昨今のダイエットブームには目を見張るものがあります。
そんなに痩せているのにまだダイエットをするのか?といった若い女性も多いようです。
ただ、中高年になってからの肥満はちょっと問題が違います。
肥満はすべての病気の元ともなり、健康という観点から見るときわめて条件は悪いといえます。
ダイエットにはさまざまな方法が提案されてきました。
薬によるものがあったり、お茶があったり、ハリ治療によるものもありました。
物理療法、運動療法、欧米では精神科医によるダイエット治療も行われているといいます。
でも、健康的に、無理なく痩せるにはやはり、食事療法がいちばん自然な方法といえます。
取り込むエネルギー量と消費するエネルギーがアンバランスになることによって
、消費されないエネルギーがだんだん皮下脂肪にたまっていくのが肥満です。
皮下脂肪はいったんたまってしまうとなかなか消費されません。
たまった脂肪を消費するには、まず、取り込むエネルギーを消費するエネルギーよりおさえた食事を心がけることです。
その上で運動をして脂肪消費の効率を上げるのが、もっとも理想的な方法です。
ダイエットに挑戦した人ならおわかりだと思いますが、食事療法と一口にいっても、なかなかたいへんです。
ダイエットスタート時は空腹感との戦いになります。
それに耐えかねて逆に過食になり、さらに体重を増やしてしまったという人も少な
くないはずです。
また、無謀な減量目標の設定によって、かえって身体をこわしてしまったという人もなかにはいるに違いありません。
ダイエットの基本は「カロリーを押さえたバランスの良い食事」です。
つまり、たんぱく質や脂肪を過不足なくとり、ビタミンやミネラルを十分に補うこと。
そして満腹感も同時に得られることです。
この条件を満たしてくれるのが海藻なのです。
海藻にはミネラルやビタミンが豊富に含まれていることはすでにお話した通りです。
大豆に匹敵するたんぱく質も持っています。
また、新陳代謝に役立つ甲状腺ホルモンの主要成分として大切なヨウ素も含まれています。
新陳代謝が活発なら肥満も十分に防ぐことができます。
では脂質はどうでしょうか。 これも、他の食品に比べるとかなり微量です。
海藻がダイエットにいいといわれる所以はここにもあります。
その上、海藻は一般食品とは比べものにならないくらいカロリーが少ないのです。
どんなにたくさん食べても低エネルギーの海藻は、ある程度の満腹感を得ながら
、カロリーを押さえる食品として最適といえるでしょう。
ただし、脂質やカロリーが少ない分、それを補う食品と組合せてとることを忘れてはなりません。
栄養不良に落ちいっては困ります。
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