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美容にも海藻は欠かせない   

タミン類や食物繊維が肌を美しく保つのに役立ちます。 

いつまでも美しくありたいとは誰しも思うものです。 しかし、年をとったり疲労がたまると、肌はうるおいを失いシミも増えてきます。

化粧品を使っての肌の手入れには余念がありませんが、食事によって体の内側から肌を美しく保つことが一番大事なのです。

ビタミンA、ビタミンB2は皮膚細胞や粘膜細胞を健康に保つ働きがあります。
 
ビタミンCは肌の白さを保ち、シミやソバカスを防いでくれます。

わかめには、腸の中でビタミンAに変わるカロチンやビタミンB2、そしてビタミンCが大量に含まれています。

また便秘などによっても肌はあれてきます。

食物繊維は便秘を予防して、そうした肌荒れの原因を防ぐのに効果があります。
(食物繊維の効果は改めて詳しくお話します。)

海藻に含まれるビタミン類や食物繊維が、肌を美しく保つのに役立ちます。
 
ウ素が毛髪の育成を促します。

最近では男性ばかりではなく、女性も髪が薄くなることを気にする人が増えてきました。
 
植毛やカツラの技術も進歩しましたが、食事によって育毛を促すことこそ、もっと心がけてほしいのです。

毛髪の育毛には新陳代謝を促す甲状腺ホルモンが大きく関係しています。
ヨウ素はその甲状腺ホルモンを作り出す材料です。
昔から、ワカメや昆布を食べると美しい緑の黒髪になると言われてきましたが、それにはこうした科学的根拠があったのです。

ただし、毛髪その物はたんぱく質から出来ていますので、海藻のヨウ素がその力を発揮するのも充分なたんぱく質をとった上でのことです。

また、新陳代謝がおとろえると、皮膚がかさかさに荒れてきます。
ヨウ素はみずみずしい肌を保つのにも大いに役立つのです。
 
膚を紫外線から守る

ひとむかし前は、小麦色の肌が夏の美しさの象徴のようにもてはやされた時期がありました。

現在では真夏でも肌をこんがりと焼く人は格段に少なくなってきたようです。
 
紫外線が皮膚に及ぼす影響、とりわけ皮膚ガンとの関係が浸透したからでしょうか。

ここでは皮膚を紫外線から守る海藻の働きをお話します。

コンブ、カジメ、ヒジキなどの海藻にはタンニン系の物質が含まれています。

自然の生態系の中では食物連鎖が必然ですから、海藻類はアワビ、ウニ、サザエなどの海の小動物のかっこうの餌になっています。
 
タンニン系の物質はそうした食害から身を守るために、海藻に備わっているのです。
 
海藻のタンニンは、フロログルシノールという物質から作られていますからフロロタンニン(別名、海藻タンニン)と呼ばれます。

この海藻タンニンは強い還元作用つまり、酸化抵抗作用を持っています。

そして、このタンニンは、成層圏のオゾン破壊で問題になっている紫外線を吸収し、また皮膚に日焼けを起こさせる紫外線も吸収します。

紫外線が皮膚にとって大敵であることは周知の通りです。

皮膚を酸化や紫外線からガードする海藻タンニンは、海藻成分の注目株です。

タンニンと同じように紫外線を吸収する働きを持つ物質がUV334です。
 
アマノリ、テングサ、フノリ、ハバノリ、アオサノリ等がこのUV334を多く含んでいますが、その紫外線吸収力はかなり高いものがあります。

最近の海藻はオゾン層の破壊で地球に注ぐ紫外線が増えたため、このUV334が増加しています。20年前と比較すると、海藻類全般で約2〜10倍にも増加しているのです。

量が多くなった紫外線からの自己防衛のためと考えられますが、私達にとって福音です。

皮膚を紫外線から守るには、体の中から!
海藻を食べて、美しい肌を保ちましょう!