◆ 茶筅の使い始め
【茶道具・茶筅】 今回は「高山茶筌 数穂」を使用しました。
【茶道具・茶筅】

新しい茶筌を使い始める時、軽く水洗いして下さい。
(ご家庭にある、たらいやボウルを使って下さい)

【茶道具・茶筅】 その後、お湯で「茶筌通し」をして下さい。
【茶道具・茶筅】 穂先のカールがのび、点てやすくなります。

※穂先のカールは、一度湯で茶筅通しをするとのびてしまい、元のカールはなくなります。

【 よくある御質問 】
穂先のカールは、一度でのびきってしまうのになぜあるのですか?

伝統工芸士、久保省三さんにおうかがいしました所、
「発送してお客様の手元に渡るまで(使用まで)の穂先の保護と、見た目がきれいだから」とおっしゃってました。
茶筌は消耗品ですので、穂先がすり減ったりしますが、
カジュアル抹茶を楽しむのなら、
【茶道具・茶筅】 こんな風になってもまだまだ使えます。
【茶道具・茶筅】 シャカシャカシャカ♪
【茶道具・茶筅】 ほら、この通り。
【茶道具・茶筅】 使った後は、食洗機や洗剤は使わないできれいに水で洗って
茶筅くせ直しで保管して下さい。
◆ 茶筅のお手入れ・保存方法
新しい茶筌を使い始める時はたらいやボウルを使って軽く水洗いをし、その後お湯で湯通し(茶筌通し)をして下さい。 使った後は、食洗機や洗剤は使わないで水で振り洗いをし、 茶筅直し等で直射日光の当たらない風通しのよい場所でしっかり乾かしてから、温度や湿気の変化の少ない冷暗所に収納してください。くせ直しにふせておくと長持ちします。
 
Q 買い替えの目安は?
上記画像のように意外と長持ちする茶筅ですが、穂先が折れてきたらそろそろ替え時です。
Q 茶筅は修理が可能?
茶筅の穂先が折れてしまったり、柄の部分にヒビが入ってしまったら残念ながら修復することは不可能です。 素材が竹なので乾燥や急激な温度変化によってヒビが入ることがあります。
また、ジメジメしたところに置いておくとカビが生えてしまいますので、日陰の風通しのよい涼しい所にて保管下さい。
◆ 茶筅各部名称
茶筅各部名称
◆ 茶筅について
■ 素材・種類
茶筅は竹の種類、穂の形・長さ、糸の色等によって区別されています。 流派によって用途や穂数など種類も多く、形もいろいろあります。
表流 煤竹(すすたけ)
裏流 白竹(しらたけ)
官休庵(武者小路)流 紫竹(しちく)
宗偏流 黒竹(くろたけ)
形は、流派などによって定められ、いずれも繊細で巧妙な技法で作られ、種類は、60種以上あります。
筒茶碗用には柄の長い軸長茶筅、あるいは五分長が。鈍太郎茶碗には大ぶりの茶筅が適切です。
穂の数によって、名称が異なり、使用用途も異なります。
茶筅名称 穂の数 特徴 使用用途
中荒穂・荒穂など 32〜50本前後 濃茶に練りやすい 濃茶
常穂 64本前後 小さめ・茶箱に用いたり 薄茶/茶箱
70本前後 穂先が丸まっていない 薄茶
数穂(70本立) 70本前後 スタンダード・標準的 濃茶/薄茶
80本立 75〜80本前後 点てやすく握りやすい 薄茶/初心者向
100本立 81〜95本前後 泡立ち良い・柄が太め 薄茶/初心者向
120本立 96〜120本前後 泡立ち良い・柄が太め 薄茶
■ 穂数 
茶筅の中では数穂(70本立)が真ん中の標準的とされており、穂数が多いものほど泡立ちが良く点てやすくなります。 ですが、茶筅は1本の竹を割いてできていますので、穂数が多いものほど柄の部分が太くなり、抹茶を点てる時に持ちにくくなるというデメリットもございます。そのため初心者の方には持ちやすく泡立てやすい80本立、100本立をおすすめしています。
■ 産地 
消耗品の為、コストパフォーマンスを重視される方には外国産のものがおすすめです。質をお求めの方には、ぜひ伝統工芸品にも指定されいてる奈良高山のものをおすすめ致します。食品に触れるものとして近年日本製のニーズも高まっており、しなやかで腰があり丈夫な為、少し慣れてきたら奈良高山の高品質なものも試してみてはいかがでしょう。


■ 茶筅歴史
奈良高山の鷹山宗砌が村田珠光と図って製作したに始まるといわれています。