部のどの地域も雨の降る確立が30%あるという予報で
ある。
また、予報期間内の「何時頃降るか」「雨の降り方が強いか弱いか」「どの位降る
か」などを予報するものではない。
◎気象庁では「雨の降る確立は40%という予報というのは、こういう予報が100回
以上発表されたとして、そのうち40回は実際に雨が降るということ」であると定義し
ている。
(ハ)降水確率と傘の携行
◎降水確率予報の先輩、アメリカでは、一般の人が外出する時、降水確率30%以上
なら傘を持って行くといわれる。
◎首都圏に住むサラリーマンとOLを対象に実施した『天気に関するアンケート』調
査('94年にハレックスが実施)によると、「降水確率は何%以上になると傘を持っ
て出かけるか」の問いに対し、
1. 50%以上―――29.1%
2. 30%以上―――20.0% となり、
降水確率30%以上になるとほぼ半数の人は傘を携行する。
◎NHKが全国の2000人を対象に行ったアンケートでは、降水確率50%の予報が、発
表されると、48%の人が傘を持ってだかけるとしている。ところが、東京など大都市
の人だけをみると、確立が低くても傘を準備する人の割合は全国平均より高く、50%
の降水確率で傘を携行する人の割合は57%もあり、平均より10%近くも高くなってい
る。
◎東京で10月に1ミリ以上降水量のある平均日数(1961〜1990に平均値)は約9
日。降水確率は29%である。平均的には、これが降るか降らないかの境目になる。10
月の東京で降水確率が30%以上と予報されたら、雨が降る確立がかなり高いと予想さ
れる・・・・・。
≪10月の1ミリ以上の降水量平均値≫
札幌 12日・・・・・・降雨確立 39% 大阪 8日・・・・・・26%
新潟 14日・・・・・・ 45% 高知 9日・・・・・・29%
名古屋 8日・・・・・ 26% 福岡 7日・・・・・・23%
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