取り付けてみました! BSアンテナ


1. BSアンテナの組み立て  2. 取付金具・アンテナの設置  3. アンテナの方向調整・固定  4. 条件別比較実験
条件別比較実験

 テレビの映りが悪い時に、真っ先に頭に浮かぶのがブースター(増幅器)ですが、正常に電波を受信できる環境にブースターを入れてしまうと、かえって映りを悪くしてしまうことも…。そこで、ブースターの有効性を見極めるべく、BSアンテナ〜テレビ間の条件別比較実験を行ってみました。古いケーブルや分配器を使用している環境でも、ブースターを使うことにより、どのくらい受信環境が改善するのか…試してみます。


まずはテレビのアンテナレベルをチェックしよう
 
 それではさっそく、測定値を比べてみることにしましょう。今回は、BS・CSデジタル対応のケーブル(S4C・S5C)と、デジタル非対応のアンテナケーブル(3C)を用意しました。ケーブルの配線距離、分配器やブースターの有り・無しで受信環境がどのように変化するのか試してみました。

【条件設定】 ブースター有り・無し、2種類の分配器を使用して比較
【映像判定】 ●:正常 ▲:ブロックノイズが発生
【 測 定 値 】 TVアンテナレベル(パナソニック TH-15LD70)、C/N比(電波測定器 LF985)にて測定
※ブースターはBSアンテナから15Mケーブルを配線した場所に設置

 TVアンテナレベルは電波の強さ、C/N比はノイズに対する比率であり、電波の品質を表す値です。いずれも値が大きいほどテレビの映りは良くなりますが、レベルとC/N比の片方だけでも悪いと映りは極端に悪くなります。例えばレベルが高くてC/N比が低いということは、強いけど質の悪い電波、逆にレベルが低くてC/N比が高いというのは、弱いけど質の良い電波ということになります。双方が高いほど良いのは言うまでもありません。

【ケース1】 BSアンテナ〜TV間の配線距離が短く、BS・CSデジタル対応ケーブル(S4C・S5C)を使用

◎BSアンテナとTVをノイズに強いデジタル対応ケーブルで接続。元々、電波の受信環境が良かったこともあり、2分配・6分配と追加しても結果は変わず、鮮明な映像を受信できました。(下表参照)

条件(ブースター無し) 使用機器 映像判定 アンテナレベル C/N比(dB)
BS-TV(アンテナから直接TVへ)   66 17.9
BS-2分配-TV WDG-2PL 66 17.9
BS-6分配-2分配-TV CD-6P-SP 66 17.9

◎上の実験と同じ条件で、電源分離ブースターを追加すると、テレビへのアンテナ入力電波の強さが大きくなりすぎ、ブロックノイズが発生。受信不良におちいってしまいました…。このように、正常に電波を受信できる環境に、ブースターを追加するとかえって映りを悪くしてしまうことがわかります。(下表参照)

条件(電源分離ブースター「N-35CU2」使用) 使用機器 映像判定 アンテナレベル C/N比(dB)
BS-増幅器-TV   30 8.5
BS-増幅器-2分配-TV WDG-2PL 30 8.5
BS-増幅器-6分配-2分配-TV CD-6P-SP 30 8.5





【ケース2】 BSアンテナ〜TV間の配線距離が長く、デジタル非対応のアンテナケーブル(3C)を使用

 今度は、アナログ時代のケーブル環境にブースターを使うと、どのくらい受信環境が改善できるのか試してみました。

◎まずはBSアンテナとTVをノイズに弱いデジタル非対応のケーブルで接続。それぞれの条件で計測しました。ケース1と違い、分配器を使用するとアンテナレベル・C/N比ともに低下することがわかります。(下表参照)

条件(ブースター無し) 使用機器 映像判定 アンテナレベル C/N比(dB)
BS-TV(アンテナから直接TVへ)   63 15.4
BS-2分配-TV WDG-2PL 59 12.2
BS-6分配-2分配-TV CD-6P-SP 24 3以下

◎上の実験と同じ条件で、ラインブースターを使用するとアンテナレベル・C/N比ともに改善されました。

条件(ラインブースター「CSB-C25-SP」使用) 使用機器 映像判定 アンテナレベル C/N比(dB)
BS-増幅器-TV   64 17.5
BS-増幅器-2分配-TV WDG-2PL 64 17.5
BS-増幅器-6分配-2分配-TV CD-6P-SP 62 16.2

◎さらに、ラインブースターを電源分離ブースターに交換。アンテナレベル・C/N比ともに改善され、予想通りの結果となりました。このように、デジタル非対応のアンテナケーブルを分配して電波が弱まっている環境では、ブースターを使用することで受信環境を改善できることがわかります。(※すべての環境でブースターの有効性を保証するものではありません)

条件(電源分離ブースター 「N-35CU2」
使用、利得最大)
使用機器 映像判定 アンテナレベル C/N比(dB)
BS-増幅器-TV   65 17.7
BS-増幅器-2分配-TV WDG-2PL 65 17.9
BS-増幅器-6分配-2分配-TV CD-6P-SP 63 17.2


実験のまとめ

 今回のアンテナ実験は、これからBSアンテナを設置しようと思うが方法がわからない、BSアンテナを設置したが受信不良等でキレイに映らない等のお問い合わせにお答えする為、日本アンテナさんのご協力のもと、アンテナ設備状況別の比較実験を行ってみました。

 2つのケースを比較したところ、配線距離が長く、古い3Cのデジタル非対応ケーブルを分配器して電波が弱まっている場合は、ブースターの新設が有効だとわかりました。どちらのパターンがご自宅の状況に近いか確認していただければ、ブースターを設置する際の判断材料になると思います。

 【ケース1】は、デジタル対応のケーブルを使い配線距離も短いので、築年数が比較的新しいマンションなどが想定されます。一方、【ケース2】は、デジタル非対応の古いケーブルを使い配線距離も長くなりがちな一戸建て住宅などが当てはまります。あるいは、母屋と離れがあって、分配する距離が長いお屋敷などにも該当すると思います。

 今回の実験で、電波は増幅してレベルが高ければ高いほど良い結果が得られるとは限らず、ある一定のレベルを超えると、ブロックノイズが発生し、映像不良におちいる事が確認できました。

設置・調整について

 今回組み立てに使用したBSアンテナセット(CBS45AST)は、ベランダ取付金具、同軸ケーブル(15m)、F型接栓等がセットになっており、この商品をご購入いただくだけで、アンテナ設置からTVまでの配線がすぐに行えます。また、日本アンテナ製は、組み立て簡単なのが特長。コンバーターアームがワンタッチで取り付けできるので、作業もラクラクでした。

 アンテナを最も感度が良い状態で固定したいと思っても、ビスを止める時に角度がずれてしまっては台無しです。そこで、足場の安定した最適な設置場所を見つけてから、方向調整の際に簡易チェッカー(NL30S)で微調整することをおすすめします。手元のランプで受信電波のピークや、アンテナの通電状態が確認できる優れものです。

 設置する時の取付金具は、3種類試してみましたが、最も安定感があったのは、コンクリート手すり用(CK-38L)でした。アンテナ方向調整をする際に取付金具がずれることもなく、しっかり固定できるのでおすすめ。BSアンテナはある程度シビアな調整が必要になりますので、2人がかりで、一人がアンテナを動かし、もう一人がチェッカーで指示する方法がベストではないでしょうか。


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