▲剪定作業中のラフォレおじさん。


今年も昨年に引き続き、レニエ村からぶどう栽培のレポートを皆さんにお届けすることになり光栄です。

1年間、たくさんの写真とともにお伝えする予定ですので、どうぞお楽しみに!

さて、この冬フランスでは30年ぶりと言われる寒波が訪れ、度々雪に見舞われました。

ボージョレ地方でも2月から3月にかけて雪が降り、特に3月は、凍結で交通に支障をきたすほど厳しい寒さが2週間も続きました。


でも、冬はやはり寒いほうがいいのです。ぶどうの生育に害を及ぼす微生物もこの寒さで死滅するからです。

蔵では葉が落ちる11月中旬から3月末まで、「剪定」が最優先の仕事となります。剪定作業は、ぶどうの樹が目覚め樹液を吸い上げる3月末までに終わらせなければなりません。

 
▲剪定前の葡萄の樹

剪定とは、前年の夏にぶどうの実を付け、長く伸びきった枝を短く切って形を整える作業です。

夏になって枝が伸びたときに葉がムラなく茂って日光が均一に当たり、なおかつ通気性の良い枝振りにすることが目的です。


しっかり伸びて健全なぶどうが実るのはどの芽なのかを見極めなければならない、経験による確かな判断が求められる難しい作業です。

各枝の太さや成熟度をチェックし(茶色く色付いていたら元気な証拠)、

前年の伸び具合や実の付け具合(収穫後でも枝を見るとどこに房がなっていたか分かります)を考慮して

今年実らせる芽を決め、その芽を残して後は切り落とします。


▲剪定がすんだ葡萄の樹

枝を短く切れば凝縮感の高いぶどうが実りますが、収穫量は自ずと減少します。

ワインの品質と生産量(=経営)を決める大事な作業でもあるのです。

もちろんぶどうの樹は1本1本枝振りが違うため、機械に頼るわけにはいきません。

どんなに寒くても連日手作業で続けます。

でも、天気の良い日は澄んだ空気を吸いながら、自然の中で作業ができるから気持ちがいいものですよ。
            (J.M.ラフォレ)



"Le travail de la taille est un des travails plus importants."
「剪定作業は最も大事な作業の1つだと言えるよ。」  J.M.Laforest
 
★ ボージョレ・ヌーヴォー解禁日、今年は11/17(木)です!

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