『一体どのあたりのレベルを基準に評価を下すのか?』の1点において、
正直 最後まで戸惑いがありました。
上を見ればキリがなく、また下を見ても同様の 天然ジュエリーの品質において、
甘くなりすぎれば、『これでAランク??』なんて言う、
【上質なジュエリーばかりに囲まれた方】もいらっしゃるでしょうし、
厳しく見すぎれば【お店によっては十分 Aランクになりうる美しい石】でも、
実際 世界中の各国 王室所有のモノなどと比較しますと、
まだ上があるわけですから、おのずと評価は下ります。
本評価におきましては、業界20年の私の主観において、
お客様 皆さまの街々にある、【ごく一般的な宝石店で使われる品質】や、
現在 市場に出回っているジュエリーの中で、
【最もポピュラーで取引量の多い品質レベル】をちょうど【50点程度】とし、
それに創業40年の弊社品質基準を加味して、採点評価しております。
本ページ冒頭のコメントの通り、宝石はあくまで天然の産物です。
人間の勝手な都合で、”内包物の無いモノ”や”色の濃いモノ”は
『産出量も少なく』『美しく』『人気がある』(=価格が高い)といった理由から、
【良いモノ】としておりますが、人間の世界にも、
”背の高い/低い”や”肌の色の濃い/薄い”など、様々あるのと同様、
あくまで天然石ですから、どこかに欠点はあって当然です。
(100%完璧な人っていませんよね?)
例えば人造石であれば、”完璧な理想通りの美しいモノを造りだす!”ことも可能ですが、
天然の宝石においては、そういったモノとはまた別次元かと思いますし、
点数が高ければ”良いモノ”と一概に言うつもりもありません。
また、すべての欠点は 裏を返せば、それは長所にもつながる事かとも思います。
(例えば、色が甘い(薄い)代わりに、その分”安い!!” と言った具合)
弊社の扱うジュエリーにおきまして、
【粗悪品】と呼べる低品質な素材を用いたジュエリーは、一切ございませんが、
その辺りを踏まえ、【お買い物の1つの目安に本評価が何かのお役に立てれば・・・】
制作冥利に尽きるものでございます。