● ペルシャ絨毯の基礎知識その1・その2 ●
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ペルシャ絨毯の基礎知識その1 街中では百貨店さんや家具屋さんなど、 あちこちで「絨毯展」なるものが開催されます。 きれいなペルシャ絨毯がならんでいることが 多いですから、ぜひ、見に行ってくださいね。 ひとりでも多くの方が絨毯にご興味を持っていただけたら私もとても 嬉しく思います。 そこで、絨毯展にでかけるための、予備知識として シリーズでペルシャ絨毯の基礎知識をお届けしたいと思います。 こういうお話をする場合、本来ならばしっかりと文献を基にして 正しい知識を正しくお伝えするのが筋道だとは思います。 でもそれでは、なんとなく読みづらい話になってしまうと 思いますので、ここは無手勝流、下町のカーペット屋さん流の 実質本位のお話をしたいと思います。文中かなり思い切った 表現などが登場するかもしれませんが、また、私の勘違い という話もでてくるかもしれませんが、予めお許し頂きたく ご理解をお願いします。 それでは、絨毯展で役に立つ。。。ペルシャ絨毯の予備知識 はじまりはじまり。 ------------------------------------------------------------- まずペルシャ絨毯とは何か? 産地はイラン。作り方はハンドメイド(手織り) つまりイラン製の手織り絨毯のことですね。どうして イラン絨毯って言わないかって?? そりゃ、イラン(要らん)といわれちゃ 欲しいものも欲しくなく なっちゃいますから・・・・(^o^; ペルシャ絨毯といえば、その産地によって分類されることが 多いのですが、5大産地とよばれるのが コム、イスファハン、ナイン、タブリーズ、カシャン ・・・すべて地名です。 それぞれの特徴を簡単に書きますと コム 。。。コムシルクと呼ばれるシルクのペルシャ絨毯の産地として有名。 日本ではこの産地のものが最も有名と言ってもいいでしょう。 クムと呼ばれることもあります。原語表記するとghomと書きますので ゴムというのが一番発音的には近い気がします。 なんと言ってもコムシルクは美しい!シルクの絨毯は見る方向に よって色合いや明るさが大きく変わります。絨毯展で見かけたら 向きを変えながら。。。あるいはその絨毯やマットを床に おいてその回りを一周しながらその色合いの変化を実感して ください。 キーワードはマスミ、ジャムシティ、ラジャビアン、サマディ イスファハン 。。。イスファハンというのはイランの古都。絨毯の製造も この地区のものがオリジナルといわれています。素材はウール。 いかにもペルシャ絨毯らしいデザインのもの。。。といっても 画像がなきゃわからないですね。。。ごめんなさい。 でもイスファハンの絨毯こそがペルシャ絨毯の王道だと私は 考えています。 私もイスファハンの小さなマットを一枚持っていますが、 こいつがすごい。 私がこの業界に入ったときに「記念に!」ということで頂いたもの なのですが、(それほど高いものではありません)、 最初は あまり気付かなかったのですが、2〜3年経つと 。。。なんだかこう独特の艶が出てきて。。。 決してきらきらキレイという感じじゃないんですが、 「う〜〜〜〜〜〜ん、やっぱり良いなあ」って感じ。 この、「う〜〜〜〜〜〜〜〜〜ん、いいなあ」ってとこが ウールのいいところなんですね。 (ちなみにシルクは「わ〜〜〜〜〜いいなあ」です。) いつかはリビングルームにイスファハンの絨毯を敷きたいと 思っています。 キーワードは セラフィアン、 ダルダシティ、ハギギ、ダーバリー ナイン 。。。。これも日本では知名度が高い。イスファハンの亜流と 言っていいと思うのですが、クリームベージュ系のデザインが 日本人には受けがいい。中心部に、ブルー、グリーン、レッドの 色をつかっているものが多い。 全体に白っぽくて真ん中にそんな色使いをしているのが あれば「ナイン」とみて間違いないでしょう。ウールのペルシャ絨毯 としては日本では一番人気ですね。 目の細かいシシラと呼ばれる高密度タイプと、少し粗いけれど 価格的にはお手ごろなノーラというタイプがあります。 シシラというのは。。。いや、あまり細かい話はやめときましょう。 キーワードは。。。ハビビアン タブリーズ・・・これも比較的有名。イランといってもトルコの 国境に近いところにある産地でトルコ絨毯の影響を多少受けている 感じ。魚の鱗の模様みたいな「マヒ柄」と呼ばれるものが絨毯展 などには出ているかもしれません。 あと、動物や人物、風景などを 絵画のように織り込んだ絨毯が 絨毯展 に飾ってあるでしょう。 これもタブリーズのもの。 アリナサーブと呼ばれる工房のものが有名。 絵画調のものをみたら 「アリナサーブ」ですねと言ってみて ください。 店の人がびっくりします。(^^)v キーワード・・・アリナサーブ、ベナム カシャン 。。。。。イスファハンと同じように古い産地なのですが、 少し知名度は落ちます。最近では絨毯展などではカシャンで織られた シルク絨毯が紹介されることが多く、実はシルク絨毯としては コムシルクよりずっと本家本元。 ホワイトカシャンと呼ばれるものが特に有名です。シルク絨毯で 白いものを見つけたら「これホワイトカシャンですね」と言って ください。すごく「通」のように思われます。(^^)v キーワードはファラー ------------------------------------------------------------ 上記でキーワードとしてあげたのは各産地での有名工房の名前です。 工房というのは要するにデザイナーであり、工場みたいなもの。 有名な工房できっちり管理されてできたものはやはりそれなりに 素晴らしいものです。 ただ、ブランド料金といいますか、価格は高いというのが 通常です。 このほか、無名ブランドのものでも良い物はたくさんあり、それらは カーペットバザールと呼ばれる市場で取引されています。 実際のところ有名工房の物とデザインだけを真似たものや、 作者の名前を織り込んであるシグニチャーだけ有名工房の名前を 織り込んだものなど、いろいろなものが混じっています。 ただ、有名工房のものでないからといって全てのものが悪いわけでは ありません。無名のものでも素晴らしい商品がたくさんあります。 ブランドはブランドとして「持つ人のステータス」にもなりますから 決して悪いというつもりはありませんが、 でも、ブランドにこだわらずともペルシャ絨毯はいいものがたくさん あるということをご理解頂けたらな。。。と思います。 ---------------------------------------------------------------- ここまで述べたのは5大産地のいわゆる産地ブランド物ですが、 それ以外にも無名の産地でいいものがたくさんあります。 絨毯展でお目にとまるといえば。。。 マシャド、ケルマン。。。この辺りも結構有名です。 あとは。。。アルデビル、ビジャー、ヘリズ。。。などなど。 全て地名です。 ビールでたとえれば5大産地のものが、キリン、アサヒ、サッポロ、 サントリー、エビス。 これに対して無名産地のものは地ビールに 相当する。。。地絨毯ですね。 無印だけど、物は決してブランド物に引けをとりません。 下町のカーペット屋さんのお客様で、 「絨毯の上で歴史に思いを馳せたい。。」と仰る方がいらっしゃ いましてアルデビルの絨毯をお買い上げ頂きました。 そんな方にピッタリなのが地絨毯ですね。 (k様,勝手に引用させていただきましたすみません。) -------------------------------------------------------------- あと、少し毛色の変わったところで言えば ギャベと呼ばれる絨毯。 イラン中央部のザクロス山脈を行き来する カシュガイ族などの遊牧民が織った分厚くて素朴な感じの絨毯です。 遊牧民が彼らの生活シーンの中で見ている砂漠やオアシス、そこに 生活する人や動物達の姿、そういったものを見たままのイメージで 絨毯に織り込んでいく。そんな素朴なところがとても素敵な絨毯です。 「ギャベ」というのは毛足が長い絨毯という意味と同時に 「粗い」という意味もあるそうです。だからというわけでは ないのですが、織りそのものはかなり粗っぽいんです。 サイズがかなり歪んでたりしますから。 でもそういうところがまたギャベの魅力なんですね。 従来のペルシャ絨毯が芸術品だとすれば、ギャベはまさしく アートの世界です。絨毯展のどこかにきっとギャベのコーナーが あると思いますので見てください。 。。。おっとっと。すみません、随分長くなってしまいましたね。 この調子で書いているといつまで経っても終わりそうにありません。 おってこのページはウェブ上でも完成させたいと思うのですが、 皆さんには小出しにしてご紹介していくことにします。 テーマとしては ーペルシャ絨毯の相場について ーパキスタン絨毯について ー中国絨毯について ーetc こんなところですかね。 絨毯展に行ってこんな絨毯を見たけれど これはどうだろう? なんてご相談もお受けしますよ。 実際、先日、実店舗のお客様で近所で開催されていた 絨毯展でお好みのものを見つけ、価格その他どんなもんだろう とご相談を受けました。 内心、うちで買って下さいと 言いたかったのも事実ですが。。。絨毯は一枚一枚 一期一会の世界ですから。。。いろいろ相談に乗らせて 頂いて。。。「買ったほうがいい」とお薦めしました。 そしたら、その方、買ってこられまして。。。 「これ、買ったよ。有難う!」って、うちに 見せに来てくれたんですよ。\(^o^)/ 内心複雑な思いもありましたが、その素晴らしい絨毯を 見ているうちの私まで嬉しくなってきて\(^o^)/\(^o^)/でした。 そんなわけですから、私に答えられることでしたら ご相談に乗らせていただきますので。。。。 ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
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