い草には「天然のエアコン」と言われるほどの空気浄化作用や吸湿・発散作用があります。表面には無数の気孔があり、繊維がスポンジのように沢山の空気を含むので保温性も抜群。なので、昔からの畳の部屋は一年中快適なんですね。 「夜、暑くて眠れないって経験は誰しもあるもの。そんな時に、敷布団を涼しいものに変えるだけで、体感温度が下がるそうです。でもなるべくならいいものにしたいですよね。いろいろと検討して今回、寝ござを購入したのですが、効果テキメンでした。まず寝苦しさが4割は減ったと思います。日本の古きよき技術を現代に生かすというコンセプトもスキですね。」 い草の香りには癒し効果があり、お部屋で森林浴をしている効果があります。い草ラグや花ござのあるお部屋は「室内で森林浴」気分が味わえるということです。 森林浴の際に,たくさん空気中に放出されるのがフィトンという物質ですが、それだけだとお部屋に観葉植物を置くだけでも放出され、実はい草には他にも重要な成分が含まれています。それはバニリンという物質です。バニリンとは、バニラエッセンスにも含まれる成分です。 い草の茎断面図を電子顕微鏡で見ると「スポンジ」の様にふんわりした構造になっています。この構造が、畳を踏んだ時の気持ち良い弾力性がある感触の正体です。またい草は二酸化窒素やホルムアルデヒドの吸着能に優れています。 ある実験でコップに煙草の煙をいれ、そのコップにい草を入れてみると、煙草臭は殆ど消えたそうです。更に粉末状にしたい草を,烏龍茶や焼酎に入れて不純物質を取り除き呑みやすくしているという話も。 更に国産い草と中国産い草の拡大写真を比較したところ,中国産の表皮は壊れやすく長持ちしない可能性があるようです。 い草は天然素材100%なので焼却されても有毒ガスを出すことのない、環境にも優しい素材です。土壌に入れると1年半〜2年で微生物により分解され、有機肥料としてリサイクルが可能です。 い草に含まれる成分には、子供をリラックスさせ集中力をアップさせる効果があることが発表されました。 ■日刊ゲンダイ(2008年2月13日)掲載文 頭の良い子に育てたいなら、参考資料よりも畳!?北九州市私立大の森田洋准教授(生物資源工学)の研究で、畳に使われるイグサが子どもの集中力アップに効果があることが分かった。調査の対象者は中学1年生と5年生の計323人。畳を敷いていた教室と通常の教室で、数学の問題を30 |