◆環境省が「男の日傘」を公式に推奨しました
2011年7月19日、環境省はヒートアイランド現象に対する適応策として、
「クールビズで日傘を差して外を歩けば、何もせずに歩く場合より熱ストレスを約20%軽減できる」との試算結果に基づき。
「男女問わず日傘を活用するのが望ましい」と公式に発表しました。
そしてクールシェルターや、信号待ちのための緑陰・日除けの整備にくわえて
「男性用日傘の商品開発・普及等も並行して進める必要がある」とも具体的に指示を出しています。
男の日傘は環境省のお墨付きをもらった21世紀の標準的ライフスタイルであるといえます。
男と日傘
宮武和広
(男も日傘をさそう会リーダー)
まずは男性のこんな姿 思い浮かべてみてください。ビーチパラソルのもとで憩う、木かげで涼をとる、
テントの下で安らぐ、ゴルフパラソルでコースを移動する、強い陽射しに 思わず新聞で顔を覆う。。
いずれも何の違和感もないはずですね。
日傘というのは自分だけのパーソナルシェイドを 常に携帯すること と定義をしてみると、どうでしょうか
その有意義さに気付き 納得ができます。様々な空からの脅威を防がねばならないのは、男性も女性も一緒です。
「日傘をさす男性=美肌にはしる人=色白」 という考えが根強いですが、これは狭義。
美白というより、もっと広義に「自分の身をプロテクトするツール」と捉えてください。有害紫外線は
皮膚の深層を傷つけて肌の老化や癌に繋がります。また白内障や、持病を誘発もします。さらに暑い中を無防備
に歩き回ることで 熱中症で倒れたり 著しい体力消耗をおこします。
だから色の黒い方や 黒人の方であっても日傘は必要です。
陽光と和して闘い上手につきあうことで、散策やビジネスウォークは格段に快適になります。
遮蔽できる範囲も広く、髪型も崩れず、しかも突然の雨にも役立ってくれる。 男の日傘はとても理に適った優秀アイテムであるのです。
いまは常識の雨傘でさえ、昔の英国上流階級では女性だけのものとされていました。
ジョナス・ハンウェイという男がその常識を覆したのです。街中で堂々と傘をさし粘り強く行動したことにより、
男の雨傘の市民権が確立。やがて英国紳士のステイタス
シンボルにまで昇り詰めます。優れた文化が根付くまでは常識との闘いの過程が必ず生じます。
ハンウェイが普及啓蒙の行動を興してから250年余、今度は男の日傘に革命が起きました。紫外線の恐怖、酷暑、熱中症、肌のダメージ。温暖化の進行とアンチエイジングの気運の高まる中、『男に日傘など無用』という意識にも 着実に変革がおこりつつあります。
21世紀は 様々な価値観をおたがいに認め合い 新しい価値観や生き方に学ぶ時代。
男の日傘をよいと思った人から、どんどんはじめて下さい。また街中で颯爽とした日傘紳士にあわれたら、
古い常識の色眼鏡を通してみるのではなく、新しい時代を拓くファッションリーダーとしてリスペクトしてあげて欲しいのです。
心の壁一枚、その一枚を取り去れば、そこに21世紀の豊かなライフスタイルが広がります。その一枚の壁と
歳月をかけて粘り強く闘うのが 私 宮武和広のミッションです。
私が男も日傘をさそう会を発起してから はや干支一廻り。この命が尽きるまで、男の日傘の普及啓蒙に生涯を捧げ、
男の日傘が花開いている街かどを理想として、頑張り続けたいと思っています。どうぞよろしくお願いします
Special thanks to Seiko Ito
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