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寒い外から帰って来て、温かいお酒をキュイといただくのは、
寒い季節ならではの幸せですね。
ほんのりお燗をすると、 酒本来の味がふっくら膨らんで、
大輪の牡丹の花のように花開くから面白い。
いつものお酒もまた違う姿を見せてくれます。
一人でとっくり、二人でほっこり、
みんなでにっこり−−
杯を重ねるごとにゆるやかに酔いがめぐり、
こごえた身と心を、じんわり溶かしてくれます。 |
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| 温めて楽しむお酒の味わい |

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お燗酒の楽しみは、寒いシーズンに温かい飲み物を、というのはもちろん、温めることで変化するお酒そのものの味わいを楽しむところにもあります。
同じお酒でも、いろんな温度で楽しめるのは、日本酒のなによりの特徴。ほんのりお燗すると、お酒本来の味がふっくら膨らんで、隠れて眠っていた力が大輪の牡丹のように花開くのです。
ひと頃は、質のあまりよろしくないお酒の味を誤魔化すために火傷しそうなほどアツアツに燗されたり、あるいは地酒を燗するなんてもったいない、と言われていた時期もありました。しかし、お酒好きの皆さまは、堂々と、美味しい地酒を人肌前後のぬる燗で楽しんでください。
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| 上手なお燗のつけ方・いただき方 |
◆湯煎で
卓上湯煎徳利
風情を大切にしたい雰囲気重視派なら、やはり湯煎をする要領でお湯に徳利をつけて温めるのがいちばん。
やかんや鍋で湯を沸かし、火を消してから徳利を浸します。冷蔵保存されていたお酒は、水からつけて、徐々に温めていくのも手です。このとき気をつけたいのは決して水を沸騰させないこと。そして温まりすぎを防ぐため、こまめに目をかけてください。
◆電子レンジで
電子レンジ用徳利
電子レンジの場合、温めるときの器の形状によって温度にムラが出るのでご注意を。たとえばふつうの徳利だと、首のところは熱くても中の方はぬるいまま、という憂き目に合います。
片口(=お椀のような形状の酒器)なら、電子レンジでも、まずまずムラのないお燗ができます。また、電子レンジ用の徳利もあるのでご活用を。
うまくお燗をつけられたら、せっかくの温かいお酒が冷めないように、「厚手」で「小ぶり」な「焼きもの」の盃でいただきましょう。
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▲ 卓上湯煎徳利 「燗九郎」 |
| からだに優しいお燗酒 |

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お燗はからだにやさしい飲み方です。冷酒はアルコールの吸収が遅く、途中で急激に酔いがまわります。酔ってない、酔ってない、と油断していると、急激に酔いがまわって驚いたこともあるのでは。
一方、お燗酒はアルコールの吸収が早く、飲んだら飲んだ分だけ酔いがまわります。つまり、酔いの度合いを自分でチェックでき、飲み過ぎ防止の効用もあるということ。だから、からだに負担をかけません。
お燗酒は口当たりも滑らかに、一杯、一杯また一杯と盃をかさねるごとに、柔らかに、ゆるやかに、ゆったりと酔いを身体にめぐらせ、凍えた身も心も優しく溶きほぐしてくれるのです。
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