HKBボスキット適合表をご覧頂く前に

◩  同一車種でクラス、型式が同じであれば特に指示のない限りグレード名、ボディ形状の違いを問わず同一の品番で適合します。

◩  HKBボスキットは、適合が数車種共用の為、適合表中に特に説明のない場合でもボススペーサー(別売り)が必要となる場合があります。ボス取り付け後、ハンドルとウインカーレバーや、ワイパーレバーとの間に十分な隙間がない場合が必要になります。

(ボススペーサーの厚みは、別売りで10mm,15mm,20mm,25mm,30mmと15mm〜30mmまでの厚さの可変タイプのスペーサーを用意しております。)

◩  ボスキット取り付け時に、ボス中心のスプライン(縦溝)と車体側のシャフトの縦溝を手で合わせてからナットを締めて下さい。この時の締め付けトルクは、3〜4s/㎠です。必要以上に締め付けると車体側やボス本体に異常がおこります。また、取り外す時も大変です。

 

※表中の装備欄に表示されている車の仕様以外には基本的に取り付きません。表示と類似していて疑問な場合は、

必ず質問等メーカーまでご確認下さい。
※表中の装備欄に表示されている【クルコン車】用ボスは、表示されている場合を除くエアバック&クルコン車に取り付かない

場合がございます。疑問な場合は、必ず質問等メーカーまでご確認下さい。

 

❏HKBボスキット適合表内の用語説明❏

オートクルーズ(クルコン、クルーズコントロール、オートドライブ)とは...

                   速度を任意に設定することによって、アクセルを踏まなくてもその設定した速度で自動的に走行できる装置をいう。

 

ASCDとは...

NISSAN系』Auto Speed Control Device(オート スピード コントロール ディバイス)の略称で、速度を任意に設定することによって、アクセルを踏まなくてもその設定した速度で自動的に走行できる装置をいう。

 

TEMSとは...

TOYOTA系』Toyota Electronic Modulated Suspension(トヨタ エレクトロニック モジュレーテッド サスペンション)の略称で、電子制御サスペンションの一種。車の動きをセンサーでキャッチし、そのセンサーの情報を元にサスペンションの減衰力コントロールをコンピュータが設定モードに応じて制御を行う装置をいう。

 

HICASとは...

NISSAN系』High Capacity Actively-controlled Suspension(ハイキャパシティー アクティビリーコントロールド サスペンション)の略称で、4 輪操舵の一種。ハンドルを切ると後輪が前輪とは逆方向に一瞬動き、車輌をイン方向に向けます。その後、後輪は前輪と同じ方向に向き直り安定した旋回状態に入るというシステムをいう。

 

DUET−SSとは...

                   NISSAN系』路面状況に応じて自動的にダンパー減衰力を切り替え安定性や乗り心地を高める装置をいう。

 

TRCとは...

                   (トラクション コントロール システム)の略称で、駆動輪の空転を防止して路面状況に適した駆動力を確保するシステムをいう。

 

テーパーとは...

                   ボス中心穴を、裏側から見たときにすり鉢状になっている部分をいう。

 

SRSエアバッグとは...

Supplemental Restraint Sistem Air Bag(サプリメンタル リストレント システム エアバッグ)の略称で、シートベルトを補助する乗員保護装置。万一の前方向からの衝突時、一定以上の衝撃を感知するとエアバッグが瞬間的に膨らみ、特に顔面などの衝撃を緩和する装置をいう。

TOYOTA車適合ボスキット装着注意点

 

1989年以降に初年度登録された一部車種に純正のバラつきがありますので、純正ステアリングを取り外し下記を参考に形状確認のうえ品番を決定して下さい。

❖トヨタ車の場合どの品番のボスもスプライン(シャフトの縦溝)は、同一でボス本体の長さや形態が異なるだけです。

❖OT−96品番のボスは、裏側にアース板ではなくカプラーがついています。

❖ウインカーのリターンピンのピッチは、OT−02,OT−03,OT−42が31mm、OT−47,OT−48,OT−96は、42mmです。

 

▲電子制御サスペンション車用ボス装着の注意点▼

TOYOTA 《トラクションコントロール又は、TEMS/オートドライブ装着車》

純正ハンドルを外すと車輌側に回転センサーがあり、ハンドルとはカプラーで接続されています。カプラーは、車種により3,4,5,6極のものが存在します。(TRCは、6極のみ)回転センサーは、ウインカースイッチのリターンピンと連動しているので、センサー単体では回転しません。車を必ず直進状態にしてステアリングの脱着作業を行って下さい。ハンドルがニュートラルでもタイヤが回転していると、センサーの過回転防止ワイヤーを切断する恐れがあります。

 

❏NISSANスーパーハイキャスボスキット装着注意点❏

同一車種でも舵角センサーの位置にバラつきがありますので純正ステアリングを取り外し、下記を参考にセンサーの位置を確認の上、品番を決定して下さい。

❖ON−110,ON−111は、センサー位置が1時・7時の方向にあります。

❖ON−115,ON−112は、センサー位置が12時・6時の方向にあります。

❖ON−132は、センサー位置が3時・9時の方向にあります。

 

▲電子制御サスペンション車用ボス装着の注意点▼

NISSAN 《スーパーハイキャス/ASCD装着車》

ただ単に、ハイキャス,ハイキャス2と呼ばれるものと混同されがちですが、これらは一般ボスの取り付け方法と同じです。スーパーハイキャス車も純正ハンドルと回転センサーが3極のカプラーで接続されています。センサーは、独立式で単体で自由に回り回転数は、車載のコンピューターに記憶されています。車は必ず直進状態でステアリングの脱着が基本です。ステアリングがニュートラルでもタイヤが回転していると,その分をセンサーが記憶してしまい時速30km以上のスーパーハイキャス作動時に誤動作を起こしウォーニングランプが点灯します。ボスのトップ位置間違いでも同様の状態を招きますので、トップ位置が判らなくなったりセンサーを誤って回してしまった場合は、純正ハンドルの裏側を見てトップ位置を合わせ直しバッテリーのプラス端子を1分以上外し再設定して下さい。

《デュエット SS/スーパー・ソニック・サスペンション/スポーツ・オート・サスペンション装着車》

 純正ハンドルの裏側に回転センサーが4本のビスで固定されコラムとカプラーで接続されています。センサーを純正ハンドルから外しボスの裏側に外した4本のビスで取り付けカプラーをコラム側と接続します。

 

❶ステアリングを外す前に、ニュートラルを出すため実際に走行し直進状態でのステアリングの位置を確認して下さい。

❷直進状態のまま、ステアリングを回さないようにして純正ハンドルを外すと白い円盤状の舵角センサーが見えます。この位置が変わらないように注意しながら、マジック又はチョーク等で目印を付けて下さい。

❸ボスのトップマークに合わせてステアリングをビスで固定し、➁で目印を付けた舵角センサーを動かさないようにしてボスを取り付けて下さい。

❹取り付け後,時速60km以下でステアリングの直進状態を確認して下さい。最後に直進メモリーを再記録させる為に、バッテリーのプラス端子を必ず一分以上外して下さい。

❺以上で作業は終了しますが、ラジオ、時計、ステレオ、TV等のバックアップ・メモリーは再設定して下さい。

 

 

 

HONDA 《4WS(機械式と電子式)/クルコン装着車》

機械式4WSの取り付け方法は、一般ボスと同じです。電子式4WS装着車は、ハンドルを外すとウインカースイッチの奥に4WSセンサーがあり、ハンドルの装着時のみONになる。(センサーがハンドルに押されている時)センサーは自由に回転するが、クルコン専用なので位置関係は問題ありません。ステアリングがニュートラルでもタイヤが回転していると、センサーが回転分を記憶してしまい誤動作を引き起こし4WS警告ランプが点灯し2WSに切り替わってしまいます。このような取り付け間違いが起きた場合は、車を必ず直進状態にしてエンジンルーム内のヒューズ・ボックスからラジオのヒューズを1回抜き再度トライして下さい。

 

❏エアバッグ装着車へのボス取り付け注意点❏

❖エアバック・ダミーハーネスとの相性が合わない場合があり、正常な作業を行ってもエアバック警告灯の異常点灯が起きてしまう場合があります。現在のところ、対策はございませんので予めご了承願います。

❖エアバック本体は、純正ハンドルのセンターパッド部分に収納されていますので、基本的にはノーマル車と取り外し及びボスの取り付けは同じです。

❶ まず、作業を始める第一としてエアバックの誤作動を防ぐためにバッテリーのプラス端子を外し、エアバック内の電子回路が自己放電するまで(約10分間5ページ参照)待ちます。

❷ センターパッドを留めている裏ビスを全て外し、両サイドのトルクスビスを専用トルクスレンチにて取り外すとセンターパッドは外れますので、以下はノーマル車と同じ手順です。尚、取り外し後の純正ハンドルはショックを与えないようにして上向きに大切に保管して下さい。

【注  意】

取り外し後は、メーター内のモニターランプは、つきっぱなしとなります。気になる場合はメーター内のランプを外して下さい。エアバックを戻してもリセット作業をしないとランプは消えませんので、再装着の場合はディーラーのチェックコンピュータにて(トヨタ/マークU以下の各車はメーターパネル内にランプが無いので除く)現在エアバック車は、自動的に任意保険のエアバック装着車割引加入となっております。万一の時の自分の怪我で保険会社とのトラブルを避けるため、あらかじめ契約保険会社にエアバック装着車割引の解除(年間あたり数百円の差額払い込み)を申告するようにお勧め致します。

☞エアバックボスの適合車種は、基準目安です。必ずカプラー形状確認、

現車合わせが必要です。(純正部品バラつきが多い為)

❏エアバック(モニターランプ付車)ランプ点灯異常防止マニュアル❏

❖品番違い・作業ミス等によるトラブル、車輌部品の損傷及びメーターパネル内のエアバック警告灯の異常点灯など

その他のトラブル等には一切の責任は負い兼ねますので、予めご了承願います。

❶ トヨタハーネス使用ボスは、4本端子の同色2本で配線して下さい。

(細2本赤コード同士配線又は、太2本黒コード同士配線) また、

トヨタ車一部には、車側のカプラー内に似ている不用穴が2箇所ある

のでそこに差し込まないように注意して下さい。

 

❷ 作業前にバッテリー端子を外してから作業スタートします。

  この放置をしないと、バックアップ電源によりエアバック誤作動、メーターパネル内のエアバック警告灯が異常点灯するなどの

異常が発生してしまいます。放置時間の目安は、下記の通りです。

                   トヨタ:90秒以上               イスズ:15秒以上

                   ニッサン:10分以上               ダイハツ:60秒以上

                   ホンダ: 3分以上               スバル: 1分以上

                   ミツビシ:60秒以上               スズキ:10秒以上

❸ カプラー内にダミーハーネスの端子を差し込んだ後、ビニールテープで端子1本ずつを絶縁します。その後、カプラーとハーネスが外れないよう外側をビニールテープでしっかり固定します。

 

❹ 最後に余った配線をボスに巻き付けて固定します。その時、車側の回転ケーブルブラックボックスに外圧が掛からない様、簡単にビニールテープで固定して下さい。(強く固定すると回転ケーブルに外圧が掛かりボックス内接触不良が起こります。)