2004
Vol_6
Jean-Marc Laforest  
 ジャン=マルク・ラフォレ

ついに来ました!

 

待ちに待った2004年の収穫が911日から始まりました。

この日の早朝、通り雨がほんの僅かにありましたが、それもつかの間、きれいに晴れわたった青空の下で約35人の収穫スタッフと共に収穫開始です。


←2004.09.11撮影

カビのないプリプリのぶどう

【気候】

前回のレポート以降、8月末から収穫日まで素晴らしい天気が続きました。

8月中旬の雨のおかげで成熟に必要な水分が供給されました。

ただこれ以上雨が降れば味が薄まり、カビが広がると懸念されましたが、

その後の乾いた風と晴天のおかげで、発生しかけたカビも乾きました。

この夏は気温がやや低かったせいで、ぶどうの成育はゆっくりと進みました。

今年の天候をレジュメすると、

@5〜7月の乾燥した暑い日。

A8月中旬の雨が水不足を解消。

B8月下旬以降の晴天がカビの蔓延を抑えた。

 

房を壊さないように丁寧に摘み取り。

 

 

【収穫】

涼しい夏のおかげで、ぶどうのタンニン成分やポリフェノールが時間をかけて成熟し、熟度が高くバランスの優れたぶどうが収穫できました。

収穫の時期は、ほぼ平年並みです。収穫量も十分あり、質・量共に良い年になりました。
「今年はカビがなかったので、非常に満足しています」とラフォレさん。

手摘み収穫の様子

【味わい】

生き生きとしたジューシーなぶどうです。去年のような猛暑で酸度が下がるようなこともありませんでした。

まだ出来上がっていないので分かりませんが、2003年の特徴だった強い濃縮感を抑えた分、やわらかさとエレガントさが加わったワインになるでしょう。

「エレガント」。ガメイを表現するのにぴったりの上品な味わいになりそうです。

 バケツにいっぱいになったぶどうを「ポーター」のケースに移します。

 

【9/16日:現在の様子】

「ヌーヴォー」のキュヴェは、昨日9月15日、マセラシオン・カルボニックが終わり圧搾しました。

まだ糖分が残っている「新酒」を、別のタンクに移して残りのアルコール発酵と乳酸発酵をさせます。毎日発酵の進み具合をチェックしながら、この後数日は目が離せない状況です。

←80Kgにもなる背中に背負ったぶどうを運搬台まで運んで「エイヤッ」と移します。

 

 

9/20以降は、「ブルイー」と「レニエ」の収穫をする予定です。

9/24ごろには今年の収穫が終わるでしょう。

奥さんにさっき電話しましたら、今日もいい天気で「ACボジョレー・ヴィラージュ」の収穫中だそうです。今晩のメニューを聞くと、「スープと若鶏のバターライス添えを料理中ですよ!」と心地よい忙しさが伝わってくる声でした。

写真と共にお送りする「ヌーヴォーレポート」はこれで最終回になります。

今年のヌーヴォーが皆さんの元に到着する日をお楽しみに!

ちょっと一息。休憩のときも赤ワインを飲んで元気を付けます。