
1846年創業。すでに150年以上の歴史を持つ、老舗のブルワリーです。
MENABREA
ビールといえば、一番に思いつくのがドイツでしょうか。お昼からがぶがぶ飲んでるイメージがとても強いです。また、日本人にとっては、米を使った日本のビールほど食事に合い、暑い日本の夏に最適なのど越し、口当たりのものはそうない…。ということで、世界最高峰を飾るビールというと、ドイツや日本、他に大量生産国であるアメリカなどから出そうなイメージがあるのですが、以外や以外、ワインの国イタリアに、世界一のビールを製造する、小さなビールメーカがあったのです。
ビッラ メナブレアは1846年、北イタリアのピエモンテ州、美しいアルプスの水の湧き出るビエッラ(Biella)という町に創業されました。ビエッラと言えば、繊維関係の製造のイメージが強く、この町の一体どこに、ビールメーカーが?と思うほどです。
4代目を迎える現代まで、創業当時の味を守り、同社の伝統を守り製造を続けてきました。同社のビールラインナップは常にトップクラスの品質を誇っており、1924年には、ブリュッセルにおける、初のビール国際大会で金賞を受賞しました。近年ではアメリカ、シカゴで毎年行われる、国際ビールチャンピオンシップという品評会にて1997・1998・2000・2002年には金メダルを、2001・2005年には銀メダルをと、数種あるラインナップよりいずれかのビールが賞を獲得しています。この品評会では、ビールのプロフェッショナルによる、テイスティングが行われるのですが、試されるビールは全て品評会自身によって集められるもので、通常行われるチャンピオンシップとは異なり、ビール製造業者よりの持込ではありません。参加料さえ支払えば、参加できる品評会ではなく、同社のビールは、知らないうちに金賞、銀賞を受賞し、突然のように表彰される、という名誉に恵まれているのです。
広告宣伝効果を狙った大会ではなく、本当にビールを愛する人たちが集まる大会での賞は信頼が置けるものという評価がされ、たくさんの国より取り扱いを求める声もあるそうですが、残念ながら、古きよき味を守るために大量生産はしない、というのが同社のこだわり。ノウハウを持ち、技術もある今、大量生産をするのは数量を限定して販売するよりも簡単なはずだけど、製品の管理を怠ると、彼らのビールを愛し続けてくれた消費者を裏切ることになるからであり、また職人的心情ともいうべき、頑なな【良品生産】こそが自らの道という頑固な取り組みでもあるのでしょう。

- Cortile interno della birreria - inizio '900-
20世紀初めのブルワリー内部。昔は馬が運搬手段だったんですね。