前回に続いて止血法を取り上げました。
2.止血法
出血が激しいときは一刻も早く止血する必要があります。そのために以下の方法を行います。
1)直接圧迫止血法
この方法が最も基本的な方法になります。出血している部位に清潔なガーゼやハンカチなどを直接当て、その上から手でしっかり押さえたり、包帯や三角巾などを少し強めに巻いて圧迫します。
また、傷病畜の大きさにもよりますが、片手で圧迫しても止血できないときは、両手で体重を乗せながら圧迫する方法もあります。
※直接圧迫止血法を行うときは、感染防止のため血液に直接触れないようにします。
※口の中や、口の近くからの出血の場合は口の中に血液が流れ込まないような体位にします。
※止血手当を行った部位は、原則として心臓より高い位置に保ちます。
※当てているガーゼなどに血液がにじんできた場合、不潔に見えることもありますがガーゼを交換するのではなく、上から新しいガーゼを乗せていきます(血液は凝固して止血する働きがあるためです)。
2)間接圧迫止血法
出血している部位より心臓に近い動脈(止血点)を、手や指で圧迫して血流の流れを止める方法で、具体的には骨に向かって止血点の動脈を圧迫します。これは直接圧迫止血法だけでは不十分な場合に同時に行ったり、急な出血でガーゼや包帯などを用意するまでの間に行います。
※止血点--------------------------------------------------------------------------
・耳の前:浅側頭動脈
・前肢の付け根:鎖骨下動脈
・腋の下:腋窩動脈
・上腕の中央:上腕動脈
・肘の内側の窪み:上腕動脈
・手背:指動脈
・鼠径動脈:大腿動脈
・膝の内側の窪み:膝窩動脈
・足背:足背動脈
※直接圧迫止血と間接圧迫止血の併用
・直接圧迫止血法だけでは止血できない時には、さらに間接圧迫止血法を併用します。
・直接圧迫止血法をすぐに行えない場合には、まず間接圧迫止血法を行います。
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