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隙間やワレがあるところは新しい桐を使って埋め木をし、細かい虫食い穴などは専用パテで一つ一つ埋めていきます。
そしてペーパーで研磨し、凹凸をならしたあと、うづくり仕上げを施します。
 
 

づくり仕上げに欠かせないアイテム。この棒を「うづくり」と言い、
木の根っこを束ねたもので出来ています。
虫食い穴 通常桐には虫は付かないのですが、昔は虫の好む接着剤を使用していたため
接合部分に小さな虫食い穴が開いている事がよくあります。
今では膠(にかわ)等の虫の寄らない接着剤を使います。
うづくり仕上げ 木の表面を「うづくり」で何度もなぞって、年輪木を浮き立たせる手法。
年輪の部分が固くその他の部分は柔らかいため、凹凸が出来る。
これにより立体感が生まれ、杢(もく)の美しさ表現できる。

桐を保護するためにとのこを塗ります。
 

 
うづくり仕上げをした段階で、かなり
美しく復元されました。
とのこは一度乾かして、さらに
二度塗りをして仕上げます。
とのこ 岩石の粘土から取れ、木製品の目止め、下地用に使うもので、桐タンスには
表面塗料として使う。
とのこを塗ることにより美しさが表現できると共に、桐の汚れ防止をかねている。

そしてこれに金具をつけると・・・完成!!