ストラト、テレキャスター、ムスタングなど・・・、Fender Japanの代表モデルを集め、数多くのバンドで活躍中のギタリストの『関口シンゴ』氏をお迎えして、たっぷりと試奏して頂きました!使用したアンプは “Blackstar” のコンボアンプ “HT STUDIO 20”。ギターとアンプを直接つなぎ、ストレートなクリーン・トーンと、歪ませたドライブ・トーンを、“ZOOM” のハンディ・レコーダー “Q3” で収録しました。選択するピックアップ・ポジションにより、実際のサウンドがどのように変るのか??スピーカーをオンにして、または、ヘッドホンをかけて、じっくり聴き比べてみて下さい☆ (ギター担当:ナカザワ)

ストラトキャスター(Stratocaster)【ST62 3TS】

 1962年タイプのストラトキャスターを再現したモデル。このタイプでこのカラー(3トーン・サンバースト)のストラトキャスターは、コピー・モデルを含めて、おそらく世界中で、使っている人が一番多いエレキギターではないでしょうか。
  多くのギター・ヒーローが使用しているので、所有したいという憧れも自然と強くなりますよね。ストラトキャスターは、3つのシングル・コイル・ピックアップを搭載していて、“リア” “リア+センター” “センター” “センター+フロント” “フロント” の5種類のピックアップ・ポジションを選択することが出来ます。“リア+センター” や “センター+フロント” にした時の、いわゆる“ハーフ・トーン”がストラトの魅力。また、フロント・ピックアップにすれば、ハリのある太い音が出せます。

 

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テレキャスター(Telecaster)【TL52 VNT】

 1952年タイプのテレキャスターを再現したモデルです。ストラトよりも数年早く誕生したテレキャスターは、よりシンプルな作りが特徴で、2つのシングル・コイル・ピックアップを搭載し、“リア” “リア+フロント” “フロント” の3種類のピックアップ接続を選択することが出来ます。ストラトよりも硬いサウンドが印象的で、高音域が良く出て、土臭いカントリー・ブルースがとても良く似合うモデルです。もちろん、ロックやポップスでも使用するギタリストは多く、最近では若い女性ギタリストにも人気ですね。スカの裏拍カッティングで使用している方も良く見かけます。幅広い世代に支持されている、ストラトに次ぐエレキギターの代表モデルです。テレキャスター・カスタムや、テレキャスター・シンラインなど、年代により、様々なバリエーションが存在することもテレキャスターの魅力です。

 

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ジャズマスター(Jazzmaster)【JM66 SFG】

 サーフ・ミュージックがお似合いのジャズマスター。1958年にジャズマスターが登場するまで、当時フェンダーが作るギターは、ギブソンの図太く甘いサウンドがするギターに比べると、上のストラトやテレキャスターのように、繊細なサウンドが特徴的でした。そこで、ネックの指板にローズウッド材を使用し、ピックアップを太く巻くことで、サウンドも太く甘くさせたのがこのジャズマスターでした。その名の通り、元々はジャズ・ギタリストに向けて作られたモデルですが、今では様々なジャンルで使用されているモデルです。今回、クリーン・トーンでは、“リア” と “リア+フロント” 時のアンプのリバーブ(残響)を深めにセッティングしてみました。“フロント”ポジションでは、きっと当時フェンダーが狙っていたであろう、王道のジャズ・フレーズで表現して頂きました!ジャズマスターならではの甘いサウンドをお聴き下さい。

 

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ジャガー(Jaguar)【JG66 BLK】

 ジャズマスターが登場した後、1962年に発売された兄弟モデル。ボディはジャズマスターと同じ形ですが、実際にはネック・スケールが短く、また、金属パーツを多く使用した華やかなルックスが特徴で、当時、セレブなキッズに向けて作られたモデルです。最近では、グランジ系のロック・ギタリストに好まれて使われているこちらのモデルは、スケールが短い分、手の小さい方でも弾きやすく、また、弦のテンションがゆるいので、コードを押さえるのもとてもラクチンなのです。ジャガーは “リア+フロント” のピックアップ・ポジションで、位相を入れ替えた “フェイズ・サウンド” が独特。今回クリーン・トーンでは、ジャズマスター同様にリバーブを深めにセッティングして、ジャガーらしい弦のテンションのゆるさを生かした演奏をお聴き下さい。歪ませて掻き鳴らすと、熱く高揚した感情を表現することが出来ることでしょう。ハウリング寸前のセッティングでクールに熱く弾いて頂きました!笑

 

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ムスタング(Mustang)【MG69 SBL】

 ジャガーが登場した後の1964年に発売されたモデル。こちらもジャガーと同じく、ショート・スケールになっていて、元々は、スチューデント・モデルとして登場したモデルです。最近では、この軽快なサウンドを生かして、ファンク・カッティングに好まれて使われることが多いですね。また、歪ませた時も、他のモデルに比べると軽快に暴れるサウンドが特徴的。ジャガーと同様に、こちらも低音域がカットされたような効果が得られる “フェイズ・サウンド” が魅力なモデルです。ネックとボディが小さく、他のモデルに比べると重量も軽いため、女の子にも大人気!
 近年、アニメや映画で良く使われたこともあって、どのカラーも常に売り切れ必至な状態が続いております。目当てのカラーを見つけたら即買いです!

 

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☆使用アンプ&撮影機材☆

 今回、アンプは、マーシャルに在籍していたエンジニア達によって、2004年に設立されたイギリスのメーカー“Blackstar”(ブラックスター)の最新コンボ・アンプ“HT STUDIO 20”を使用いたしました。その名の通り、スタジオでの使用を目的に作られたアンプですが、20Wの出力ながら、真空管を使用したパワフルなサウンドで、自宅から、ライブまで、幅広く使えるアンプです。とてもレンジが広く、低域から広域までしっかりとした存在感があり、どの角度で聴いても、抜けの良いサウンドを聴かせてくれました。今回のようなアンプから離れたマイクでの収録でもそのサウンドはバッチリ現われていると思います☆クリーン・トーンはもちろん、歪みの可変幅が広く、また、リバーブが良くて、デジタルながら、“いなたい”雰囲気を出して尚且つ上品でかなり使える!といった印象でしたね。実際に使用した関口氏も大絶賛でした!笑

◆ブラックスター商品ページはこちら

ZOOM Q3

 そして、収録した機材は、“ZOOM”のハンディ・レコーダー“Q3”のみ!この青く小さなレコーダーで、映像と音声をしっかりと収録。音質は、MP3/320kbps にセット。収録後の音質補正は、ボリューム調整のみ。動画を見て聴けばお分かり頂けると思いますが、音、良いですよね。笑 現場で鳴っていたサウンドがそのまま収録できたと思います。

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☆ギタリストご紹介☆

 今回、素晴らしいフレーズを奏でて頂いたギタリスト“関口シンゴ”氏は、2009年の朝霧ジャムで話題を集めたアブソリュート・ミクスチャーミュージックバンド“Ovall”(オーバル)のギタリストとして、2010年もフジロック、RSR、サンセットなど、夏フェスで大活躍。また Ovall 以外にも、“EART”というポップスユニットや、ご自身のソロプロジェクト“vusik”でも活躍中。そんな忙しいスケジュールの真っ最中にご出演頂きました。実は、、、関口氏と最初にコンタクトを取ったのは Twitter なんですよね。なんとも現代風なつながり(笑)。そして一度 EART のライブを見に行った後にお声をかけさせて頂いて実現したこの企画。そんな突然の依頼にも関わらず、承諾して頂いたその優しい人柄が今回のプレイにも現われていると思います。是非、動画を見たついでにCD音源もチェックしてみて下さい。笑

 本当にありがとうございました!今後のご活躍にも期待しております!!


<プロフィール>
関口シンゴ
1982年生まれ 東京出身

14歳でギターを弾き始め、20歳から作曲をするようになる。
多くのアーティストのライブサポート、レコーディングなどの活動をしながらソロプロジェクト "vusik"(ヴュージック) を始め、2009年6月『Cinematic scenery is here』をTOY'S FACTORY MUSIC おもちゃ工房よりリリース。
現在はそれと並行して、朝霧JAM09、FUJIROCK'10、RSR 2010などに出演のアブソリュート・ミクスチャーミュージックバンド
"Ovall"(オーバル)、また2010年6月にデビューアルバム「はじまりのうた」をリリースしたポップスユニット"EART"(アート)の
ギタリストとして活躍中。