農薬に頼らない害虫対策を目指して!

 世界的に農作物の安全性に対する関心が高まる中、熱帯樹木である「ニーム」の木が注目されています。
 「ニーム」とは主にインド・東南アジアで栽培されている薬木(インドセンダン)の名称で、その様々な効果から、現地では日常的に生活の中に取り入れられいろいろな使い方をされてきました。その中でも特出すべきは、ニームの木がもつ「害虫が寄り付きにくい環境をつくる効果」です。

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●ニームケーキの使い方


 ニームオイルを抽出したニームの核(仁)の絞り粕を一般的にニームケーキもしくはニームパウダーといいます。ニームケーキは、主にセンチュウやネキリムシ、ヨトウムシなどの土壌害虫対策に利用します。ニームケーキは商品によって粉状のものから粒状まで様々なものがあるため、使用用途に合った商品を選択する必要があります。
ニームケーキ(ニーム顆粒)
 ニームオイルと同様、ニームケーキも商品によって面積あたりの使用量や質が異なります。
 特別ミネラル栽培の会では、数種類の商品を比較検討した結果、効果・使いやすさなどから、ニームケーキを顆粒プラス粉状に加工した『ニームエース』を使用しております。この商品を選択した理由としては、10アールあたりの使用量が他のニームケーキに比べて少ない点、アザディラクチンの含有量が多い点、手作業で散布する際にか粒状のため散布がしやすい点などがあげられます。
 アザディラクチンの成分が多いからかもしれませんが、特にセンチュウ対策としての効果が高いようです。

『ニームエース』
  1. 圃場でのニームケーキ使用方法

  2. 『ニームエース』を利用する場合、10アールあたり40〜60kg 以上を全面散布してください。土中5〜10cmに混入して使用すると効果的ですが、あまり深く耕運してしまうと効果が落ちてしまいます。できるだけ浅く耕してください。畝を立てて苗を仮植する場合には、その周りに直接撒いても構いません。(作物に直接かかっても問題はありません)

  3. 家庭菜園・ガーデニングでのニームケーキ使用方法

  4.  鉢植えの場合、土の表面にまいて、少し土と混ぜてあげてください。
     家庭菜園の場合、作物の周りにまいて、5-10cm程度耕してください。

  5. ニームケーキを使用した際の白いカビ状のものについて

  6. ニームケーキの放線菌  ニームの土壌改良効果のページでも説明しましたが、ニームケーキを施肥した際、しばらくすると施肥した部分が真っ白いカビのようなもので覆われます。これは、糸状菌に代表される病原菌ではなく、病原菌を抑制したり有機物を分解する『放線菌』とよばれるものです。放線菌の豊富な土壌における作物は、土壌病菌が抑止されることにより、根の張りが良くなり、また有機物を分解する酵素の働きにより肥料吸収も良くなります。その結果、作物自体病害虫に強い作物として成長します。見た目はカビのように見えますが、作物にとって非常に有用な菌ですので問題ありません。  作物の苗を畑などに植えつける場合は『放線菌』で地表が覆われても問題はないのですが、「は種」すなわち種を直接畑に撒く場合はご注意ください。まれに、地表を覆った放線菌が膜状になり、発芽障害を起こすケースがございます。ダイコンや人参のように直接畑に種をまく場合には、発芽してからニームケーキをまくか、ニームケーキを撒いた後に浅く土を耕してあげるとよいでしょう。

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