輸入壁紙の貼り方

輸入壁紙の施工例
ショールームの壁面一面を、柄物壁紙(カセリオKIM5062 21 10)と、無地壁紙(カセリオKIM5066 21 01)で貼り分けました。
柄物壁紙をパネル貼り(絵画のキャンバス額縁に壁紙を貼ったもの)にして、無地壁紙部分に左右対称に飾り、アクセントとしました。
「とってもモダンになった」と、本舗スタッフも素晴らしい出来映えに感激! 店の前を通る方から熱い視線が寄せられているのを感じています。
輸入壁紙の種類、施工方法について

輸入壁紙は、本舗から壁紙の裏に糊付けをしてお送りしている国産壁紙と異なり、糊を塗ってから貼るまでの時間が長く取れない性質なので、ご自分で糊を塗ってその場で貼って頂くことになります。
壁紙の種類により、壁紙に糊を塗って施工する方法(糊付け貼り)と、壁に直接糊を塗って貼る施工法(向こう糊貼り)があります。



また輸入壁紙は、壁紙を壁面に順次貼っていく際、隣の壁紙とのジョイント部分を重ね合わせてカットする国産壁紙の施工法と異なり、輸入壁紙の場合は、隣に貼る壁紙を突き合わして貼っていく施工法をとります。つまり、隣どおしの壁紙をくっつけて合わせるだけでダブらせず、その分カットはしません。(突き付け貼り)これは素材の違いに関わりなく、すべての輸入壁紙はこの方法を採ります。

欧米では壁紙を貼るDIYは個人で盛んに行われており、簡単な造りになっています。従来の国産の壁紙施工と異なり、施工法としては簡単で初心者の方にもお勧めできる方法です。

糊付け、突きつけ貼り



●新しい壁紙を貼る時は通常は今貼ってある壁紙を剥がします。
剥がした後、写真のように下地(壁)に穴などが空いている場合は補修してから貼ることでキレイに貼ることができます。



●穴や傷の場合はパテ処理をして、壁の凸凹を調整し、平坦にします。ヤヨイ ワイドパテの粉末を水で練ります。



●パテの塗布にはパテ板パテベラを使うとやりやすいです。



●パテは軽くひと振りするだけでOK。



●パテをヘラでなでます。もしパテの凹凸が気になるときは、パテが乾いたら、サンドペーパーで磨き、平らにします。



●最初の壁紙を垂直に貼るために下げ振りで垂直をだします。5円玉に糸を通し、天井からぶら下げ、糸に定規を当てて鉛筆で垂直線を引きます。 壁の隅から貼るのではなく、垂直線を基準に貼ります。
このことで壁の隅が斜めに傾いていても問題ありません。隅の部分は貼ってからカッターでカットします。
以後、最初の壁紙にならって横に貼り合わせていくだけでOKとなります。



●壁紙を貼り出す壁面位置を決めたら天井から床までの長さを測り、壁紙を実寸より10cm程度余分に裁断します。
柄ものの場合は、柄を見て貼り始めの部分から5cm程度余裕を持たせて裁断し、終わりの部分より5cm程度余裕を持たせて裁断します。

【のり付け加工】してお届けした商品については、糊付け作業は不要です。
●別売りの糊を容器に入れ、ローラーバケで塗ります。
●糊の種類について



●糊は均一に薄くまんべんなく塗り込みます。



●糊の塗り加減は指でなぞるとヌルッとする感じでOK。



●壁紙の隅々まで糊を塗ります。



●貼る段階になったら、壁紙の糊の着いている面どおしを折り合わせます。
糊のついている面を重ね合わせることで、さらに糊が壁紙全体につきます。
そしてこのままの状態で5分程度、壁紙に糊をなじませる時間(オープンタイム)を取ります。



●持ち上げるときは、壁紙を折り込まないよう、そっと持ちます。



●いよいよ壁紙を貼ります。
一枚目の壁紙を貼るときは上の部分を3cm位余して垂直線に合わせて貼ります。(写真は2枚目です。)
●写真のように柄ものの場合や2枚目を貼る場合は、柄を合わせながら突き合わせて貼って行きます。壁紙の中心から両側へ空気を押し出すように伸ばして行きます。



●隣の壁紙との境目はローラーで入念に圧着します。
また、隅の部分は、竹べらで癖付けをしてから、地ベラにカッターを沿わせ余分な所をカットしていきます。
基本的な壁紙の貼り方の簡単ガイドはコチラ
●壁紙貼りの計画から詳細な貼り方については、コレならできる劇的リフォームをご覧ください。