■モニターするのに自宅にあるミニコンポやラジカセではダメなの?
ミニコンポやオーディオなどのリスニング用のスピーカーは、気持ちよく音楽を楽しめるようにサウンドに味付けがされている製品がほとんどです。例えば、小型のスピーカーで小音量で鳴らしても音楽の迫力が味わえるように、低域が持ち上げられて再生されるようなエフェクトがかけられたりしています。逆にモニタースピーカーのサウンドは、原音に忠実、つまりフラットな特性が原則になっています。例えば、低音が持ち上がって聴こえるミニコンポのスピーカーでミックスをしてしまうと、自宅では迫力あるサウンドに聴こえても、スタジオなど他の環境で再生すると全く違うサウンドに聴こえてしまうということが生じてしまいます。
■2Way?3Way?バスレフ?って何?
モニタースピーカーのメーカーページなどを見ると「2Way」や「3Way」といった表記がされています。2Wayとは今主流になっているスピーカー方式ですが、ウーファーで中低音域を出力し、ツイーターで高音域を出力する方式になります。ウーファーというのが主にスピーカーの下部にある大きなスピーカーで、ツイーターは主にその上にある小さなスピーカーになります。3Wayはその名前どおり、ウーファー2つにツイーターが1つであったり、ウーファー1つ、ツイーター1つ、ミッドウーファー一つなど様々なタイプがあります。3Wayはスピーカーが3つになるので当然サイズも大きく、自宅でのモニタースピーカーには適していなく、レコーディングスタジオなどで見かけることが殆どだと思います。
さらに「バスレフ」ですが、スピーカー前面や背面に開いている「穴」のことで、スピーカーによってあるスピーカーとないスピーカーがあります。これはスピーカーの特性により有無も箇所も異なります。上に紹介しているRP-5やReveal
501aなどは前面下部に開いている為、低音域が真正面から抜けてくる構造。6010AやSC205、DBM50などは背面上部に開いているため、高音域の抜けが良く、奥行き感を出しています。逆にバスレフがないモデルは本体の共鳴を計算してバランスよく出力される構造になっています。
■モニタースピーカーを設置する場所や設置方法など
モニタースピーカーは当然ですが音が鳴れば置いてある机やスタンドが共鳴します。例えば机にそのまま設置すると、机自体も共鳴して鳴っていることになります。一番他の干渉を受けない設置方法は空中に浮いていることですが、そんなことは当然不可能です。(笑)極力他の干渉を受けないようにするためにスピーカースタンドやインシュレーターを使うことをお奨めいたします。インシュレーターはスピーカーの下に配置することにより置いた場所の共鳴を極力防ぐ効果があります。また、最近ではオーディオスタビライザーというスピーカーを置く台も重宝されています。
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