プロが教える!ジェルネイルQ&A

1.ライトで何分硬化させても、ベトベトしています。

ジェルは、硬化させる時に酸素に触れている部分だけ硬化しませんので、表面にベトベトして固まらないジェルが残ります。 これを未硬化ジェルと言い、長時間LEDライトで硬化させても固まりません。 未硬化ジェルはジェルクリーナー又は消毒用エタノールで拭く事で、取り除く事が出来ます。

2.カラージェルをジェルクリーナーで拭き取ると、カラージェルの色がとれてきます。

カラージェルを使用する時は、その上に必ずクリアジェルを乗せてください。
※カラージェルは直接、自爪に着色せずに、必ず自爪にクリアジェルを乗せてから、着色してください。

3.ジェルが爪周りにはみだしてしまった場合、どうすればとれますか?

当店ではジェルネイルキットにウッドスティックをお入れしていますので、ウッドスティックで取り除いてください。また、ご自分の爪であれば爪楊枝等もお勧めです。
はみ出したまま硬化させますと、すぐに剥がれてしまう原因になります。皮膚についたベトベトは、消毒用エタノールをキッチンペーパーに塗布して拭いてください。

4.ジェルクリーナーで拭き取ってもツヤがでません。

原因1:
ジェルクリーナーをたっぷり使用してください。
原因2:
拭き取って汚れた部分は使用しないで綺麗なキッチンペーパーで拭いてください。お勧めのペーパーは、100円ショップ、ダイソーに売っている、お掃除用のフローリングワイパー、ドライフローリングという商品をコットンサイズに切って使用する事をお勧め致します。
原因3:
ジェルの厚みが薄すぎる。
原因4:
ジェルメーカーによってジェルクリーナーの成分が異なりますので推奨されているジェルクリーナーを ご使用ください。
当店のジェルは、ジェルクリーナープロ、または薬局で販売している消毒用エタノールをお勧めしています。

5.塗ったジェルの表面が、綺麗に仕上がりません。

一度にたくさんの量のジェルを塗ると爪周りに流れてしまったり、凹凸が出来たりします。LEDライトご使用の場合、薄めにのせて、10秒仮止めし、またジェルをのせて10秒仮止めし・・・という工程を繰り返して、ご希望の厚みになったら、30秒間完全硬化させて、ジェルクリーナーで拭き取って完成です。
ジェルのセルフレべリングを利用して、なるべくジェルの表面を触らないように施術します。

6.カラージェルを使用したら、筆に色が付着して、とれません。

筆に色が着色しますが、ジェルクリーナー又は消毒用エタノールで拭き取ってまた使用出来ます。
(当店のボトル入りジェルは、刷毛付のため、拭き取り等のお手入れの必要が有りません)
理想的にはネイリストのように、クリア用、薄めのカラー用、濃いカラー用、ラメ用と筆を使い分ける事をお勧め致します。

7.容器の中のジェルと筆が、固まってしまいました。

施術中にジェル容器の蓋を開けたままにしますと、施術用ライトの影響で、固まってしまいます。
ジェルの付いた筆も施術用ライトの近くに置いておきますと、固まってしまいますので、こまめにキャップをしましょう。
部屋の窓から入る紫外線や蛍光灯も、注意が必要です。
一度固まってしまったジェルは、使用出来ません。
筆は毛質がナイロンですと、アセトンで溶けてしまいますので、使用出来なくなります。
その点、ボトル入りジェルですと、上記影響を受けにくいです。

8.カラージェルがムラになってしまいます。

原因1:
ジェルをよく混ぜていない。色素が沈殿している場合があります。
原因2:
1回塗りでは、ムラが出やすいので、2回重ねて発色させます。
原因3:
ご自分で作ったカラージェルの場合、顔料(カラーパウダー)が少な過ぎると、発色しません。

9.ライトをあてると自爪が痛いです。

自爪が傷んでいる場合や薄い場合に、熱いような痛いような感じがします。痛みを感じる場合や、熱く感じたときは、ライトの入り口に漏れる光で時間をかけて硬化させてください。

10.硬化後、ジェルクリーナーで未硬化ジェルを拭き取ると、ジェルが全部とれてしまいます。

ジェルの層が薄すぎますと、ジェルが定着するのに充分な重合開始剤が含まれておらず、硬化しません。

11.自分でカラージェルを作り、使用しましたが固まりません。

顔料(カラーパウダー)を入れ過ぎますと、ライトの光が色素に阻まれて、底面の重合開始剤まで届かず、固まりません。
顔料(カラーパウダー)は、15mlのジェルに対して、耳かき軽く1杯程度です。

12.施術してから数日後、ジェルの表面がくすみました。

強い洗剤や薬品、色素の強い物を触った場合や、強い紫外線を浴びた場合、化粧品が付着した場合が考えられます。

13.ジェルの落とし方を教えてください。

(1)ジェルの表面を粗めのヤスリで削りツヤを取る。 アセトン(アセトン入り除光液)をたっぷりコットンに含ませて、ジェルの上にのせ、アルミホイルで包み、10~20分程度置いておきます。しばらくしてジェルが浮いてきたらウッドスティックで取り除きます。

(2)ジェルの表面を粗めのヤスリで削りツヤを取る。ガラスボール等、アセトンで溶けてしまわない器にアセトン(アセトン入り除光液)を入れ、爪先を 3~5分間浸す。ジェルが浮いてきたらウッドスティックで取り除く。

(3)当店のプロ用指サックを使用する事で、誰でもカンタンにオフ出来ます。

14.プライマーは必要ですか?

当店のジェルはプライマーが不要です。
プライマーは成分的に扱いづらく、ネイリスト以外の方にお使い頂くのは危険なため、当店では販売しておりません。
施術前に消毒用エタノール又はジェルクリーナーで、自爪を拭いてください。

15.寒い所で使用したら、ジェルが硬くて使いにくかった。

気温(室温)が低いと、ジェルは硬くなって縮みやすくなります。
手でジェル容器を温めたり、容器に水分が入らない様にして、湯煎(高温はダメ)で温めます。

16.ジェルクリーナー用に使用するエタノールは「無水エタノール」と「消毒用エタノール」のどちらですか?

「消毒用エタノール」です。

17.ジェルがすくに剥がれてしまいます。

原因1:
甘皮や爪周りの皮膚にジェルがついてしまった状態で硬化すると、剥がれやすくなります。
原因2:
自爪の上に油分・水分がついている状態で施術をすると剥がれやすくなります。
原因3:
自爪の先端やサイドの端にもジェルを少量つけますと、持ちが良くなります。爪裏にはつかないように。
原因4:
ラインストーンやネイルアートのパーツを端に配置しないようにする。
原因5:
高温多湿の環境や、強力洗剤や薬品の使用、爪先をよく使うお仕事の場合は、剥がれやすくなります。
原因6:
自爪がひどく傷んでいる場合や、とても薄い爪の方は剥がれやすくなります。

18.ジェルの上にラメをのせて、クリアジェルを重ねたのですが、表面がザラザラします。

再度クリアジェルを塗り、表面からラメが飛び出さないようにします。

19.LEDライトで手が日焼けしませんか?

当店のLEDライトは、405nmです。日焼けの心配はございませんので、安心してご使用出来ます。

20.カラージェルは色によって固まる時間が違いますか?

白色の色素はライトの光を通過しにくいので、白やパステルピンクなどの、白が多く含まれている色は、クリアカラーの倍の時間、照射してください。
黄・青・黒も硬化しにくい色です。 ※施術中の仮止めも、通常の倍の時間照射してください。

ジェルネイルアレルギーについて

ジェルネイルによってアレルギーが起こる方がいらっしゃいます。
まずは痒みが出て赤くなり、その後腫れて水泡ができ、皮膚がむけてきます。
人によっては痒みと共に痛みが出る事もあります。
皮膚科に行くとステロイド剤を処方されることがほとんどで、ジェルネイルをやめるように言われます。

ジェルアレルギーの方にジェルネイルをお勧めすることはできませんが、ジェルアレルギーだけれども、どうしてもセルフジェルネイルを楽しみたいという方から、何か対策はありませんか?という数多くの問い合わせを頂きます。
実は私もジェルネイルアレルギーです。(今までアクリルやアセトンでアレルギーが出たことはありません)
ネイルスクールの生徒さんにもジェルアレルギーの方が何人かいらっしゃいます。
そして、ジェルアレルギーだと思っていたら、アセトン(ジェルリムーバー)アレルギーだったという生徒さんもいらっしゃいます。

私はジェルアレルギーだとわかっていても、どうしてもジェルネイルを付けたいと思い、約30メーカーの色々なジェルを試したり、施術方法を工夫したりして何度も何度も挑戦しました。

その結果、全メーカーのジェルが皮膚に付くと痒くなり、すぐに手を石鹸で2,3回洗ってオロナイン軟膏を塗ってしのぎました。私の場合、少しでも皮膚(爪の周りや指先)についてしまうと、どんな「低アレルギージェル」と言って売られているジェルでも、すぐに痒みに襲われます。
ところが、ジェルが皮膚に付かなければ、全く痒くも痛くもならない事に気付きました。

実は、プロネイリストの方に、ジェルアレルギーがとても多いんです。理由は、お客様の未硬化ジェルを拭き取る時に、利き手の指先でワイプを持って拭き取るので、ジェルが皮膚に付いてしまうのです。
1日何人ものお客様を施術しますので、セルフでジェルネイルをされる方よりずっとひどくて、ネイリスト職を断念する方もいます。プロネイリストは、お客様の皮膚にジェルが付かないように細心の注意を払って施術していますので、お客様でジェルアレルギーがでる方は比較的少ない状態です。

私のようにジェルアレルギーでも、ジェルに直接触れないようにしてアレルギーを起こす事無く、セルフでジェルネイルを楽しみたいという方は、以下のことに気をつけて施術してください。
(ジェルアレルギーの方にジェルネイルをお勧めするという意味ではありませんのでご了承ください)

◎ジェルの容器やボトルを開ける時、ジェルが漏れてたりする事がありますので、ビニール手袋を着用する。
◎甘皮周り、爪のサイドを塗る時は少し開けて塗る。ギリギリまで塗らない事。
アウトラインがはっきりしない色や、クリアベースのラメ入りジェルを選ぶとアウトラインが目立ちにくい。
◎爪が短い場合は皮膚につきやすいので、爪の厚みにジェルを塗らない。
◎ジェルブラシに、一度に大量のジェルを含ませないで塗る。ブラシは短めで小さめがお勧め。
または当店の刷毛付ボトル入りジェル。
◎筆の先にホコリがついている場合、指先で取らないでビニール手袋を着用する。
◎フレンチネイル等、皮膚にジェルがつきやすいデザインはしない事。
◎塗布も硬化も施術は1本ずつ仕上げる。複数本を一度に施術するとジェルが流れやすいので、1本に集中する。
◎硬化中、流れてしまうような、テクスチャーがゆるいジェルは使わない。
◎ジェルは薄めに塗って、重ねて発色させる。
◎未硬化ジェルがあまり出ないジェルを使用する。
◎未硬化ジェルのふき取りは指1本につきコットン1枚。一度使用したワイプは使用しない。
◎未硬化ジェルのふき取りの時は、必ず使い捨てビニール手袋を着用。
◎アセトンが入っていないジェルクリーナーを使用する。エタノールが良い。
◎施術中、少しでもジェルがついたら、即、手を石鹸で洗う。
◎施術後は直ぐに、石鹸で2~3度手をしっかり洗う。
◎薬局で、化学物質から皮膚を守るために塗る軟膏が売られていますので使用する。
◎施術前に、医療用のマスキングテープで、爪周りと爪先をマスキングしておく。

注意
●ジェルを除去しただけで痒くなる場合は、アセトンアレルギーかもしれません。
アセトンを使用せずに、ヤスリでジェルを削り取ることをお勧めします。

上記を守れば絶対に大丈夫とは言えませんが、私と私の知っているジェルアレルギーの方は全員今のところアレルギーが出ていません。
世の中には色々なアレルギーがあります。免疫力と関係していると言われていますので、体調によっても変わると思います。参考にしてください。

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